神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚   作:謎のコーラX

23 / 23
(´・ω・`)小説は終わらせないと経験値にならないらしいですね


最終話 

ゴアスーツ、元の時間軸の(わたくし)達が着ていた、ジェノサイドピンクを強化する特殊な服。

 

今の(わたくし)達は今までの数倍は強い、だが、時間制限がある、甘く見積もって、()()()それを超えればゴアスーツの効力はきれ、やつに負けるだろう。

 

「アイアンメイデン!、首つり台!、余力を残さず!、殺す気でいきますよ!」

 

「「はい!」」

 

(わたくし)達はマリアチャイルドに向かっていく。

 

「へぇ、早いね」

 

四方八方から絶え間なく、攻撃を仕掛ける、先程とは違い、少しずつだが命中している。

 

「ふーん、やるね、最初からすれば良かったんじゃないですか?」

 

「おらぁぁぁ!」

 

「あー、聴こえてない感じね」

 

余裕は一切ありません、早く倒さないと、マリアチャイルドはそれほどの相手だ。

 

「はは、ならこっちもこうだ!」

 

マリアチャイルドは懐から汚染動物の血液が入った瓶を自らにかける、羽衣が現れ、瞳がピンク色に輝く、なるほど、これが、いや、まだ変化している?。

 

「で、ダメ押し」

 

マリアチャイルドの髪が白になると、今度は服装が変わった、天女のような姿になり、光の衝撃波が(わたくし)達を吹き飛ばした。

 

「ぐぅ、後、2分」

 

「終わらせよう」

 

光の玉がマリアチャイルドのまわりに数え切れないほど現れる、それが滅茶苦茶にばら撒かれ、(わたくし)達はそれに当たり、後方に押し戻される。

 

「さぁ、どうする?」

 

「決まってる、アイアンメイデン!、首つり台!、一斉に、全速力で」

 

「「「押し通る!」」」

 

(わたくし)達は真正面からマリアチャイルドに向かって走っていく、光玉が当たりはするが、どうせこのまま時間切れで倒れるんだ、そんなこと気にしてはいられません。

 

「やるね、じゃあもう少し激しくいこう」

 

そう言ったマリアチャイルドは光玉の数を増やし、速度もあげてきた。

 

「ぐ、ぐぅ、あぁぁぁぁ!!」

 

それでも、骨が折れようとも、肉が焼けようとも、緩めない、後退しない。

 

「はは、驚いたな」

 

「とど、いた!」

 

攻撃できるほどの距離まで近づき、(わたくし)達は同時に攻撃を行った、心臓辺りを貫かれ、マリアチャイルドの口から血反吐が流れる。

 

「流石、だね」

 

武器を引き抜くと、そのままマリアチャイルドは倒れ、静寂が流れた。

 

「か、勝った……よかった、ふふ、勝ちましたよ、守りきりました……よ」

 

限界を迎え、ゴアスーツの効力も切れた身体は地が向かってくるかのように、(わたくし)達は倒れ伏した。

 

「あはは、やったね首つりちゃん」

 

「うん、わたし頑張った、もう動けないよー」

 

まだ意識はある、けど、身体が指一つ動かすことができない、けど、勝った、殺しはしてしまったが、後悔はない、それほどの相手でした。

 

「おーい!、生きてるかー!」

 

先程まで戦闘していたであろう他の仲間達が来たようですね、これで(わたくし)達は再び日常を

 

「予想以上、想像以上だよ、君達」

 

聴こえてきた、絶対にもう聞くことがないはずの声が。

 

「んなっ!?、そなたら!、戦闘準備!」

 

「一応褒美とか、頑張った勲章的なものでも」

 

か、身体が動き始めた?、痛みが引いていき、(わたくし)達はすぐに立ち上がり、マリアチャイルドを見た、見てしまった。

 

「率直に言ってしまうと、あなた達に勝ち目はありませんでしたよ、私にはこれがあるので」

 

そこに飛んでいたのは天女、いや、女神、背後の光輪から翼が生え、髪が足を超えて伸び、輝き、圧倒的までの存在感が放たれていた。

 

マリアチャイルドはその黄金の瞳で、(わたくし)達を見下ろし、笑みを浮かべる、先程よりもわかりやすいほどの余裕と慈悲を感じさせる。

 

「さて、10人か、残りの二人はこの先の核かな」

 

「ぐっ、行くぞぉぉぉぉ!!」

 

「おい待て!」

 

ボロボロの薬の静止を聞かず、ファラリスは女神となったマリアチャイルドに向かっていく、その拳を握りしめ、全力で殴りつけたのだろう。

 

「うん、この程度か、さっきの三人のほうが速いし強かったな」

 

マリアチャイルドはただ指を弾いただけ、デコピンをファラリスにした、それだけで高速でファラリスは吹き飛び、大きく床にめり込んだ。

 

「がっ、な、なんだこれは、どういう強さだ!?」

 

「おー、生きてますね、さ、残りの9人はどうします?、死ぬ気で来てもまったくもってあなた達ではかすり傷一つつけれませんと思いますが」

 

