ある日、幼女がうちに来た。借金のかたで。   作:黒川鈴鹿

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このゆかりさんは28時間サイクルで動いてそう
大学生の夏休みかな?


3

我が仕事たるゲームをやっていると早々と寝たはずのきりたんが起きてきてしまった。

 

「ふわ……一体何をやってるんですか?」

 

「ゲームだよゲーム、スマブラ。」

 

「え、こんな時間ですよ。(スマブラ……?)」

 

「こんな時間だからだよ……さぁ、もっかい寝た寝た」

 

そう、現在3時だ。流石の生活習慣崩壊ニートたる私にも良心はあるので、幼女には辛かろうと促すと、きりたんはきりっとした表情になって――掃除を始めたときと同じ表情だ――私に宣告する。

「夜更かしはいけません、ゆかりさんも寝てください。」

 

……まぁた始まった。親でもないのにまあ義務感の強い奴だなぁ。

当然聞く義務はないので気にせずゲームを続ける。

そうして暫く放置すると目が冴えてしまったのか(まあゲームなんて見てたらそうなる)私に話しかけてきた。

 

「そのゲームというものは面白いのですか?」

 

「そんなんゲームに依る……ってもしかしてやったことないのか」

 

「そんなわちゃわちゃするようなゲームはやったこと無いですね。」

 

「じゃ、やってみるか?」

と聞いてみるときりたんは案の定面白い表情をしている。

大方(やってみたい)と(でも寝なきゃ)とでも思ってるんだろう表情はからかうのには丁度いい。

 

「そうかそうか、やってみたいかぁー。」

今、悪い顔をしている自覚がある。正直楽しい。

そんなことは、などと小声で呟いてはいるが興味を向けてるのはとても分かりやすかった。

東北家なんて所にいたからには多分免疫も無いんだろうなぁ。

ぶつぶつと何事か並べたあと、きりたんはこちらを指差し、「いいでしょう、対戦です。私が勝ったらゆかりさんは寝てください。」と時間を気にしてか小声で言ってくる。

「ふふーん、これはやったことないですが、私はゲームが得意なんです。負けませんよ」などと言っているがやるのはスマブラだ。

 

当然こう――惨敗して地に伏せるきりたん――なる。

時間は午前4時。だがきりたんはハイになってるのか起き上がると再戦を要求してくる。

やらせた本人が言うのもなんだけど、寝なくていいのだろうか。

 

午前五時。幼女らしくきりたんはぷつんと落ちてしまった。私はまだゲームを続けるつもりだったけど、眠くなってきたので寝ることにする。

 

「あ、布団がない。」

 

こんな限界ハウスには当然客が来ないのでその事を忘れていた。万年床はきりたんが安らかな顔をして占領している。……流石に退けるわけにもいかないなぁ。

まあ30時間位寝なくても平気か。明日きりたんを送ってから寝れば問題ないだろう、とゲームを続けることにした。

ところで、寝るときも頭の珍奇なアクセサリーはそのままだったけど、本格的にあれはなんなんだ?聞いても髪飾りとしか言わないからなぁ……

ずん姉様とやらが着けるように言ってるのかもしれない。

 

午前七時。きりたんが起きてきた。子供の朝は早いなぁ……

 

「ゆかりさん、おはようございます。ちゃんと寝ましたか?」

 

「あー、寝た寝た。朝はパンでいいよね……」

 

「む、明らかに寝てないじゃないですか。健康に悪いですよ。」

 

「あー、知ってるよ。でも昨日3時まで寝てたし、丁度いいでしょ。」

 

むぅ、と頬を膨らませる様子は可愛らしいが、言ってることはうちの母親と同じだ。遠慮が無い分こちらの方が直球なくらいだ。

もう数年こんな感じだけど体は壊してないしなぁ、というときりたんは一旦その矛を納めたようだった。

今日は送ってかないとなぁ……、これでまた元の生活だ。

などと朝食を食べ、ゲームをしている時。

 

突然携帯のベルが響いた。




凄いね、ネタがあると文章だけは出てくる
次まではネタがあるので(質はともかく)速いかも?
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