大本営の資料室   作:114

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はい、始まります


File47.紅い記憶②

『おら、降りろ』

 

『ああ…お前とはここでお別れだ』

 

『気味の悪い艦娘め!』

 

 

 

 

ああ…私はここに捨てられるのですね…

 

 

 

 

『う…気持ち悪いな…こっちを見るな!二水戦の化け物め!』

 

『化け物!』

『化け物が!』

 

 

 

 

そう…私は化け物…

 

艦娘でも深海棲艦でもない…

 

 

ただの化け物…

 

 

こんな右目を持ったばかりに…

 

 

 

 

 

 

 

 

『…クマ?ボスー…まーた捨て艦だクマ』

 

『ああ?』

 

 

 

 

…ここでもきっと私は…

 

 

化け物と呼ばれ疎まれるのでしょうか…

 

 

 

 

 

『…ん?…こいつぁ…』

 

 

…この人も…どうせ私のことなんて…

 

 

 

『おい球磨、多摩…こいつの鎖解いてやれ』

 

『クマ』

『にゃ』

 

 

…え?

 

 

『…よく来たな』

 

 

私なんかに…手を…差し伸べて……

 

 

 

『…歓迎するぜ?…ようこそ嫌われ共の夢の島へ』

 

 

 

 

私は…この人の為に…

 

 

 

 

 

この提督の為に…

 

 

 

 

 

 

ボスの…為なら…

 

 

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

トラック島 未明

 

 

朝日がひっそりと水平線の彼方から覗き込む

 

その僅かな光で八木は目を覚ます

 

 

「…ん……ぁあ…もう朝か…」

 

 

目を覚まし、辺りを見回すと、アジトの大部屋にて雑魚寝する数人の艦娘達が未だに夢の中にいる事がわかる

 

 

「…ああ…昨日は飲みすぎたぜ…まるで頭をロードローラーで潰されたみたいにいてぇな…」

 

 

頭痛に襲われながらも、のそのそと起き上がり、ガラスのはめられていない木材むき出しの窓へ近づくと一言呟く

 

 

「…まだ…生きてるんだな…俺は…」

 

 

 

八木は肌着からいつものカウボーイの格好に着替えると基地廊下に出る

 

 

いつ崩れてもおかしくないボロボロのコンクリート製の様な建物

 

 

外に生えていた苔はいつの間にか廊下の天井近くまで生えている

 

なんという自然の生命力

 

 

 

「ふぁーあ…」

 

 

八木は大きくあくびをし、首をコキコキと鳴らす

 

 

「…さぁて…今日も一日生きますか」

 

 

 

廊下の壁に空いた大穴から朝日を見つめ、八木はそう呟く

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

基地工廠

 

 

艦娘建造機、その機械上部の空気口からプシューっと煙が吐かれる

 

 

建造が終了した証だ

 

 

 

機械の横に積み上げられた瓦礫の上に座る、右目の青い黒髪の少女はその煙の音と共に閉じていた目をゆっくりと開く

 

 

 

煙と共に開かれる建造機の扉

 

中から現れる一人の少女

 

 

 

「私ね!ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦、

サミュエル・B・ロバー……あれ?」

 

 

元気いっぱいの自己紹介虚しく、建造機の扉の正面に誰もいないと気づいた水色の髪の少女の笑顔は薄なっていく

 

 

「…誰も…いない…?」

 

 

建造機から数歩歩き、きょろきょろと辺りを見回す駆逐艦の少女

 

 

「…あの…「ひゃぁあっわぁあっ!!」

 

 

背後に立っていたリボン少女の突然の声掛けに駆逐艦の少女は驚き、飛び跳ねる

 

「あ、ご、ごめんなさい…驚かせるつもりは…」

 

 

「ふぅわぁぁ…びっくりしたぁ…って、あー…と…ええと……貴女が…ここの提督?」

 

 

未だ高鳴る胸を抑えて青髪の少女、サミュエルは振り返り、背後にいた少女に問う

 

 

