ラムチーファンの皆様ごめんなさい!!
あらすじ
アーラム村の定食屋のオヤジが亡くなり、葬儀に出席する事になったナツキ・スバルとエミリア陣営の皆。しかし何故か死んでもなお地獄の底から戻ってきた定食屋のオヤジは幽霊としてその場に留まっていた。
姿が見えているのはスバルとラムのみ。あれやこれやと正しい葬儀を執り行おうとしていたのだが、アホ達のせいで葬式はカオス状態。見限ったスバルとラムの逃走は4人と1匹の魂らしき物をお手玉のように転がしているオヤジにより阻止されてしまった。どうにかして葬儀を終えるまで何もせず、ジッとしておこうとしていたが、出棺をする際にやらかしてしまうスバルとラム。焦りの余りどうにかして竜車に乗せようとする二人だったが…。
「ラム様、スバル様、曲がり角は慎重に行った方がいいですよ」
奥さんの助言と静止の言葉により、曲がり角にオヤジの息子を引っかけていた力を緩めだす二人。
「そうそう!仏様は大事にしなくちゃ!」
「まずは無理しないで、そっち側に折れてこう入っていった方がいいよ」
村人たちの誘導に従うように曲がり角を折るために待機していると、
「じゃあ…折るわね!!ハァッッ!!!!」
奥さんはオヤジの息子に向かって飛び蹴りを繰り出し、息子をへし折った。息子はクルクルと回りながら道端に転がった。
「『折る』ってそういう意味じゃないから!!っつーかオヤジさんの大事なモン曲がり角の為にへし折ったよ!!?」
「これで通れるようになったわ…アラ?釘が抜けかけてる…」
棺の釘を再びつけるために、奥さんは石…ではなく先ほど折ったオヤジの息子を拾い上げそれで棺を叩き始めた。
「奥さァァァん!!何か恨みでもあんの!!?旦那のジョイスティックに恨みでもあんの!!?連射がうまく行かなかったのォォォ!!?」
6回7回と叩き、最後の一撃と言わんばかりに奥さんは棺に向かって重い一撃を棺に振り下ろす。
バギィィィ!!!
棺の下から何か音が聞こえ、見てみるとしたから現れたのは、さっきまで変なお経を詠んでいた
坊主だった。
「坊主出てきたァァァ!!何であんなところに坊主入ってたんだァァァ!?」
「健在何だけど!?まだ訳のわからないお経詠んでるんだけどォォォ!!?」
「っつーかさっき折れたアレ坊主のじゃないの!?坊主、アッチの方も坊主になっちゃったんじゃないのォォォ!!?」
階段まで運び、ラムが下に降りようとしていると、今度は階段の手すりで坊主の身体が引っかかり先に進めなくなる。
「引っかかってる!また引っかかってる!!」
「折るわねッ!!!」
バギィィィ!!!
先ほどのオヤジの息子?のように飛び蹴りを今度は坊主に繰り出し、棺から排した奥さん。
坊主の身体は勢いよく棺から飛び出ていき、倒れてしまう。
「奥さァァァん!!!」
「これで通れるようになったわね…アラ、釘がまた抜けかけてるゥゥゥゥゥ!!!!!」
棺の釘を再びつけるために奥さんが取り出したのは、そこに倒れている坊主を手に取り、頭を使って(物理的に)坊主の頭を棺に打ち込みだす奥さん。
それはまるで憂さ晴らし、変なお経のせいでイライラしていたのかはわからない私念のようなものを感じ取った。これにはスバルとラムも流石にドン引きしていた。
「奥さァァァン!!もしかして変なお経にイライラしてたの!?」
「ホラァァァ!!!」
先ほどの様に最後の重い一撃を今度は坊主を使って振り下ろすと、棺桶の耐久がもろくなっていたのか、棺桶は真っ二つに割れ、オヤジの身体が宙を舞った。
「ああっ!オヤジさん!!」
オヤジの遺体はクルクルと宙を舞いながらそのまま階段を降り、そして外に出ていくと、霊柩車として用意した竜車…ではなく、荷物を積んだ商人の竜車に向かって突っ込んだ。布を突き破り、引っかかってしまい、商人の竜車はそのことに気が付かず走り出した。
マズイ…いや、ヤバイ!
