2000UA以上見られるとは思いませんでした。
ありがとうございます。
では、本編へどうぞ。
自室に戻ると、僕はコーヒーを淹れ始めた。
シリアスが淹れた紅茶のせいで、ベルファスト姉さんの紅茶を飲んだけれど、口の中が甘ったるいままだ。
(コーヒーでも飲んで、それから準備を始めるか。)
ユニオンから取り寄せたというこのコーヒー。
紅茶ほどではないにしろとても美味しい。
コンコン
コーヒーを飲んでいると、ドアがノックされる。
「はい」
ノックに対しての返事を返す。
そして、コーヒーを置いて、ドアを開けに行く。
「葵!この私自ら来てあげたわよ。」
「御機嫌よう。葵さん。」
来ていたのは、ヴァリアント様とハーマイオニーさんだ。
「いらっしゃいませヴァリアント様。こんにちはハーマイオニーさん。」
そう言って、僕は二人を自室に案内する。
「お二人とも紅茶でよろしいですか?」
「構わないわ。」
「はい。ありがとうございます。」
「では、淹れてきますね。」
キッチンに向かう。
今回は、アップルティーを淹れようと思う。
アップルティーは本来少し時間がかかるのだが、
後で飲もうと思い、温めていたアップルティーを出すことにする。
ヴァリアント様は、甘い紅茶が好きだ。
ハーマイオニーさんはちょっと分からないけど。
「ねぇ葵?何か甘い匂いがするのだけど?」
「この匂い……アップルティーですね?」
「はい、正解です。ハーマイオニーさん。」
「やっぱり!私アップルティー好きなんですよ。」
ニコッと笑うハーマイオニーさん。
「そうですか!お口に合うといいのですが…。」
「フフッ大丈夫ですよ。葵さんの淹れる紅茶に不味いものはありませんよ。」
「ありがとうございます。」
「ちょっと葵!まだなの?」
「はい。もう少々お待ちください。」
(ここで隠し味を入れて、よし。)
「出来ました。熱いのでお気をつけてお飲みください。」
僕は、ティーカップを二人の前に置く。
このティーカップは特注で作ってもらった僕のお気に入りだ。
白い陶器で出来ており、銀でロイヤルの紋章をあしらった物だ。
いつもきれいに磨いているため、茶渋も見えない。
「ありがとう葵。いただくわ。」
「わぁいい香りですね〜。」
二人はほぼ同時に口をつける。
「……熱い!けど、美味しい。」
ヴァリアント様には熱かったようだ。
「甘くて美味しいですね。林檎の他になにか入れてますね?」
「はい。なにか分かります?」
むむむと考え始めるハーマイオニーさん。
紅茶を冷ましながら飲んでいるヴァリアント様。
「甘過ぎず上品な味わい……。」
「砂糖ではないのは確かね!」
「正解です。ヴァリアント様。」
「やっぱりね!」
自慢げに胸を張るヴァリアント様。
「まぁ私にかかれば簡単よ!」
「答えは……蜂蜜でしょうか?」
今まで考えていたハーマイオニーさん、答えがでたようだ。
「流石です。ハーマイオニーさん。」
「やはりそうですか。あたっていて良かったです。」
そういえばなんでヴァリアント様達は僕の部屋に来たんだろう?