リボンの少女は丁寧にお辞儀をし

 

 

 

「…いえ、私はここの艦娘…軽巡洋艦の神通と申します…」

 

 

右目が青い巡洋艦、神通はにこりと笑い、挨拶をする

 

 

「私!ジョン・C・バト…ううん、サミュエル!サミュエル・B・ロバーツ!サムって呼んでね!神通さん!」

 

 

元気いっぱいの笑顔で改めて自己紹介をするサム

 

神通はなんとも言えない違和感を感じ

 

 

「…ええと…私の事…怖くないのですか?」

 

 

「えー?なんで?全然?」

 

 

サムのあっけらかんとした返しにあれ?、と首を傾げる神通

 

少しだけ考えて神通は自身の右目を指差す

 

 

 

「……この右目とか…」

 

 

「あ!青い!左右で色が違う!オッドアイだよね?カッコイイ!」

 

 

わくわくとした表情のサムは神通の目を見て喜ぶ

 

 

「…か、かっこいい…そ、そう…」

 

 

初めて言われた言葉に神通は顔を赤くし、恥ずかしそうに視線を落とす

 

 

「…ええと…ここの提督ってどこにいる…ぅぉあっ!?」

 

 

サムがきょとんとした顔で神通に問うも、彼女はサムの言葉を遮り、すぐにサムの両肩を掴み

 

 

「…良いですか…貴女は軽巡洋艦です。駆逐艦と言ってはいけませんよ?わかりましたね?」

 

 

鬼気迫る神通の雰囲気に圧されるサム

 

 

「え?…あ、うん?……な、なんで?私は護衛駆逐「軽巡洋艦です!護衛巡洋艦!いいですね!?」

 

 

 

「あ、はい…」

 

 

神通の必死な雰囲気に遂に圧し負けるサムは冷や汗をかきながら頷く

 

 

「…うん…お願いします…ところで…そのクジラは…?」

 

 

サムが頷いた事で安堵する神通はサムの肩に乗った額に傷のある小さなクジラを見て彼女に問う

 

 

「あ、この子?私の相棒なんだ!名前は…ええと…あれ?なんだっけ…「おい、何してるクマ」

 

 

 

「!?」

 

 

 

突然開いた工廠の扉  

 

奥の大穴から差し込む朝日を背負ったアホ毛の少女が神通とサムを睨む 

 

 

「三原と桃取に聞いたクマ……禁止されてる建造機を使ったのはお前かクマ?神通…」

 

 

「…う…く、球磨さん…」

「クマさん?」

 

 

苦い顔の神通に、状況が理解できないサムは首を傾げ

 

 

 

「…こりゃ緊急会議だクマ」

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

午前

 

 

基地、作戦室よりも上の階にある和室

 

 

当時の帝国海軍人が一休みの間に茶道でもしていたのか、少しだけ広めの畳の部屋、床の間を背に八木があぐらをかき、その左右には球磨と多摩が正座する

 

 

そして八木達と距離をあけ、向かい合うように6人の上下迷彩服の少女達が一列に正座している

 

 

 

そんな和室の扉を空け、静かに入ってくる神通とサム

 

 

 

「…よーし…真鋭隊、点呼」

 

 

正座する阿武隈が座ったまま右手を左胸の前へ持ってきて敬礼

 

 

「第一"親衛隊"隊長、阿武隈!参りました!」

 

阿武隈がそう名乗り…

 

 

「第三親衛隊隊長川内。呼ばれたから来たよー」

 

 

あぐらをかく川内型の長女も右手を左胸の前へ持ってきてへらへらと笑いながら名乗り、敬礼

 

 

「…」

 

 

「…第四親衛隊隊長、那珂…補佐の木曽だ。来たぞ」

 

 

那珂は何も喋ることなく、木曽は那珂の代わりに名乗り、二人して敬礼

 

 

「第五親衛隊隊長、名取…馳せ参じました」

 

 

長良型の三女も凛とした顔つきで名乗り、敬礼

 

 