滝の様に汗を流しているラムとスバルの背後では、斬り終わった蕎麦生地(魂)を沸騰している鍋に放り込んでいた。
商人の竜車を追うためにスバル、ラム、奥さんは霊柩車として用意した竜車をかっ飛ばし何とか商人の竜車の後ろまで追いつくことが出来た。だが、悲しいかな、運転手はラム。しかも左腕の肩を外しているので片手で手綱を掴んでいる状態。そんな状態では竜車の操作もうまく行かず、悪戦苦闘していた。
「飛ばせ!もっとスピードだせ!!」
「無茶言わないでもらえる?片腕じゃ操作が難しいのだから…!」
何とか手綱を片手で操りながらラムは商人の竜車の真横に並ぶことに成功。ラムは大声で商人に話しかける。
「止まりなさい!荷台におじさんが突き刺さっているわ!」
しかし、商人の反応は無反応。よく見てみると商人は漫画のように鼻提灯を器用に作った状態で転寝をしている。
「ダメだわ…寝てしまってる…その顔覚えたから後で覚えてなさい…!」
などと後程の商人の処置を考えていると、オヤジの身体がみるみる下に下がっていき、オヤジが開けた布の穴が大きくなっている。
「オイィィィィ!!オヤジが限界だ!竜車寄せろ!俺が直接回収する!!おばちゃん、足掴んでてくれ!」
「はいよ」
霊柩車の後ろに回り込み、身体を乗り出したスバル。片腕しか使えないため、無理な体制ではあるが何とか奥さんに足を掴んでもらいバランスを維持させ、オヤジの身体に手を伸ばす。
しかし、あと数センチというところで届かずにいた。
「あと…もうちょい寄せ…ろ…!」
そういわれるとラムは竜車を少し寄せると、スバルの伸ばしきった腕がオヤジの足を押し込んだ。
余計に力を入れていたスバルの腕は軽々とオヤジを荷台に押し込んでしまう。
「デェェェェ!!?」
バランスを崩したが、何とか倒れずに済んでいると、あるものが荷台から布を破り突き出てきた。
チ〇コだ。
「何でだァァァ!!!?」
「どうなってるの!?一体中でオヤジさんどんなことになってるの!?」
「ちょ、待て!流石に俺もアレには掴みたくねえ!オバチャン!足を抑えててやるから、オヤジの息子を!!」
荷台に戻りスバルが奥さんに頼み込むと、奥さんは商人の荷台に視界を入れた。
「えっと…」
そこにあったのは…
無数のチ〇コが布から突き出ている現状だった。
「どれ?」
「どうなってんだァァァァァァァァァァァ!!荷台から無数のチ〇コが生えてるぞォォォォォォォォォォォ!!オヤジ一体何本チ〇コ生えてんだ!?どんだけ欲張りなんだァァァァァァァ!!!?」
「違うわ…あれは最近発見された島で取れたチコーン貝よ…見た目は男性のソレに似てるけど、とんでもなく値の張る高級珍味よ…」
「珍味というかチン味じゃねえ!!?とんでもない被り方してるよ!イヤ、被ってないけど被ってるよ!!」
「恐らく荷崩れして外に飛び出たのね…マズイわ、これじゃどれがオヤジさんのチ〇コか見分けつかないわ…!」
だが、スバルは冷静に考えた。この場に一人だけ見分けが出来る人物がいることに…。
「いや、できる…オバチャンならできる…何百回、何千回とオヤジのチ〇コを見てきたオバチャンなら、どれが本物か探し当てることが出来るはずだ…!」
「…!」
奥さんはハッと驚いた。自身が無いのか、視線を下に向けて、口を開く。
「で、でも…私…」
「自分を信じるんだ!自分の信じるオヤジのチ〇コを信じろ!」
「オヤジさんのチ〇コを信じるって何?」
ラムが的確なツッコミをしている中、スバルは奥さんの肩を持ち、真剣な顔で口を開く。
「オバチャン言ったじゃねえか!涙もいらねえ笑って見送りたいって!こんなんじゃ笑えねえよ!!」
「イヤ赤の他人が見たら涙流して笑うと思うわ」
「今からでも遅くねえ!立派にオヤジの葬儀をやり遂げてオヤジを見送ろうぜ!それが俺たち生きる者たちが逝ってしまった者たちにできる唯一のことだ!!」
スバルの意思をくみ取ってくれたのか、奥さんは目を閉じ、首を縦にゆっくりと振った。
「わかったわ…」
奥さんは荷台からスバルが足を抑えている状態で身を乗り出し、ゆっくりと深呼吸をすると、目を閉じ両手を合わせだした。
「視覚情報に頼ってはダメ…五感で感じるのよミツコ…思い出しなさいあの〇〇〇をあの〇〇〇を…」
「バルス!ラムの両耳を閉じなさい!すごく生々しいこと言ってて聞きたくないわ!」
