大本営の資料室   作:114

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はい、始まります


File34.意識の無意識の狭間で

…結局…アタシは何も守れなかったんだな…

 

 

…何が防空巡洋艦…

 

 

 

こんなかっこ悪い姿…姉貴達にも見せられないな…

 

 

 

ごめん…ハチさん…

 

 

 

ごめん…武蔵さん…

 

 

 

…ごめん……

 

 

 

……ゴーヤ…

 

 

 

 

「摩耶さん!?」

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

「…んにゃ!?」

 

 

幼女と聞き違うような拙い少女の呼びかけで彼女はぱっ、と目を覚ます

 

 

「…………は?」

 

 

目が覚めると執務用と見られる机に、窓から明るい陽の光が差し込む部屋、その中央に置かれたソファで横になっていたのがわかる

 

 

重巡洋艦摩耶

 

その人だった

 

 

 

「…ここ…ど、こ…だ?…え?アタシ…なんで生きて…は?…はぁ?」

 

 

「摩耶さぁんっ!!」

 

摩耶は誰かが自分の名を呼びながら背中に抱きついてきたのがわかった

 

 

「…ゴ、ゴーヤ…?」

 

 

抱きついてきた人物の姿を見て、驚く摩耶

 

自分に抱きついていたのは紛れもなく"あの"ゴーヤだったのだ

 

 

「…お前…なんで…生きて…」

 

 

「こんにちは、摩耶さん」

 

 

 

ゴーヤとは違う声が聞こえる

 

摩耶は声の掛けられた方へ視線を向けると、こちらも中学生の様な見た目の少女が優しい笑顔で摩耶に手を振る

 

 

「…あ、え…暁型の……雷…か?」

 

「…あはは…電なのです」

 

 

がくり、と電と名乗った少女は首を傾げるが、その表情に怒りの色は見えない

 

 

「…ここ…どこなんだよ…アタシ確か「解体された、ですよね?」 

 

 

「…ああ…」

 

 

ゴーヤに抱きつかれたままの摩耶は不可解、意味不明といった表情でゴーヤの頭を撫でながら電を見る

 

 

「…もしかして新たに建造されてここに着任したのか?…にしても執務室で目が覚めるって変だろ…」

 

摩耶にそう言われた電は落ち着いた雰囲気の声と笑顔で口を開く

 

 

「…実は…電達も現状をよくわかっていないのです…とりあえず、場所を変えませんか?」

 

 

 

「…電…達…?他にも誰かいるのか?」

 

 

電は摩耶達をソファから立ち上がるよう促すと、部屋の扉を開け

 

 

「談話室に皆さんいます…電達のわかる限りをご説明しますので、案内します」

 

 

 

「…あ、ああ…」

 

 

摩耶とゴーヤは電に付いていく

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

談話室と呼ぼれた部屋に到着する電、摩耶、ゴーヤの3人

 

 

先程目覚めた部屋よりも広く、四方の壁側にソファが並び、部屋の中央には長机といくつかの椅子が置かれた部屋にたどり着く 

 

 

 

「…」

 

 

既に部屋の中には数人の艦娘と見られる少女達がソファに座ったり、窓辺にいたりと自由に過ごしていた

 

 

「さ、どうぞ」

 

 

電が長机の下に置かれた椅子を二人の為に引く

 

 

「あ、ああ…ありがと…」

 

 

摩耶とゴーヤは用意された椅子に座る

 

 

(…なんだ?なんなんだ?何が起きてんだ!?…っつーか記憶が残った状態で新しく建造ってされんのか!?)  