八木は目を瞑り、球磨と多摩が一列で正座する少女達の後ろに立つ神通とサムを見上げる

 

 

「…第二親衛隊隊長…神通…参りました」

 

 

そう名乗り神通も八木に向けて敬礼する

サムもなんとなく真似して右手で拳をつくり、左胸に持ってくる

 

 

 

 

「…ああ…お前ら戦闘訓練の時間潰してまで集まってもらって悪いな…球磨から緊急の案件があるそうだ…球磨」

 

 

「クマ!…昨夜から今朝にかけて、禁止され「あー遅れてごめんなさーい」

 

 

「!?」

 

 

一同、扉の方から気の抜けた少女の声に反応するが、振り向くことはない

 

 

代わりに八木が扉の方を見る

 

 

「…なんだ…別に無理して来なくて良かったんだぞ?」

 

 

遅れてきた少女に半笑いでそう伝える八木

 

 

「…いえいえ…ボスからの召集ですから…」

 

 

左目に医療用眼帯をつけ、右肩から先が欠損した軽巡洋艦、夕張が短くなった右肩を僅かに持ち上げ敬礼

 

 

 

「…第六親衛隊隊長、夕張。参りました」

 

 

「…おう、"真鋭隊"全員集まったな…球磨」

 

 

「…クマー…」

 

 

球磨は気を取り直して

 

 

「昨夜から今朝にかけて、使用を禁止されてる艦娘建造機が使った者がいるクマ」

 

 

隊長達は表情を変えない

 

 

「…ニ親隊隊長、神通だクマ」

 

 

「…へぇ」

 

 

八木は興味なさそうに返し、神通に視線を向ける

 

 

「…何故建造機を使った?手下でも欲しかったのか?…言ってくれりゃあ「新たな戦力の増強です。ボス」

 

 

片目が青い軽巡は八木の目をまっすぐ見つめてはっきりと答える

 

 

「…うちに駆逐艦はいらねぇ…そいつぁどうみても「彼女は海外艦ですが、軽巡洋艦です」

 

 

「…はぁ?」

 

 

神通の言葉に驚く八木、そして他の隊長達

 

 

「は?…なんのジョークだよ…エイプリルフールならもうとっくに終わったぞ?」

 

 

神通はサムの背に優しく手を当て

 

 

「…さぁ、自己紹介を…」

 

「え、あ、うん…」

 

 

流石に隊長達も正座したまま振り返り、サムに視線が集中する

 

緊張するサム 

 

 

 

「あ…ええと…ジョン・C・バトラー級護衛駆…軽巡洋艦…サミュエル・B・ロバーツです!」

 

 

緊張したままサムは八木、そして隊長達に自分を軽巡洋艦として自己紹介をする

 

すると八木はサムの制服に注目する

 

 

「…その左肩の…海軍十字章みたいに見えるんだが?」

 

 

「あ、ええと…これは…サマー「サマンサ沖海戦での奮闘を称えて授与されたと聞きました」

 

 

サムが答える前に神通がすぐに答えると、不思議そうな表情の八木

 

 

「…サマンサぁ?…どこだよそれ……それにそのバッジ…タフィ3って…」

 

 

再び八木が問うと、サムはわたわたとしだし

 

 

「ぅええ…こ、これは…あの…「サムはあの米国海軍第7艦隊の護衛にも就いていた名誉ある巡洋艦です。当時タフィ3の艦隊と何か接点があったのではないでしょうか?」

 

 

 

「…」

「…」

 

 

 

八木と神通のやりとりに何も言わない隊長達

 

艦娘の事は艦娘がよくわかる

 

 

サムが軽巡洋艦ではなく、駆逐艦であることは皆わかっていた

 

 

 

「まぁ…護衛艦という話はわかった…んだが、このチビ助のどこがどう軽巡洋艦なんだ?どう見ても駆逐艦だろ…海防艦か?……俺が納得出来るように説明しろ」

 

 

 

「…」

 

 

あぐらに腕を乗せて頬杖をかく八木

 

ここで神通は黙ってしまう

 