次の瞬間、奥さんの目が見開き、大声を上げた。
「そこだァァァァァァァ!!!ウルァァァァァァ!!!!!」
蹴りをチ〇コに繰り出し折りながら。
「だから何で折るんだァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
奥さんは次々と荷台に出ているチ〇コを蹴り折っていく。
「ババア!!どんだけオヤジのチ〇コに恨み持ってんだ!!落ち着け…」
奥さんの暴走を止めるためにスバルは奥さんと同じように身に乗り出す。しかし、ここで思い出したのか、スバルの腕は現在片腕のみ、つまり、奥さんを止める腕があっても、身を乗り出した際に身体を霊柩車に抑えておく腕が存在しない。当然、身体はそのまま奥さんを押し出し、外に…。
「バカ…!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
不意に腕を伸ばし、チ〇コを掴んでしまうスバル。しかし、それが幸いしたのか、荷台からオヤジの身体が出てきたのだ。
「出た!オヤジさんの身体が出てきたわ!」
「あ゛あ゛!!放してぇけど放せねえ!!っつーかババアどこ捕まってんだ!!?」
よくよく見ると放り出された奥さんはスバルの股間を鷲掴みにした状態で何とか通り出されずに済んでいる。しかし、このままではスバルのもオヤジのも限界が近づくのも時間の問題だった。
「耐えなさい!今寄せるわ!」
「いででででで!!も、もげるぅぅぅぅ!!オヤジのも俺のももげ…」
限界が来てしまい、スバルは手を放してしまった。それと同時にオヤジの身体も外に飛び出てくる。
「あ!」
宙に放り投げられたスバルの身体。絶対絶命の危機。しかし、そんなスバルの身体とオヤジの身体は、見覚えのある姿をした者に服を掴まれ、そのままゆっくりと地面に落ちた。
オヤジの霊だ。二人と自分の遺体を地面に落とすと露のように消えてしまうオヤジの霊。そんなオヤジの霊は二人に話しかける。
「スバル様、ラム様、やっぱりアンタら愉快な人たちだねぇ…ありがとよ、涙も引っ込むようなにぎやかな葬式を…これで後ろ髪を引かれることなく、安心してあっちに逝ける…色々、驚かせちまって悪かったなぁ…ミツコや皆にも、謝っといてくれ…最後に…オイラの最高の友達に、文字通り魂の込めた料理を送る」
スバルたちはその後、魂が戻ってきたのか、葬式場に戻るとオットーたちは何事もなかったかのように起きていた。そして葬式は無事に終わりを迎え、スバルとラムは定食屋に足を進めた。中に入ると、そこにはオヤジの霊が作っていたであろう蕎麦が二つあった。
「オヤジの奴…おっ死んで何やってるのかと思えば、こんなもん作ってやがったのか…」
「全く、趣味の悪いオヤジさんだったわ…安心しなさい。誰もあなたの葬式では誰も泣きはしないわ…涙は」
「美味いモン食った時に、流れるものだ」
二人はゆっくり席に着き、そのそばを食べ始める。
それは文字通りオヤジの魂を込めた渾身の料理。不味いわけがない。そしていて、温かい。心にじんわりと広がっていくその優しい味に、二人の涙腺が緩んでいく。
「うめえ、やっぱ…!」
涙をこらえながら食を進めていく二人。しかし、ここである異変に気が付いた。
蕎麦を啜っていると、中から何か大きなものが口の中に入ってきた。二人はそれを見てみると、そこにあったのは、
先ほど商人の竜車に積んでいたチコーン貝だった。
「「う゛う゛…オロロロロロロロロロロロッ!」」
感動の涙は一気に吐き気の涙に切り替わった二人は仲良く口に入った異物を確認し、口に含んでいるものを全て地面に出し、涙を流した。
オヤジの遺影は、いたずらに成功した子供の様に、無邪気に笑っていた。
これにて閉廷!
次回はこのままいけばエミリア陣営による桃太郎殺人事件簿です!というか既に話は3割作り切ってるんですけどね!
次回をお楽しみに!!
次のお話
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スバル&エキドナ「ベア子に彼氏?」
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レム「お前の後ろだァァァ!」怪談話
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ラム「…眠れないわ…」