神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
彼女は研究が大好きだった。
生まれたときから全ての物事に疑問を持ち、汚染動物などを解体し、どんな構造なのか、どんな成分なのかを、日々研究していた、そして、独自で汚染動物がパッチワークのような、人と動物、あるいは植物、またある時は空想の概念などの、ツギハギの生物ということまで齢6歳の時にたどり着いた。
彼女は人間にとっては幸運だったのだろう、しかし他のジェノサイド・ピンクにとって、彼女の存在は不幸だった
まず最初に自我が確立した時に、彼女は己のことを知るために、様々な実験を行っていた、得意分野の薬物から、機械 汚染動物、地帯の細胞などを使い、調べられる全てを調べ尽くした。
結果、彼女の姿は角が生え、灰色の肌に白い髪、青い瞳に姿を変えた、その間に自身が何から生まれたのか、自身が口にした名前から、自身も汚染動物の血を引いてることを突き止めた。
彼女は自身のことを調べた後、次に及んだのが、不死の汚染動物だった、既に彼女は並の不死の汚染動物なら瀕死に追いやるほどに、強かった、薬による弱体化もありはしたが、本人の実力も極めて高い。
細胞を研究して、どのようにして不死なのかを研究した結果、あの球根が不死の原因まで突き止める。
不死の秘密を解明し、彼女はついに他のジェノサイド・ピンクを調べ始めた、彼女はそこらにいたジェノサイド・ピンクを攫い、研究をしていった、己とは違う概念から、己とは違う精神を持っている、そんなジェノサイド・ピンクに、興味を惹かれ、彼女は研究を重ねた。
そして、現在、12歳の彼女はジェノサイド・ピンクのことまで調べ尽くし、今は山奥の小屋で一人、医者として暮らしていた。
「ギギ、ア、アリガトウ、ゴザィマス」
汚染動物と化した母親が喋れることに、兄弟は歓喜していた。
「ありがとうございます!、母を救うだけではなく、喋れるように、更に赤子まで取り出してくれるなんて!」
弟の手には布に包まれたピンク色に瞳が光る赤子が抱かれていた。
彼女はたまたまジェノサイド・ピンクが、家に入るところを目撃し、自らも侵入した時に、そのジェノサイド・ピンクも、彼女を見たジェノサイド・ピンクは顔を恐怖で歪ませて逃走している。そのまま彼女は母親と兄弟を小屋に連れて、母親は治療を受けた。
「本当にありがとうございます!、お礼は必ず!、必ずさせてもらいます!」
「あぁ、いいんですよ、アタシが勝手にやったことだから、それよりも、早く帰って休みなさいな」
「は、はい!、ありがとうございました!」
兄弟は、母親と共に、小屋から出ていった、そのすぐ後に、扉にノックがかかる。
「どうぞ」
彼女がそう言うと、扉が開かれる、入ってきたのは、角を生やした、自身と同じような姿の人、そして3人の子供が、連れ添っている。
「どうも、私は……先生と呼ばれている、この子達は左から首つり台、アイアン・メイデン、ギロチンだよ」
「……なるほど、処刑台少女かぁ」
本人は冷静でいようとしてるが、今にも目の前にいる、先生を調べたい欲求にかられている。
「処刑台少女、なるほど、そういう呼称ですか、あなたが噂で聞いた、薬さんですね、なんでも汚染動物に関してのスペシャリストとか」
薬、薬死刑、古代から続く処刑であり、自決などにも使われ、有名どころだとソクラテスがその方法が使われている。
「そうですね、で、何かご用件でも」
「では
心底、願ってもない申し出だった、今まで見たことなかった、同じ姿の人、過去自身と同じやり方を他のジェノサイド・ピンクにも試したが、皆暴走状態、地下で言うブラッド・スケルター化をしている、しかし目の前にいる者は同じ姿だが平然としている、薬の欲求が今にも爆発しそうである。
「良いんですね!!、さぁやりましょうすぐやりましょう」
薬は先生の手を掴み、急いで研究室に連れこもうとするが、それをギロチンがナタを向けて止めた。
「1つ注意事項を、命を害する調べは許しません、安全の範囲内で、お願いしますね?」
「……はは、少し残念だけど、まぁいいか」
薬は了承し、ギロチンの監視のもと、先生の身体を調査を始めた、レントゲンでの身体の構造の確認、血液、細胞、角の一部などを採取し、瞳から、髪まで、様々なことを調べた。
そして、全て終了すると、再び元の場所、診査室に来る、薬は深々と椅子に座り、レントゲンで写し出されたモノを見せる。
「これは……」
そこには心臓の辺りが異様な形、刺々しいというべきモノになっている、更に角も、まるで最初からあったかのように生えている。
「アタシの場合はデキモノみたいに角が生えてるけど、先生の場合はまるで鹿や象のように最初からそういう生物みたいなことになってる、あんたどうしてそうなったの?」
「あーはい、前に一回死んだことありましてね、生き返った時にはこんな感じで」
「あーなるほど……なるほど、なるほど!?」
薬はあまりパワーワードに驚いて椅子から崩れ落ちた、更に3人の子も始めて聞いたのだろう、驚きの表情をしている。
「まって先生、わたしそんなこと一度もそんなこと聞いてないですよ?」
「うん、あまり驚かせたくなかったからね、それで、薬さん、私ってやっぱり」
話を戻したことにギロチンは少し不服そうだが、薬の返答を待っている。
「うん、正直言って、ジェノサイド・ピンク、それも血液の型から見てアタシと同じ処刑台ので間違い無いとは思う、ただ、それにしては
「弱い、とは?」
「ジェノサイド・ピンクというのは、汚染動物の血を引いている、身ごもった人の汚染動物の腹から生まれるからね、まぁ後天的に生まれるケースもあるけど、先生もそれに当たるとは思う、だけどそれにしたって弱い、筋肉の質が悪いし、血液も
「まぁ……そうだね」
「女のジェノサイド・ピンクは悪くても小さな汚染動物くらいなら圧倒できるんだろうが、先生さん、あんた戦えないでしょ?」
「まぁね、ここに来るのにも娘達に守られてきたし」
「……1つ聞くけど、何か異常はないかな、その姿になってから」
「そうですね、よく人の声が何度も聴こえることがあるかな」
「声、ね……もしかしたら、あんたは処刑道具ではない可能性があるね」
「処刑道具じゃない?、ギロチンや首つり台とかではなく?」
「声が聴こえるんでしょ?、それなら処刑で死んだ人々の声とかが合ってるのかな……よし、こんなデカイ謎を待っていることなんて出来ないぞ、先生」
薬は再び先生の手を取る、今度は両手で。
「はい、なんでしょうか」
「アタシをあんたのところに住ませてほしい!」
「……えぇ、良いですよ、むしろそのために私ここに来たんですし」
「マジか!」
喜びの声をあげる薬、とんとん拍子に、薬は、新たな家族として加わった。
処刑台少女、現在6人
12人目の処刑台少女が見つかったとき。
新たな運命が動き出す。
女か男で迷ったけど、女のほうが都合が良かったので、たぶん投票とかしても人集まらなそうなので自己判断で。