 

「…じ、神通さん…」

 

 

サムが心配そうに神通を見つめると、神通は狼狽えながら口を開く

 

 

「…サ、サムは……「サムは球磨型だクマ」

 

 

「…はぁ?」

 

 

見かねて神通に助け船を出したのは八木の右腕、球磨だった

 

 

八木が素っ頓狂な声を出す

 

 

「サムは元々球磨型の設計図を元に小型化されて建造された巡洋艦だクマ」

 

「…」

 

 

正座し、目を瞑ってそう説明する球磨を見て開いた口が塞がらない多摩

 

 

「…球磨型の設計図て…おいおいおいおい…球磨ちゃんよ…お前さん何言ってんだ?なんだ…帝国海軍の機密設計図をアメリカさんが盗んでそれを元に建造したってことか?」

 

 

「そうクマ」

 

 

ドヤ顔で即答の球磨

 

対する八木はふぅ、とため息を吐き

 

 

「…それ、嘘じゃあねぇよな?球磨」

 

 

八木は隣に座る球磨を鋭い目つきで睨む

 

球磨はちらりと目を開け、八木を見て

 

 

 

「…球磨がボスに嘘ついたことあるクマ?」

 

 

「…」

 

 

この部屋にいる少女達の背中に冷たいものが走る

 

サムも肌でそれを感じ、震えると、神通がサムの手を握る

 

 

 

八木ははあぁ、と大きなため息を吐くと、再び頬杖をかき参ったと言わんばかりにサムを指差す

 

 

「…わかったわかった…軽巡洋艦なら問題ねぇな…んじゃあお前さんは今日から…たった今から俺等の仲間だ。よろしくな」

 

 

「「!?」」

 

 

あっさりとした八木の言葉に一同驚く

 

球磨は八木の死角でふぅ、とため息をつき、神通に向けてこっそりとピースをつくり心の中で笑う

 

 

 

(むふふ…1つ借りだクマ。神通)

 

 

対する神通は頭を下げずに瞼を一度閉じて心の中でを礼を言う

 

 

 

「あ」

 

 

…と、八木は何か思いついたように声を出し

 

 

「…こいつが球磨型の設計図を元に建造したっつんならよ…こいつは球磨型の末っ子みてぇなもんだよな?」

 

 

「クマクマ」

 

 

八木の言葉に大きく頷く球磨 

そんな球磨を見て多摩はあ、と予想する

 

 

「…ならこいつはお姉ちゃんのお前が面倒見ろ。球磨」

 

 

「クマク……まぁ!?」

 

 

目玉が飛び出そうに驚く球磨を八木はへらへらと笑いながら

 

 

「球磨型姉妹の頑張るところ、俺に見せてくれよな」

 

 

「…い、イエス…ボス…クマァ…」

 

 

 

なんとなく神通を助けたつもりだった球磨の八木への返事。

 

それはそれは苦しそうな声だったそうな…

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

基地 隊舎

 

 

隊長達の会合が終わり、球磨に隊舎のロッカールームへと連れて来られたサムと神通

 

 

 

「ん」

 

 

「ふぇ?」

 

 

むくれた球磨は迷彩服をサムに差し出す

 

 

「ふぇ?…じゃないクマ…これがここでのお前の制服だクマ。ちゃんと自分で洗濯して干すんだクマ」

 

 

球磨がそう言うと、神通が球磨に頭を下げる

 

 

「…本当にありがとうございます。球磨さん」

 

「どうもありがとう…ございます!クマさん!」

 

 

神通につられ、サムも球磨に礼をする

 

 

 

「…どうもイントネーションが違う気がするクマ…別に良いけどクマ…あとこれ」

 

 

サムの自身への呼び方に首を傾げるも、球磨は小さなピンバッジを取り出してサムに渡す

 

ローマ数字の2の形をしたピンバッジだった

 

 

「…ええと…これは?」

 

 

「…ボスからの命令だクマ。お前を今日から第二親衛隊のメンバーとして任命するクマ…面子は球磨と、能代と…お前の隣にいる甘ちゃん軽巡だクマ」

 