 

 

椅子に座り、腕を組んで片足をビンボーゆすりしながら考える摩耶

 

 

「…もし良ければ、こちらをどうぞ?」

 

 

「んぁ?」

 

 

電とは違う駆逐艦と見られる少女が摩耶とゴーヤの目の前の机に紅茶の淹れられたカップを2つ置く

 

 

「わぁ、ありがとう!」

「……ああ…ありがとう…」

 

 

素直に喜ぶゴーヤ、そして思案中に声をかけられ驚き、警戒しながらもカップを貰う摩耶

 

 

どういたしまして、と微笑むとカップを乗せていたトレーを下ろすお下げ髪の少女

 

 

吹雪型の白雪だった

 

 

「…」

 

 

「美味しい!美味しいよ!?摩耶さん!」

 

 

「え?…あ、ああ…」

 

 

疑う事なく紅茶を飲んだゴーヤが目をキラキラさせて摩耶の制服の裾をくいくいっと引っ張る

 

つられて摩耶も一口

 

 

 

「…うまい!」

 

 

「ふっふっふっ…そうデショウそうデショウ…」

 

 

摩耶が紅茶の味を褒めると、談話室の扉が開いてエセ外国人の様な喋り方をしながら女性が入ってくる

 

 

「愛するテートクの為に日々おいしい紅茶の淹れ方を学び、極めたワタシの紅茶!…不味いはずが「はいはい…それはもう良いですから」

 

 

電にツッコまれ、オーバーリアクションをする戦艦の女性、金剛型の金剛だった

 

 

「…戦艦までいるのかよ…ますますわからねぇな…」

 

 

オーバーリアクションをする戦艦を呆れながら見つめる摩耶

 

 

「よ、よぉ…」

 

 

「…あん?」

 

 

次々と声をかけられる摩耶達

 

次は誰かと声のした方に首を向けると、見た事ある制服を着た赤髪の少女が片手を上げて緊張した表情で立っていた

 

 

 

「…その制服…陽炎型か?」

 

 

「あ、ああ…嵐だ。よろしく…な…」

 

 

しかしその顔を見れば緊張をした風だけには見えなかった

 

 

「…ああ…摩耶だ。…えっと…アタシの顔に何かついてんのか?」

 

まじまじと自分の事を見つめる嵐にそう声をかける摩耶

 

 

「え!?あ、いや…はははっ…」 

 

 

嵐は恥ずかしそうにぽりぽりと頭を掻き、一歩退く

 

 

 

「…知り合いの司れ…いや、知り合いの人にすげぇ似てたからさ…や、ごめん…」

 

 

嵐は嬉しそうにそう説明すると、摩耶はふふ、と笑い、嵐の真っ赤な髪にぽふっと手を乗せる

 

 

「…いいよ、謝んなくって…」

 

 

「嵐?初対面の方に失礼ですよ?」 

 

「…ゔ…」

 

 

 

(おいおい…今度は誰だ?)

 

摩耶はそんな事を考えながら嵐よりも奥に立つ少女に視線を向ける

 

 

まるで学級委員の様な真面目そうな雰囲気の少女は摩耶とゴーヤに向かってビシッと敬礼をする

 

 

 

「同僚が失礼しました。駆逐艦、朝潮です!」

 

 

「こんにちわ!ゴーヤだよ!」

 

「…あ、ああ…摩耶だ…」

 

 

朝潮の挨拶に元気いっぱいに答えるゴーヤ、そして少し迫に押された摩耶

 

 

朝潮は「んふーっ」とドヤ顔で敬礼し続ける

 

 

「あーはいはい…もうそういうの良いだろう?摩耶さんも困ってんじゃん」

 

 

 

朝潮の角度バッチリな敬礼された腕を、呆れながらぽんぽんと叩く嵐

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

「…んで?一体全体これはどういうことなんだ?訳がわかんねぇ…」

 

 

椅子に座った摩耶は談話室に集まる艦娘達にジト目を向けながらそう言い放つ

 

 

金剛、白雪、朝潮、嵐…そして電

 

 

恐らくこの中では電が取りまとめ役なのだろう、電が摩耶達の前に立つ

 

 

「…さっきお伝えした通り、電達もよくわかっていないのです…解体されたと思ってて、気がついたらここに居たのです」

 

 

「…はぁ…」

 

摩耶がため息混じりに返す

 

次いで朝潮がソファから立ち上がり

 

 

