神獄塔メアリスケルターAnotherFinale 獄中血刑前夜譚 作:謎のコーラX
少女が生まれたのはある教会だった。
生まれてすぐに、少女はジェノサイド・ピンクだと気味悪がれ、棄てられた、すぐに優しい神父と厳しくも良い聖母に引き取られ、少女は幸せな日々をおくっていた。
少女は夢にも起きてるときでも、殺せ、殺せという声が聴こえていた、それでも少女は強い精神でそれを跳ね除け、一見普通の少女として暮らしている。
5年ほど経つと、神に感謝し、神に従い、親を慕う良い娘に育ち、教会の護り手となっていた。
ある日、一人のボロ布を纏った少女が現れる、その少女もまたジェノサイド・ピンクであり、聖母と神父は、心よく受け入れた。
二人の少女はすぐに打ち解け、仲良く暮らすようになった、更に5年が過ぎたある日、神父と聖母が他界した、病気持ちだったらしく、二人は酷く悲しんだ、それからも二人は、今も一緒に教会を守り続けている。
○
「ここが、その教会か」
先生は、今日はノコギリとリッサ、そして最近入った薬を連れてきた。
「なぁ、本当にここにいるのか?、綺麗にはされてるけどさ」
ノコギリが愚痴を呟く、教会はポツンと、それだけがある場所にあり、他の建物は見当たらない、ノコギリの言うとおり、綺麗にされており、人がいるのは確実だろう。
「そうだね、まぁ入ってから決めようかな、ごめんください」
先生は教会の扉にノックをする、すると、すぐに足跡が聴こえ、扉が開かれる。
「なんです?、ここにはあげれる食べ物はないですが」
出てきたのは白い教服を着た、短い茶髪の少女だった、手には大きな銀色の杭が握られており、服も少し煤けている。
「あぁ、私は先生と呼ばれている者だ、あなたがここのジェノサイド・ピンクかな」
「……ふーん、というと、あんたさんが最近わてらみたいなやつを集めている変わり者ですか、まぁ、中に入ったらどうですかね」
茶髪の少女は、教会の奥に入っていく、四人も、それに続いていく。
中のモノも綺麗であり、神聖さが感じ取れる、奥には女神像らしきモノがあり、特に綺麗にされている印象だ、そしてその下には長い銀髪が揺らめき、背中には銀の槍と、十字架の形の大きな盾がせおわれている少女の背中が見える、祈っていたのか、それが終わり、先生らのほうに振りめく、整った顔立ちをしており、100人見れば、100人二度見する美しさだ。
「何か御用で、わたくしは名前を十字架、この子は杭だ」
十字架、十字架刑、磔刑、串刺し刑と呼ばれるもので、ある聖人を十字架に縛り付け、槍で貫いたことで有名だ。
杭もまたその刑で使われるものであり、両手を十字架に杭で止める役目を持っている、あるいは吸血鬼の心臓に刺すことでも有名な道具である。
「姉貴、こいつらどうします?」
「神に背くなら、ここで殺すが、この人には悪意が……いや」
十字架は後ろの3人の処刑台少女を見る。
「……罪人が3人も、それも一人は
十字架は背中の銀の槍と十字架の盾を持つ、戦闘態勢に入った。
「待って、この子達に罪があるのでしょう、しかし、それを改心させないのは、本当に神の行いでしょうか」
先生が3人の前に出る、その姿を見たためか、それともその言葉に賛同したのか、その槍を下ろす。
「なるほど、一理あるかな、ただ、そこの先生さんと同じ見た目の奴は本当に改心できますかね」
十字架は訝しげな目を向ける、それには殺気が込められている。
「はは、失礼だね、アタシのこと言ってるのかね?」
薬は、十字架の殺気に平然としている。
「……良いだろう、そいつの監視という名目なら、貴方達についていくことにしよう、一週間に一度教会に戻るけどね」
「なら姉貴にわてもついていく!、それにあんたら合ってる武器持ってない感じじゃん!、わてそういう武器製造得意だからついていくよ!」
「へぇ、それは助かるね、よろしく頼むね、十字架さん、杭さん」
先生は、手を差し出し、十字架はそれを握った。
「えぇ、よろしくお願いしますね、先生さん」
監視のためだが、武器製造もできる少女を、先生の仲間に加わった。
処刑台少女、現在8人
12人目の処刑台少女が見つかったとき。
新たな運命が動き出す