すみません。
【 】は饅頭語の日本語訳です。
饅頭語は葵には分かりません。
KAN−SEN達にはある程度は分かります。
「ここがマドラス基地か…。」
ロイヤルから出発し、数時間かけてマドラス基地に到着した。
もうロイヤルのKAN−SEN達は、すでに到着済みで母港にはロイヤルの艦艇が並んでいた。
ベルファスト姉さんの艦や、ヴァリアント様の艦が綺麗に並んでいる姿は、いつ見てもかっこいい。
そう艦艇を眺めていると、饅頭達が物資を持って僕の前を通過しようとしていた。
自分の身長の倍もある物資を運ぶ饅頭達を見て、
(何処にそんな力があるんだろうか?)
自分の細腕と饅頭達のちいさな手?を見ながら思う。
「あら、葵指揮官。マドラス基地へようこそ。」
そんな事を思いながら歩いていると、後ろからか聞き覚えのある凛とした声が聞こえてきた。
振り返らなくても分かる。
「ベルファスト姉さん。どうしたの?」
「いえ、葵が歩いていたものですから、声をかけただけです。」
「そうなんだ。所で、ベルファスト姉さんは何をしていたの?」
「饅頭達に指示をだしていました。ロイヤルのメイド長たる者、部下の扱いはなれております。」
「あぁ確かにシリアスじゃ、饅頭達に指示できなさそうだし。」
ベルファスト姉さんはクスッと笑って、
「あの子は、戦闘の方が得意ですから。」
「確かにね。」
シリアスは給仕に関しては絶望的だが、戦闘に関しては天才的だと言われている。一度彼女の演習を見たことがあるけど、ユニオンが相手でも引けを取らない戦いぶりだった。
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とある一室にて
「…クシュン!」
「シリアス、風邪でもひいたの?」
「いえ、ネルソン様。今朝は風邪の兆候は見られませんでしたが。」
「じゃあ、貴方の事を噂している人がいるんじゃない?」
「そんな…。きっとこの卑しいシリアスを悪く言っているのです…。」
「はぁ…。なんで貴方はすぐに悪い方向にもってくのよ。」
「だって、シリアスが褒められる事は少ないですもの。」
「まぁ確かにそうね。」
「…そこは否定して下さらないのですね。」
「事実でしょう。」
「うぐっ…。」
「まったくアンタって子は本当に…。ってシリアス?何縮こまってんのよ。返事しなさいよ。おーい。」
「…シリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイドシリアスハダメナメイド……。」
「何なのよこの子は…。」
ネルソンはシリアスを無理矢理立たせ、
「ほら、そんなんで葵に顔見せられるの?これで顔を拭きなさい。」
ピクッと反応したシリアス。
それを見て、ネルソンはハンカチを取り出してシリアスに手渡した。
「………ありがとうございます。」
しばらく黙っていたシリアスも渋々受け取った。
「シャキッとしなさいよ。まったく…。」
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饅頭達が物資を運ぶのを見ながらベルファスト姉さんと話をしていたら、一匹の饅頭がベルファスト姉さんに話しかけてきた。
「ピヨッピヨッピヨヨ。」
【ベルファストさんこのキューブはどうしますか?】
「それは造船所にお願いしますね。」
「ピヨッ!」
【了解しました!】
饅頭は素早くキューブの入ったコンテナを運んでいく。
(どう考えても一匹で持てる重さじゃなさそうなのに…。)
やっぱりそんな考えが浮かんでしまう。
その時、近くにあった物資が見えた。
(よし、ちょっと運んでみよう。)
そう思って物資の箱に手をかけた。
近くにいた饅頭が、
「ピヨッピヨッ!」
【指揮官!】
「ピヨッピヨッピヨヨッヨ」
【指揮官!我々饅頭におまかせください。】
「いいよ。なんとかなるよ。」
「ピッピヨッ!」
【やばい!指揮官が…!】
「ピヨッピヨヨヨヨ。」
【あれは見た目よりも重い物資なのに…。】
「ピヨー!」
【やめてください。指揮官ー!】
饅頭はあわてて首を振ったり、手?でバツをつくったりしたが、
葵には伝わらなかった。
「よいっしょー。……あれ?」
物資はピクリともしない。
「よしもう一度。よいしょ!」
やっぱりピクリともしない。
「葵、少々よろしいですか?」
「何?ベルファスト姉さん。」
そう言われ、手を離したらすぐに饅頭が物資を持っていってしまった。
すごく慌てていたけどどうしたんたんだろう。
「葵、ユニオン本部から連絡がありました。」
「要件は何だった?」
「はい、ユニオンからは駆逐艦が一艦、軽巡が二艦、戦艦が一艦がこちらのマドラス基地にいらっしゃるそうです。」
「そうなんだ。いつ頃来るか言ってた?」
「本日中には着く予定だそうです。」
「ありがとうベルファスト姉さん。」
「当然の勤めでございます。」
誇ることなく告げるベルファスト姉さん。
「敵わないなベルファスト姉さんには。」
「フフッそれはありがとうございます。」
「僕にはとても出来ないな。」
「いえ、葵ももう少し頑張れば出来ると思いますよ。」
「そうかな。」
「はい。そうです。」
「……ありがとう。」
その時、僕のお腹がちいさな音をたてた。
「……フフフッ」
恥ずかしくなって、少しうつむいた。
「葵のお腹は時間に正確ですね。ちょうど正午を回ったところです。お昼に致しましょうか。」
「…ハイ。」
「では、食堂に参りましょう。紅茶を淹れて差し上げますね」
そして僕とベルファスト姉さんは食堂向かった。
UAが3,000超えていました。
大変嬉しいです。また次回もよろしくお願いします。
さてさて、ユニオンからは誰が来るんでしょうか。
貴方の思っているKAN−SENが当たると良いですね。