「私は…解体されたのではなく…その…銃で撃たれて死んだと思っていました…それからは電さんと同じく、気がついたらこちらに…」

 

 

「……はぁ…」

 

白雪も朝潮の方を見ながら   

 

 

 

「…私と嵐も朝潮さんと同じ場所で…同じように死んだと思っていましたが…」

 

 

白雪の言葉に嵐も頷く

 

 

「………はぁ…」

 

 

 

「ワタシはテートクとのHeavensDriveに行こうと思っ「金剛さんも電と同じなのです」

 

 

金剛の言葉を遮る様に電が説明

 

 

「……はぁ…?」

 

 

「…ゴーヤも建造機に入れられて解体されたと思ってたんだけど…気がついたら執務室のソファで寝てたんだ!」

 

 

「…」

 

 

摩耶は頭の後ろで両手を組む 

 

 

 

「…信じらんねぇって言いたいけど…アタシもゴーヤと同じ様な感じだったし…一体なんなんだよ…」

 

 

「…でもっ」

 

 

ゴーヤはそう言って摩耶の方に体を向ける

 

 

「こうしてまた摩耶さんと会えたんだもん…ゴーヤは嬉しいよ!」

 

 

「…え?」

 

ゴーヤは摩耶に抱きつく

 

 

「お、おいおい…」

 

 

「今まで…今まで助けてくれてたんだよね…?ありがとう…ごめんね。摩耶さん」

 

 

ゴーヤに抱きつかれ、涙目で謝罪と礼を言われた摩耶もじんわりとその愛らしい猫目の目尻に雫が滲んでくる

 

「…アタシこそ…ちゃんと素直に助けられなくて…ごめんな…ゴーヤ…」

 

 

摩耶もゴーヤを優しく、しかししっかりと、二度と手放さない様に抱きしめる 

 

 

 

そんな2人の事を暖かく見守る電達

 

摩耶は恥ずかしくて照れていると、何か違和感を感じる 

 

 

「ん?…ちょい待ち…なんでアタシがゴーヤ達のことを助けようとしてたって知ってんだ?」

 

 

摩耶は首を傾げてゴーヤに問う

 

 

「え?…だって視たから…」

 

 

「は?」

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

 

電達は摩耶を談話室に続き、とある部屋に案内することになった

 

 

窓から日の差し込む鎮守府の様な廊下を少し歩くと、見えてくる両開きの扉

 

 

その扉を開けると、中は劇場のような座席の並びをした大部屋、部屋の奥の壁には両端に垂幕がついたこれまた大きなスクリーンが目に入る

 

 

「…映画館…みたいだな」

 

 

 

思わず呟いた摩耶の言葉に嵐が頷く

 

「…実は俺達…この部屋で摩耶さん達のことを視てたんだよ」

 

 

「はぁ?…視てたって…どういう事だよ…」

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

座席に座った摩耶の前で電の説明が始まった

 

 

どうも不定期でスクリーンに年代も場所も様々な海軍施設の光景が映し出されるとの事

 

スクリーンに映像が映し出される直前、何故か感覚で映し出されるという事がわかるという

 

 

電と金剛が若狭、伊豆、磐城の事を…

 

白雪達が磐城の案件をこの部屋のスクリーンで見ている

 

 

さらに摩耶を驚かしたのが…

 

 

 

「今は昭和99年!?…いや……はぁ!?」

 

 

ゴーヤは頭にクエスチョンマークを浮かべ、摩耶は冷汗を流す

 

 

「いや…アタシら…8年間寝てたって事かよ…しかも…」

 

摩耶は電と金剛に指を指し

 

 

「…昭和92年…?大隅…?」

 

 

電と金剛は満面の笑顔で頷く

 

 

「はい」

 

「イエース」

 

 

次に白雪達に指を向け

 

 

「…昭和きゅ…93年…?…伊豆???」

 

 

「はい」

「ああ」

 

「…指を指さないでください…」

 

 

白雪と嵐も頷き、朝潮はむっとした顔で摩耶を注意する

 

 

