神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
血はだぁい好き
あの苦味というか、旨味というか?、大人の味っていうのかな、メイ大好きなんだよねぇ、何時からだったんだろ?、うーん、確か夢を見たんだよね、赤い空の下、ギロ姉さんや首つりちゃん、それにもう一人いたような……、まぁとりあえず4人で動いていたんだよね、何故かあのクソみたいな男の下で動いていたのが気にくわないけど。
夢ってすごいよねぇ、味も再現してくれるんだもん、なんか不味い娘達がいたけど、誰だったかなぁ、思い出せないけど、まぁいいか!、で、血の大人の味を知ったメイは、前に皆に血が好きって言ったけど、いけないぞとかー、汚いとかー、やめろとかー、非難轟々ってやつ?、ただ、先生だけはメイの好みを肯定してくれたな、人の好き嫌いを誰かに言われて変える必要ないとかなんとか、やっぱり根っからの善人ってやつだよねー
日に日に、ギロ姉さんのような、処刑台少女の性って言うのかな、薬が言うには、殺したいとか、後、自分がどれだけ汚い人間なのかを、夢が語りかけてくるの。
「……夢ね、メイはどうしたい」
メイは一人、自室に先生を呼んで、先生に相談した、あまり言えることでは無いし。
「メイは……怖いな、このまま悪人になるんじゃないかって、美しさとかは求めているのはまだ良いけど、血が、生き血を求めてしまうの、おかしいよね……あはは」
「……前にも言ったとは思うが、好き嫌いを他人が決めることはできない、とね」
先生は指を軽く傷つける、指から血が溢れる。
「先生!?」
「私の血ならいくらでもあげるわ、もし、辛くなったら何時でも言って、私はあなたも含めて皆を、愛しているんだから」
「先生……」
メイは、先生の指の血液を舐める……他の人からも舐めたことがあった、けど、やっぱり、先生のが一番だね、優しく、ほろ苦く、心が安らぐ、先生のような大人の味。
○
人のモノが欲しい、何時からなのか、そう思えたしょうがなかった、あの子が持ってる宝物、あの子が大事にしてるネックレス、あの子が長所と思ってる長く綺麗な髪、欲しい、欲しくてたまらない、止められない。
私には二面性がある、先生には人懐っこく、他の人には悪戯好きっ子と言った感じで、人によって使い分ける。
夢を見た、その二面性を駆使して、私は人を騙し、殺し、そして
「先生、私ね、悪い子なんだと思う」
「ふむ、どの辺が?」
私も先生に相談した、メイ姉さんもやっていたようだから、つられて、決心がついて。
「人のモノを欲しがるの、そしてすぐに興味を失って、捨ててしまう、性格だって人によって変えて、人を騙すし、私ね、私が嫌になって仕方ないんだ、どうすればいいかな」
「ふむ……別に問題ないのではないかな」
「え?」
「人のモノを欲しがるのは、自分に無いものを相手に求めてしまっているから、それとも人のモノが奪われた顔を見るのが愉しくてしょうがないか、性格だって私も偉い人の前では変えたりすることがある、人を騙すことだって、子供達を守るためにやってた頃が私にもあるわ」
「先生が、そんなことを」
「モノを欲しがる理由の後者であったも、私はあなたのことを嫌いにはならないわ、首つり、あなたは、良い子だよ、そんな衝動を耐えてるんだから、でももし耐えられないなら、私の大事なものを、あなたにあげてもいい、だって、私はあなたが大好きだからね」
「先生、私は……このままで良いのかな」
「もちろん、そのままのあなたで、どんなに変わっても、私はあなたを愛すわ」
先生は、私を抱き寄せる、本当のお母さんの抱擁っていうのも、こんな感じなのかな。
○
幾年か経過し、10人での生活にも慣れてきたある日、ある二人が、この家に訪れた、名前は……。
車輪そして………火あぶり柱。
処刑台少女、現在……12人
12人目の処刑台少女が見つかったとき。
新たな運命が動き出す