わかりやすいほどとてつもない実力差だ、なんなんだ、あれほどの力は元の世界でも見たことない、いや、一つあるか、あの、確かそのようなやつとマリアチャイルドの姿は酷似している。

 

「あなた、強い願いを受けて核に触れましたね」

 

「あぁ知ってるんですね、この姿になると雑念がすっぱり消えちゃって気持ち悪いからあまり使用したくないんですが、ま、それはそれとして、先に行きますね」

 

「ま、まて!」

 

(わたくし)達9人で、マリアチャイルドを囲う、いかせる。

 

「いかせるものかよクソが、(わたくし)達の光を奪おうとするんじゃねぇよ!」

 

「……残念ですね」

 

マリアチャイルドは今までの5倍はある光玉を作り出す、濃い死の予感がひしひしと伝わってきます。

 

「全ては人類のために、死んでください」

 

「うぉあぁぁ!」

 

(わたくし)達は向かっていこうとした瞬間、マリアチャイルドの前に誰かが現れる。

 

「あなたは」

 

「――お願い、あの子達を殺さないで」

 

「先生!」

 

先生がそこに現れた、どうして、火あぶり柱と車輪はどうしたというんですか。

 

「良いんですか、あなた、死ぬとか言ってましたよ」

 

「それでも、ここであの子達を失ってまで生きようとは思えません、どうか、先に進んでください」

 

先生の目には覚悟が宿っている、駄目だ、駄目よ先生。

 

「良いでしょう、でもその前に」

 

マリアチャイルドは光玉を消すと、指を弾く、その瞬間、(わたくし)達の意識が徐々に薄らいでいく。

 

「救われましたね、では、破壊しましょう」

 

「待て!、待ててっていって」

 

抗えきれず、そのまま意識は無くなっていってしまった。

 

 

次に目が覚めた時、そこは天井が無く、空が広がっていた、星々が輝く空が。

 

「そうか、壊れてしまったんですか」

 

悔しさで唇を噛み締め、地面を叩く。

 

「先生!」

 

首つり台の悲痛な声を聞き、立ち上がり、急いでそちらに向かう、皆が集まり、その中心にはしわしわとなって息も絶え絶えの先生が倒れていた。

 

「どうして……薬!、どうして先生はこんなにもすぐにこんなことに!」

 

首つり台は薬に怒鳴り散らす。

 

「言ってしまえば監隊塔に繋がっていたせいでしょう、いわば監隊塔の急所は今の先生には急所になっていた、それだけ危ない状態だったってことだ」

 

「あはは、全部言われちゃったよ」

 

「先生!、喋らないで!、(わたくし)徹夜でも核を探せばまだ」

 

「それは取り越し苦労ってやつになるわね、私の状態は私がわかってる、下手な核の栄養では私は治らない、もう死ぬってことね」

 

「そんなこと、そんなこと言わないでください!、先生!」

 

(わたくし)の目から涙が多量に流れる、それに続いて他の皆も、(わたくし)と同様に涙が流れ始めた。

 

「あはは、皆泣いてるのはわかるんだけど、ごめんね、見えないんだもう、だから、誰か握ってくれるかな、怖いんだ私でも」

 

皆2つの手が誰か握るかわかっているかのように、右手は(わたくし)左手は首つり台 アイアンメイデンが握った。

 

「ありがとうね、あぁ、本当にこうなってくると、幸せな人生だったよ……十字架」

 

「なんだ」

 

先生は何か十字架に小声で何かを伝えると、十字架は目を見開き、それでも何か理解したかのように頷いた。

 

「ありがとう、あは、まだまだ言いたいけど、そろそろね、電気椅子 ファナリス 十字架 杭 薬 車輪 火炙り柱、ノコギリ リッサ 首つり台 メイ……そしてギロチン 」

 

先生は満面の笑顔を見せ、

 

「ありがとうございました」

 

――それだけ言って、もう喋ることは無かった。

 

 

「おや、ペンダントですか?、中には何が」

 

「お前にそれを知る権利があると思うか?」

 

「ふひひ、すみませんね、では先に行きましょうか」

 

(わたくし)はある放浪商人のところで働かせてもらっている、他の10人の()()も一緒だ。

 

「ギロチン姉さん」

 

首つり台が捜索の報告に帰ってきたようですね、その様子だと駄目そうですねこれは。

 

「ファラリスは見つからなかったよ、ごめんなさい」

 

「いえ、仕方ありません、謝る必要はないと言ったでしょう」

 

「……うん」

 

先生が死んだ日、ファラリスは何処か心あらずと言った様子で何処かに行き、そのまま行方不明となっていた、もう一年は探しているが、いっこうに見つかる気がしない。

 

死ぬような弱さではないと思いますが、心配です。

 

「さて、行きましょうか」

 

品物が入ったバックを背負い、(わたくし)達は、先へ進む、いつか……マリアチャイルドに復讐できるほどの力を身につけるその日に向って。

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。