「…はぁ〜〜〜…ぁあ?…なんなん…これ…タイムリープ?」

 

 

 

そう、実はここにいる艦娘達は山田が読んだ記憶に出てきた艦娘達だったのだ

 

スクリーンに映し出された映像は山田が資料室のファイルを読み始めると同時に流れていたのだ

 

 

そんな事を知らずに、過ごした時代はばらばらの彼女達はこの鎮守府の様な建物で巡り会ったのだ

 

 

 

 

「…ところで摩耶さん…ここで目が覚めたとき、何か感じませんでしたか?…いえ、むしろ感じてたものが消えた様な感覚になりませんでしたか?」

 

 

電の質問に摩耶は眉を寄せる

 

「…消えた…?感じてたものが…?」

 

 

そう言われれば、と摩耶は何かを思い出す

 

 

「…なんか…気分がスッキリしてるっつか…なんか…負の感情が無くなった…の、かな?」

 

 

自分で言っていて、ここに来るまでの事を思い出す

 

摩耶はゴーヤやハチ、嘉島が居なくなって、後悔と絶望の中で生きていた

 

建造機に自分から解体されに入ったのも、日に日に黒く重くなっていく自分の感情に耐えられなかったからだ

 

 

しかし目が覚めてからこのスクリーンの部屋に来るまでそれらを感じなかった

 

 

確かに今までの記憶はあるし、自分に対する怒りの感情があったのも覚えている

 

 

 

ゴーヤも摩耶を見つめながら答える

 

 

「…ゴーヤも…覚えてるよ?…建造機に入れられた時の事…皆の顔、ろーちゃんの声…あの時はすごく怖かったけど、今は全然平気な気がするんだ」

 

 

笑顔で摩耶にそう語るゴーヤの頭を撫でる摩耶

 

 

 

「…気持ちが…心がリセットされた…?」

 

 

思わずそんな事を呟く摩耶

 

 

「…恐らく、その考えで合っているかと思われます」

 

 

摩耶の呟きに朝潮が答える

 

 

「私達の絶望、悲しみ、恐怖…そういった感情がここで目が覚めた事と同時にかなり落ち着いた状態になっている様な気がして…」

 

 

「…」

「…」

 

 

電と金剛は何も言わない

 

 

 

否、言えない

 

 

まさか朝潮が想いを寄せていた軽空母の艦娘が一緒に逃げた憲兵察の男とボートでいちゃついていた光景を見てしまっていた事を…

 

ひそひそと電と金剛は会話をする

 

 

「…朝潮ちゃんには言えないのです」

「同感デス…真実を知ったらきっとあの長い髪を振り回して泣き叫ぶはずデス」

 

 

「…?電さん?金剛さん…?何か?」

 

 

電と金剛をジト目で睨む朝潮に笑顔を返す2人

 

 

「い、いえ!なんでも…」

「ないデース!あははは」

 

 

 

「…あー…ところでさ…アタシらって…死んでるのか?ここは天国なのか?」

 

 

摩耶が金剛にそう問いかけると、金剛は腕を組んでうーんと唸る

 

 

「…生きてるか死んでるか…それもハッキリ言えないデース」

 

金剛の答えに白雪が反応する

 

 

「…それと、この建物にも玄関と見られる出入り口がありました…ここから出て少しだけ周りの地形や建物を見ましたが…どうもこの建物以外の他の施設、民家や建物は無く、この建物を中央にして片側は草原が、もう片側には海が広がっているだけに見えました…天国とは…少し違う気がしますが…」

 

 

白雪がそう答えると、電が摩耶の方を向き

 

 

「…でも、閉じ込められてるって感じは無いのです…変な圧迫感もないですし…」

 

 

「あ、それは感じたな…」

 

 

 

それから摩耶達は電達と様々な話をした

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

数十分後、摩耶とゴーヤ…そして嵐は摩耶が初めて目覚めた執務室と思わしき部屋で窓辺に肘を乗せて外の景色を眺める 

 

 

 

