神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚   作:謎のコーラX

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(´・ω・`)久しぶりの投稿


第20話 

これまで、私は数々の死を乗り越えてきた。

まず生まれたとき、私はこのままでは生まれることができないと、言われていたらしい、それほどに弱かったのだ、帝王切開というモノで、なんとか生まれ、そして私は母を失い、住むはずの家を失った。

 

父は母を失ってすぐに失意のどん底に落とされ、仕事もうまくいかずに会社の社長の座から降ろされ、そのまま退職し、そのまま流れるように金も消えていき、貧困生活に落ちていった。

それでも、私は父を恨もうとは思わない、貧しい生活でも父は私をせいいっぱい育て、時に叱り、優しくもして、19になる頃に、私を育て終えたことで、そのまま衰弱死する時まで、私は父を尊敬できる存在だと心から思える。

 

「……」

 

監隊塔と繋がり、私は様々なことが、流れてくる、ジェイル、テオフィル、ナイトメア、メルヒェン……処刑台少女と書いて、ジェノサイドピンク、あぁ、そういうことなのだと、この世界はそういうことなのだと、私は理解した。

 

「……私は、それでも彼女らを育てる、そう決めたんだ」

 

「先生?」

 

監隊塔の頂上で、空の月を見上げながら、いろいろと考えていると、ギロチン、アイアンメイデン、首つり台が姿を見せる。

 

「夜の風はお身体に障りますよ、さ、中に入りましょう」

 

「……3人とも、近くに」

 

私は3人を抱きしめた。

 

「せ、先生!?」

 

「わ、わわメイびっくり!」

 

「うわぁ!、どうしたの先生!」

 

……3人は()()()だ、数多の人々を殺し、あいつの意志のままに動いていた、許されるとは思えない、もし()()()()()()()が剥がれれば、彼女らは己の所業に耐えきれないだろう、人々は非難するだろう……それだけは許せない。

 

「3人とも、どんなに人々があなたらを拒絶しても、私はあなた達を、愛し尽くすと決めたわ」

 

頬に涙が伝う、その様子に、3人とも困惑している様子だ。

 

「先生、泣かないでください」

 

「そうだよ、メイ達何か悪いことした?」

 

「もしかして黙って隠し持っていたクッキーがバレて」

 

「「ん?」」

 

「あ……」

 

二人のクッキーを隠し持っていた首つり台がギロチンとアイアンメイデンに頬を抓られている、微笑ましい光景だ、守らないと、護らないと、私は、彼女らの先生なんだから。

 

「おやおや、随分と変わりましたね、御三方」

 

振り返る、いつの間にかそこには、魔女のような衣装に身をつつんだ、ピンク色の髪と瞳の少女がそこに微笑を浮かべ立っていた。

 

「先生!、下がっていてください!」

 

3人が私を守るように前に出る、魔女さんは帽子を胸に当て、お辞儀をする。

 

「はじめまして、ワタシは、ドロシー、悪夢少女(ナイトメア・ガール)の首魁、筆頭をつとめている者です」

 

悪夢少女(ナイトメア・ガール)、監隊塔から流れてこなかった情報だ、この世界の新たな言葉なんだろうけど、何者なのだろう。

 

「ふふ、気に入ってくれているようだね、ワタシの、いや、()()()()()()()()()()の居心地は良さそうだね」

 

「監隊塔を……創った?」

 

ありえない、人為的になど、そんなことが可能な可能性があるのは、異星の民くらいだ、いや、まさか、そういうことなのか?。

 

「何をわけのわからないことを言ってるんですか!」

 

ギロチンの攻撃を、軽々と、ドロシーは避けていく、明らかに実力の差が歴然だ。

 

「まぁまぁ、ワタシはただ話を、提案をしに来ただけだから、断ろうが危害は加えるつもりは無いよ」

 

「……ギロチン、下がって」

 

「ですが!」

 

「あなたでも実力の差はわかっているはずです、相手の機嫌を損ねるのは悪手と言っていいでしょう」

 

「……わかり、ました」

 

ギロチンはそれでも、守るように私の隣で警戒している。

 

「まぁ、簡単な提案だけどね、まず……血戦がこの塔を排除しようと動いているよ」

 

「塔を……」

 

まぁそういうことが来ることは薄々わかっていたつもりだ、だけど、何故この人が知っているんだ。

 

「でだ、ワタシ()が手助けしようと思っているわけだよ、もちろん、対価として、先生だっけ、貴女にワタシ達と一緒に行動してもらうこと、つまり仲間になってくれってわけ」

 

「そんなことを許すと」

 

「ギロチン……話し相手は私だ」

 

「っ……!」

 

3人は黙りながらも、ドロシーを睨みつけている。

 

「……何故私なのですか、私などを仲間にして、あなたになんの得があると」

 

「得、そうだね、わかってるはずでしょ、●●●、貴女は普通の人ではないことくらい」

 

「……」

 

この姿が、ということではないのだろう、私の名前を知っているとは……雰囲気はフユに似てる、けど、何か、歪なのだ……()()()()()彼女の中にどす黒い何かが。

 

「んで、返答を聞くね、イエス?ノー?」

 

「無論ノー、どんなに待遇が良くても、あなたのような人とはいけない、帰ってください」

 

「……あらあら、嫌われてしまったようだね、残念残念、ま、別に良いけど、それじゃあこの辺で失礼するよ……どうか、後悔の無い最期を、してね、先生さん」

 

ドロシーが杖を地面にコツンと鳴らすと、一瞬で私達の視界から消えた、まるで最初からいなかったかのように。

 

「……先生、血戦が攻めてくるって」

 

「えぇ……度々血戦都市のことは、手紙で、サンソンからわかってはいたけど」

 

「……大丈夫、大丈夫ですよ、(わたくし)達がついています!」

 

「そうそう!、メイらがいればどんな敵も追い払ってみせちゃう!」

 

「私らは普通のジェノサイドピンクとは違うんだよ!、だから先生はどっしりとゆっくりしてて!」

 

「……ありがとう、ギロチン、アイアンメイデン、首つり台、よし、後で他の子達にも話して、対策を考えよう」

 

私は、監隊塔の内部に戻っていった、血戦都市、選りすぐりのジェノサイドピンクで構成された少年少女が支配している、いわゆる選民都市にして、塔の殆どを攻略した強者達、とても簡単には行くとは思えない。

 

大きな不安を抱きながら、私は対策を考えることにした。

 

 

 

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