神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
「やぁ、こんにちは」
角を生やした者は、優しげな声で挨拶をする。
「汚染……動物?」
「貴方……」
リッサの言葉に、年長の少女が反応した、それを角を生やした者が静止した。
「いいんですよギロチン、仕方ないことですから、お二人とも、席に座っていてください、今残ってるお料理を持ってくるので」
角を生やした者は、立ち上がって、厨房らしき場所に入っていった。
「……あの、あの人っていったい」
リッサがおそろおそろに、年長の少女に聞いた。
「あの人は私達の先生です、後次にあの人を汚染動物と言ったら半殺しにしますから」
「ひぇ……」
リッサにはその声音が冗談ではないと感じ取れた、口が裂けても言わないようにしないとと、心に誓った。
「ふーん、割と普通の見た目ではない気がするけど」
「そうかな?、メイには普通に喋ってくれるし、ただ肌色が悪くて角の生えた普通の人に見えるよ?」
「そうものなのかね……」
ノコギリの疑問に、青髪の少女が答える。
その後、首つり台も座り、残りの二人は他の3人名前を聞いた、年長の少女はギロチン、青髪の少女はアイアン・メイデンという、やはり他のも自分と同じジェノサイド・ピンクだと、認識する
先生と呼ばれる人の名前は、平凡なものだと感じた、そして、先生が厨房から帰ってくる。
「おまたせ、それじゃあ食べようか」
先生は両手のお盆を一つずつ、ノコギリとリッサの前の机に置いた、朝とだけあって、平凡な具沢山のスープだが、今の状況だと珍しいモノだった。
「これは……」
「うん、久しぶりにまともな食事を見たね、ノコギリ」
ノコギリとリッサがまともな料理に喜んでいると、先生が手を合わせた、それに続いて他の3人も手を合わせるを見て、リッサとノコギリも手を合わせる。
「「「「いただきます!」」」」
「「い、いただきます!」」
久しぶりの食べる前の言葉、楽しげに食べるその風景は、数年前に見た家族といた頃を思い出した、ノコギリとリッサだった。
おかわりも食べ終えて、腹が膨れて、ノコギリとリッサは満足している。
「ふー、いやぁ美味しかった」
「そうだねぇ」
「ふふ、満足してくれて、助かるよ、あぁそうだ、ギロチン、ちょっと私
「……あぁ、アレですか、家で一番高価なモノ」
ノコギリとリッサはそれに耳を傾けた、高価なモノ、やはりここにはそういうモノがあるのだと。
「じゃあ、取ってくるね、ノコギリくんとリッサちゃんはゆっくりしててね」
先生は立ち上がって、その部屋に向かった。
「……ちょ、ちょっとトイレ行ってくるよ」
「あ、わたしは少し外の空気でも」
ノコギリとリッサは隠れながら、先生の後をついていく、先生がある部屋に入った辺りで、ノコギリとリッサは、少し戸を開けて、中を確認する。
「えっと……あ、あったあった」
先生はタンスから古びた袋を見つける。
「あれか……」
ノコギリは持っていたビー玉を投げて音を出す、カツンという音に、先生は不思議そうに、戸を開けて、そちらを見に行く、結構遠くまで投げていたため、すぐには来ないだろう、ノコギリとリッサは戸の後ろに隠れ、それなりの距離まで先生が行った辺りで、中に入る。
ノコギリはタンスの中にある古びた袋をゆっくりと開いた。宝石などを想いながら。
「へへ、これでここともおさら……ば?」
中に入っていたのは、一枚の写真だった、そこには小さなギロチン、アイアン・メイデン、首つり台に、先生が写っている。
「えっと……これは」
「おや、やはり先生の言っていたとおりでしたか」
「きゃあ!?」
ギロチンの無機質な声とリッサの悲鳴の後、ノコギリの意識はここで途切れた。
――次に目を覚ましたノコギリがまず感じたのは、血の臭い、鉄とも言える刺激臭に意識がはっきりとしていく。
「な、なんだここは!?」
次に自らの状態、足が固定された椅子に、縄で縛られ、身動きがとれない状態だ。
「うぅ……ここは」
そして暗闇だが、隣にはリッサがいるのであろ。
「リッサ!」
「ノコギリ?……これってわたし達、捕まってるってことだよね」
「正解ですよ、女盗人」
明かりがつき、目の前にギロチン アイアン・メイデン、首つり台が立っている。
「ねぇ、メイ姉さん、ゲームしよっか、そこの盗人二人を戦わせて、どっちが勝つかとか」
「え〜?首つりチャン悪趣味〜、どうせならどっちの血が美味しいか決めようよ、負けないよぉ」
「「ひぃ!?」」
ノコギリとリッサの表情が恐怖に変わる、冷や汗が流れ、身体を震わせている。
「二人とも、あまり怖がらせるものじゃないですよ、先生から言われたこと、忘れてませんよね」
「「はーい、わかってまーす」」
ギロチンに叱られて、おどけて舌を出す二人。
「……あなた達が処刑台少女ということはわかっています、なので本来は血戦都市におくるのですが、処刑台少女の場合、2つ、選択肢があります」
「な、なんだよ」
「1つは、軽い罰を受ける、そうですね、この家の掃除、あるいは……ふふ」
含みのある笑い声をだしたが、別に皿洗い程度である。
「も、もう一つはなんだよ」
「もう一つは先生の目的、わたし達と同じ処刑台少女を匿うことです、つまりわたし達と同じ家族となるですね」
「家族……」
家族、二人にとっては呪いと似た言葉、裏切られた言葉、しかし……。
「あの、わたし達が怖くはないんですか?」
「はぁ?、貴方達程度など怖くもなんともないですね、あの程度の罠も見抜けないのでは尚更です」
「……ノコギリ」
「なんだよ」
リッサは意を決したように、それを口にした。
「わたし、ここで暮らしてみたい」
「……そうか、そうだな……」
「駄目、かな?」
ノコギリは俯いていたが、自身も心に決めた。
「そうだな、割とここでの暮らしは良さそうだし、俺としても断る理由は無いな」
「……では、了承を得た、ということで」
ギロチンは二人の縄を解くと、手を差し出す。
「これから、よろしくお願いしますね」
「あぁ、俺らを裏切るような真似はしないでくれよ?」
ノコギリはギロチンの手を取り、握手をした。まだ信用はしてないが、血の臭いや、いろいろと聞きたいが、今は他よりマシなこの場所に住むことにしようと、ノコギリは考えた。
処刑台少女、現在5人
12人目の処刑台少女が見つかったとき。
新たな運命が動き出す。
一応処刑人の剣と斧双子はカウントしてません。後先生もね