外は青空が広がり、摩耶達の見てる方角には大海原も広がる

 

 

「摩耶さんの二の腕ぷにぷに〜」

 

摩耶の隣に並ぶゴーヤは笑顔で摩耶の二の腕をつんつんとつつく

 

 

「…実体はある…でも腹は減らない、眠くもならない…大してイライラもしなけりゃ悲しくもならない…艤装も出せないし、それに…」

 

 

摩耶はちらりと壁に掛けられた時計に視線を向ける

 

 

丸く、少しだけ大きめの時計には文字盤が描かれているが、秒針、短針、長針の針が付いていなかった

 

 

 

「…時間の感覚が無い…か…」

 

 

ため息混じりにそう零す摩耶

 

 

「…あ、でも夜はあるぜ?ここから見える夕日が綺麗なんだ!それに寝ようと思えば眠れるし」

 

 

 

ゴーヤと反対側、摩耶の右隣に並んで一緒に外を眺める嵐は嬉しそうに摩耶にそう教える

 

 

 

「…へぇー…って、なんでお前アタシ達と一緒にいるんだよ…あの真面目そうな2人といなくて良いのか?」

 

 

「え…あ…ぁぅ…だ、だって…」

 

 

嵐の反応を見て、摩耶はああ、と思い出す

 

 

「…アタシが知り合いに似てんだって言ってたな…アタシとおんなじ艦娘だったのか?」

 

 

「え!?…あ、いや……俺の…司令、に…なるはずだった大切な人で…」

 

 

嵐は気恥ずかしそうにもじもじと答える

 

 

「…へぇ……もしかしたらその提督は艦娘の素質…重巡摩耶の適性を持ってたのかもな…」

 

 

「あー…えっと…船下ろしだっけ…?俺よくわからないけど…」

 

 

(…あれこれ考えてもしょうがねぇ、か…)

 

 

 

「…ま、いいさ」

 

 

摩耶はにかっと笑い、嵐の頭をガシガシと荒く撫でる

 

 

「ちょっ、うわっ!」

 

 

「これから、しばらく宜しくな。嵐!」

 

 

「むー!ゴーヤもいるよ〜!」

 

 

 

 

執務室の様な部屋で笑い合うゴーヤ、摩耶、嵐

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

スクリーンのある大部屋

 

いくつも並ぶその座席で電と金剛は隣同士並んで座り、その視線は目の前のスクリーンを見つめている

 

 

 

「…本当に…ここは一体なんなんデショウカ…」

 

 

「…電にもよくはわからないのです…でも、きっとここに集められた艦娘達は意味があってここに呼ばれたのだと思います…」

 

 

「…意味……うーん……あ、そういえば…」

 

 

「?」

 

 

「ちょっと前に電ちゃんが突然私の目の前からいなくなった時あったじゃないデスか」

 

 

「え?…あー…えっと…はい…」

 

 

「あの時どこに行ってたんデスか?」

 

 

 

「…………上手く言えないのですが…」

 

 

「…ですが?」

 

 

 

 

 

「あの時…なんとなく…なんとなく深雪ちゃんと会えたような気がしたのです」

 

 

「……ユッキー?…それって大隅の?」

 

 

「…はい…深雪ちゃんに会えて…ずっと言いたかった事を…言えたような気がして…」    

 

 

 

「…むむむむ……」

 

 

「…むー…」

 

 

 

「…」

 

 

二人して頭を傾げ、考える

 

 

誰の力でここに呼び寄せられて、誰が何の為にスクリーンに映像を映しているのか…

 

 

 

電と金剛…そしてここにいる艦娘達がこの世界の仕組みを知るのはもう少しだけ先の事である

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、山田さんのレベルアップ(に関係する事)と、少しだけ救いのあるお話となりました


各案件で出てきた艦娘達の再登場です

一応補足すると、彼女達は生き返ってる訳ではありません。


世界観はギリ…壊してない…ですよね?
サイコメトリーとか出てるし…セーフ…ですよね?


次回こそ資料室のお話に戻ります


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