神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
加虐の監隊塔が開放され、人々が血戦都市に避難
「ふむ、加虐の監隊塔が攻略……されたと見ていいでありますかね、マリアチャイルド姉さん」
小槌を持った痩身の少年一寸法師、血戦の第2戦線を隊長、知恵が回り、マリアチャイルドの恩人の遺児。
「えぇ、そうでしょうね」
マリアチャイルドは監隊塔から来た人々のデータが載った紙を一枚一枚、見ている、話は聞いてるようだが、一切他の者を見ずに熟読している。
「ねぇ、ジバル様、あの人らをどう思います?」
「そうだな、俺はできれば生きてほしいとは思ってる」
「あぁ、やはりお優しいですね、ジバル様は」
大柄の少年 ジバル その膝に乗る少女 ローザ、二人は相思相愛であり、いつもこのようにイチャついている。
「あらあらまぁまぁ、随分とお熱ですこと、いつか飽きてしまうんじゃなはるのでは?」
「五月蝿いですよ文字通りの雌狐、切り裂かれたいですか?」
「おぉ、怖い怖い、ま、うちとしては出世できる話と聞いてやってきただけですから、さ、ご勝手に」
橋立小女郎、狐の耳と尻尾を生やした少女、メルヒェンの血が濃いらしいからこのような姿らしく、本人は自分が特別な血式少女だと信じて疑わない。
「……小女郎、あまりギスるなよな、吾輩はただ血戦の長様の話を聞きに来ただけ、ただ紙を読み終わるのを待ってるだけだからな、静かに本を読ませろ」
茨木童子、いつも暇そうにしている角と鋭い爪を持った少女。
「……茨木ぃ、ところで急でなんだが僕と」
「嫌です」
「しょぼんぬ……」
茨木童子に玉砕されたのは、牛若丸、マリアチャイルドの副官、ブラッドスケルター化を防ぐ、一寸法師と同じ特別な血を持っている。
「♪〜♪〜」
椅子の上で踊っているのはカーレン、これでも血戦でもマリアチャイルドに次ぐ実力の少女、常に踊っているかのような振る舞い、うたっているような声音をしている。
「……はぁ、暇暇です、私、早く寝たい、こいつら五月蠅い」
大きな鉢を被った少女は鉢かづき姫、防御特化の魔法の素質を持ち、手間がかかるが転移なども扱える血戦の防衛の要。
「……よし、終わりました」
マリアチャイルド、血戦の長、他を寄せ付けない強さ、性格、威厳を持ち、冷酷無比の白髪少女。
「ほう、で、どうだった?」
牛若丸はわかってはいるが、結果を聞く。
「……
マリアチャイルドはトランシーバーを手に取り、電源を入れる。
「追い返せ、私の都市に貢献できない者に、世界を少しでも変える素質の無い者を、都市に入れる余裕はない」
『わかりました』
トランシーバーの向こうの兵士は了承し、向こうから人々の懇願する声が聴こえてくる、マリアチャイルドはトランシーバーの電源を切り、ため息を吐いて、本題を告げる。
「さて、待たせてすまなかったね、諸君、0戦線以外の今の全メンバー、8人、よく集まってくれた」
「そういうの良いからさぁ、本題話してくれやす?」
「小女郎、あまり舐めた態度は足元すくわれるよー♪」
「黙りなさいカーレン、うちは早いところ、任務を完遂して第一戦線に出世したいんや」
小女郎とカーレンの言い合いにため息を漏らしながら、改めて、告げる。
「加虐の監隊塔を
「あぁ、やっぱりでありますか、ですがあそこには話ではジェノサイドピンクが住んでいるとか」
「関係ない、あれが監獄塔と同じなら、破壊しなくてはならない、
一寸法師の遠回しの止めの言葉は一蹴される、一寸法師は悲しそうな顔をしつつも、頷く
「わかった、長の言う事なら賛同するよ」
「全員、一週間後に、兵士達を連れて、監隊塔に向かう、では解散だ」
マリアチャイルドは、皆が部屋から出ていった後、懐から一枚の写真を取り出す、一人の女性の写真だ。
「……あん、見ていてください、何年でもかかってでも、この狂った世界をあなたが元いた世界に戻して見せますからね、ふふふ」
写真を見るマリアチャイルドの目には、確固たる決意と、