 

「…だいにしんえいたい?」

 

 

ここでサムは再び首を傾げる

 

先程の和室でのやりとりを思い出しながら現状を自分の中で確認する

 

 

 

 

ここは日本のどこかの鎮守府… 

 

 

制服は支給された迷彩服…

 

 

提督は八木秀次…階級は不明…

 

 

クマさんと…もうひとりの猫さんみたいな艦娘が八木の秘書艦…

 

 

艦隊名は統一して親衛隊…艦隊は第6まである…

 

 

 

 

「うん!わかりました!任せてください!クマさん!」

 

 

現状を理解したサムは元気いっぱいに海軍式の敬礼をする

 

サムの敬礼を見た球磨はうーん、と唸り

 

 

「…ここに馴染むには時間が掛かりそうクマ…」

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

その後、球磨はサムに制服に着替えた後に神通と共に広場に来るように指示、先に広場に向かう為に一人廊下を歩いていた

 

 

 

「…クマ?」

 

 

視線の先、廊下を通せんぼするように薄紫色の髪の少女が仁王立ちをして球磨を待っていた

 

軽巡、多摩だった

 

 

 

「…なにか用クマ?そこにいると邪魔だクマ」

 

 

球磨はそう言って多摩の横を通ろうとすると、多摩が球磨の肩をがしりと片手で掴む

 

 

「…どーゆーつもりにゃ?…駆逐艦を球磨型の軽巡なんて…」

 

 

「…なんのことクマ?アイツは球磨型の末っ子だクマ」

 

 

球磨がそう答えると、多摩は掴んだ球磨の肩ごと廊下の壁に押しつける

 

 

「…ふざけてんのかにゃ?…駆逐艦なんて…よりによってアイツに似た駆逐艦なんて…」

 

 

多摩は悔しそうに、そして悲しそうな表情で球磨を睨む

 

 

「…」

 

 

壁に押さえつけられた球磨は鼻でため息し、自身の肩を押さえつけている多摩の手首を掴む

 

 

 

「……球磨は…可能性を信じてるだけだクマ…」

 

 

 

ぎぎぎ、と多摩の手を自身の肩から離す

 

 

「……にゃ…ぁあ…」

 

 

ミシミシと多摩の手首からきしむ音がすると、多摩はすぐに球磨から離れる

 

 

球磨から離れた多摩は球磨に掴まれた手首を擦りながら姉を睨む

 

 

「…可能性なんて…あるわけ無いにゃ……」

 

 

 

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 

「…おお〜…」

 

 

隊舎

 

 

ヒビの入った鏡で上下迷彩服姿に着替えたサムは自分の姿を見て目をキラキラさせていた

 

そんなサムを神通は笑顔で見ながら

 

 

「球磨さんの制服がぴったりでよかったです」

 

 

「うん!ありがとう!神通さん!」

 

 

サムのもともと着ていた制服を丁寧にたたみ、空いている棚にしまう神通に礼を言うサム

 

 

「…では、行きましょうか」

 

 

「うん…あ、えっと…広場…だっけ?…何するの?」

 

 

 

 

隊舎の扉を開け、廊下の窓から差し込む陽の光を背に神通はサムを見る

 

 

 

 

「…訓練です」

 

 

 

「…くんれん?」

 

 

 

「ええ。貴女も第二親衛隊…ならばそれに相応しい体力、技術をこれから身につけてもらいますので…安心してください。優しく教えますので…」

 

 

 

神通の背後から差し込む陽の光のせいで、神通の顔ははっきりと見えなかった…しかしサムは神通が嬉しそうに話すように聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、紅い記憶編のダボゥヒロインの神通さんとサミュエルちゃんです。

次回からサムちゃんのトラック島基地での初訓練、そして今回登場した各親衛隊にも触れていきたいと思います


なお、真鋭隊と親衛隊…こちらは誤字ではございませんので、どうぞよろしくお願いします
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