「そういえば、ヴァリアント様、何故僕の部屋に?」
「ハッ!忘れる所だった…。」
と、ヴァリアント様はティーカップを置いた。
「葵。」
「はい。」
「貴方はこれから私に仕えるわけだから、私に忠誠を誓いなさい。」
「分かりました。」
これは、僕が執事をしていた頃、忠誠を陛下に誓ったため、
まだヴァリアント様ではなく、陛下に仕えている事になっている。
だから、ヴァリアント様は、僕に忠誠を誓わせ、正式にヴァリアント様に仕えられる様にするため、わざわざ出向いてくれたようだ。
僕は、片膝をつき、ヴァリアント様の片手を取って
頭を下げる。
「僕は、ヴァリアント様に忠誠を誓い、仕えることをここに宣言します。」
「その忠誠を受け入れ、葵が私に仕えることを許す。」
「有難き幸せ。」
そして、僕はスッと立ち上がる。
「ヴァリアント様、これでよろしいですか?」
「うん、大丈夫よ。」
「葵さん、かっこよかったですよ。」
ニコッと笑顔で言われると、思わずドキッとしてしまう。
「エッアッ…どうも。」
少しキョドってしまった。
「フフフッ葵さん顔が赤いですよ。」
(不覚だ。)
そんな事を思っていると、
ヴァリアント様が立ち上がり、
「それじゃ葵。私達は失礼するわ。2日後に向けてしっかりと用意しなさい。」
「葵さん、御機嫌よう。」
「はい。それでは出口までエスコートいたします。」
「気が利くわね。」
「ありがとうございます。こちらです。」
ドアまでエスコートした。
「それじゃ改めて、さようなら葵。」
「頑張ってくださいね、葵さん。」
「ええ頑張ります。」
ガチャリとドアを開けて、
ヴァリアント様とハーマイオニーさんは退室していった。
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それからの二日間は大変だった。
マドラス基地に行く準備は半日で済んだのだか、
挨拶をするのに時間がかかった。
特にダイドーさんは僕がマドラス基地に行くことを知らなかったようで、
「葵さん、マドラス基地に行くのですか?」
と、少し驚いていました。
その時、僕は寒気を感じました。
後は、ネプチューンさんに女性に喜ばれるお菓子の作り方のレシピをいただきました。
クッキーや、ドーナツ。
そして、マカロンやケーキのレシピなどがありました。
紅茶と合わせると、美味しそうです。
どうしてレシピをくれたのか聞くと、
「餞別ですよ。」
と、ほほえみながら渡してくれた。
本当に感謝している。
レシピを試してみたくて作ったクッキーは、
駆逐艦のみんなに喜ばれた。
本当に、感謝している。
ハウ様にも好評だった。
そして、二日目の朝。
僕の自室にネルソンさんとロドニーさんが訪ねてきた。
「おはよう、葵。」
「おはようございます。葵さん。」
「おはようございます。」
一通り挨拶をかわす。
「立ち話もなんですので、中へどうぞ。」
そう言って、席に案内する。
「失礼するわ。」
「失礼します。」
「飲み物をお持ちしますね。」
キッチンに行こうとすると、
「結構よ。手短に終わるわ。」
そう言われたので席に座る。
「要件は簡単よ。私がマドラス基地に行くのは、あんたのためじゃないわ。私は陛下から貴方を監視する様に言われているの。
葵。あんたが間違いをおかさないためにね。」
そうだったのか。
「あんたがそんな事をするとは思えないけど、念の為ね。」
「何故そのことを僕に?」
監視するとわざわざ言う必要はないはず。
「……私はあんたを信頼しているから、話すのよ。」
「信頼しているし、これから一緒の基地で暮らす。だから、隠し事はあまりしたくないのよ。」
少しそっぽを向きながら、ネルソンさんは言う。
驚いた正直ネルソンさんは僕の事を信じてくれていたなんて思ってなかった。
ネルソンさんは自他共に厳しい人だ。
だからこそ驚いた。
「葵さん、驚きが顔に出ていますよ。」
「エッ!」
「姉さんが他人を信頼してるなんて、中々言いませんからね。驚くのも無理ないです。」
ね〜、とネルソンさんの方を見るロドニーさん。
相変わらずネルソンさんはそっぽを向いている。
ネルソンさんの方を向いているといきなりネルソンさんが僕の方を向いて、
「何見てるのよ!それ以上見ると目をえぐるわよ!」
「す、すみません…。」
「まったく……。」
「それじゃ、要件は終わったから帰るわ。」
と、立って出口へと歩き始めた。
「送りま「結構よ。」…分かりました。」
ガチャ
ドアが開いて行ってしまった。
「フフッ姉さんを怖がらないであげてね。姉さん不器用なだけだから。」
じゃあね、とロドニーさんも僕の自室から出て行った。
(そんな事を言われなくても怖がりませんよ。ネルソンさんが優しいのは知ってますから。)
そう思った。
そして二日間の準備を経て、僕がマドラス基地に移動する日となった。
「それでは陛下、行ってまいります。」
「頑張って来なさい。期待しているわ。」
「はい。」
「他陣営の方に迷惑をかけないようにしなさい。」
「分かりました。ウォースパイト様。」
「では、……ありがとうございました!」
そうして僕は、マドラス基地へと向かう、車へと乗り込んだ。
これでロイヤル陣営編が終わりました。
次の話からはマドラス基地にてストーリーが進んで行きますよ。
ロイヤル陣営から来るKAN−SEN
ベルファスト
シリアス
ヴァリアント
ネルソン
こんな感じで決まりました。