神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
「ぐっ……くそ、クソが!」
「……どうした、この程度ではないはずだぞ、貴女達の力は」
マリアチャイルドは倒れ伏す
「なんだ、睨みつけるだけ?、ならそれじゃあね」
マリアチャイルドは踵を返し、核が、先生がいる部屋に向かおうとする。
「まって……」
首つり台が声を絞り出すようにそう言うと、マリアチャイルドは振り向かず、足だけを止めた。
「なにかな」
「なんで、なんで私たちの最後の家を、監隊塔を壊そうとするの」
「――そうか、何も知らない様子みたいだね、簡単だよ、監隊塔と言うものは、いわば監獄塔を獅子に例えるなら、塔は雌の獅子、肉という栄養をとるもの、監隊塔は雄の獅子、それを受け取るものさ、まぁ、こうは言ったけど、
「違う?」
「ある日のこと、世界で監隊塔が、
「神獄塔……、時折見える、あの人形の何かかな」
「話が早い、ここにこの監隊塔が来たのは偶然ではない、神獄塔に栄養を共通するために、管を繋げるつもりだったのだろう、事実、数カ月前にも、悪食の監隊塔が、神獄塔に栄養を与えていた、するとどうなったと思う?……目覚めはしなかったが、明らかにメルヒェン、汚染動物の力が増したのだ、ここに来るまで、前よりも強かったと実感することがあったのではないかな」
「確かに……、私達が小さい頃より、強いとは思っていたけど……」
「たった一つ、たった一つの監隊塔であれだ、監隊塔はその後、その身の全ての栄養を取られ、自壊した、このままあれが目覚めれば、世界は確実に終わる……私はだからこそ、この監隊塔を近づけさせるわけにはいかない、私は見ず知らずの個人のために、皆を危険に晒すようなことはしない」
「……はっ、随分と御大層なことを言いますね」
「その
「……全てを救うほど、今の世界の強度は高くないからね」
マリアチャイルドは再び歩を進める、駄目だ、立てはしたけど、それだけだ……前に、薬が
『あなたらのその変貌は、荒唐無稽と言われてもしょうがないが、
『では、どうするのです?』
『それを受けいれると、どうなるかはわからない、ただ、残虐で非道なのはわかった、仮になれば、今のあなたらがまともにいられる可能性は……正直怪しい』
『……それを、
『……それは簡単、ただオススメはしない』
『言って』
『……
○
――プツンと、意識が切れる、抑えていた怒り、殺意をダムのように決壊させた時、今、
「あはははは!!」
殺した、死なせた、切り裂いた、騙した、冷淡な顔で、楽しそうに、命を奪った。
「逃げないでくださいよぉ!、殺せないじゃないですかー!」
あぁ、楽しい、愉しい、人の悲鳴が、人が流す血の美しさ、人が死後に香る、死の全てが、良い、あぁ、このまま、このまま
「――ギロチン」
ふと、振り向いた、誰だ、気安く話しかけてくるやつは、殺して。
「――先生」
そこには、笑顔の先生が立っていた、その後ろには皆が、手を振っている。
「どうしました?、さぁ、もっと人を殺しましょう、マスターのために」
前には、
「……ギロチン」
手を差し伸べる●●●……あそこにいる
「……ごめんなさい、●●●、
走った、先生がいる方向へ……現実の、世界に。
○
「待て」
「?、まだなに」
瞬間、マリアチャイルドの頬に切り傷ができる。
「……やっぱりだ、やっぱりまだ隠していた」
マリアチャイルドが向かう、核の部屋の前に、
見なくてもわかる、今
「……さぁ、続きですよ」