あの子が病みました。   作:-4℃

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3周年で気分が乗って書いて消えた人です。


これからも続けましょうよ。貴方と私だけにして。【奥沢美咲】

「ステージは…こうやってみる?うん。後でこころちゃんに聞いてみようね。」

 

 

 

「ご、ごめんね…大丈夫だよ。うぅ…滑っちゃったのかなぁ。」

 

 

 

「あ、美咲ちゃん。いまね、○くん探してるんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕色も落ち、寒さを抱きながら、帰宅へ向かう暗い時間。

 

 

暗闇に光る水色の瞳から、青炎が湧き出ていて。溢れ出ている。

 

 

その椅子を奪う為の時間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕焼け時に並ぶ二人。このまま愛を語り合い、肩を並べ、口を重ね――――――――――――――という淡い青春じゃ無いのは、誰の目から見ても明らかだろう。

 

 

 

「あたし達は生きている…今日もお疲れ様でした。」

「…美咲さんもね?」

 

 

 

はて、何が有ったのか?思い出す事すら出来ない。

顔で収まらない疲労感。既に閉じている瞳。引き摺ると言うより、どうにか繋がってるように見える足。

 

 

 

「次ステージついて、直ぐに決まった所までは良かったんですが…。」

「…今日はこころさんが、マトモな案を出してくれたから。」

 

 

 

今日は不思議なほど、マトモな案だった。突発的でも無ければ、しかと計画された案。

 

 

 

「これで、掃除が無かったら最高だったんですけどね。」

 

 

「まさか、平面で転ぶとは…。」

 

 

「あの広さは、規格外過ぎる…」

 

 

 

後から確認したが、特に滑ってる訳では無い廊下で、よもや転ぶ生命体が居た。それを見てしまったお嬢様の発案で大掃除。あれは、彼女原産の謎で起こった現象じゃないのか…?

 

 

 

「ハロハピに入って以来、花音さんの迷子とかに会ってますが、あんな転び方は初めて見ましたよ。」

 

 

 

そういえば、掃除を初めてから彼女を見ていない。あの大屋敷で迷子…黒服さんもいるし、大丈夫だろう。

 

 

 

「じゃあ、また明日。」

 

 

「はい、お疲れ様でした。」

 

 

 

彼女から連絡も無い。今日は彼女の家に寄らずに家に帰ろう。疲労に体を預けよう。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ステージは…こうやってみる?うん。後でこころちゃんに聞いてみようね。」

 

 

嫌ですよ。○○さんだけで、考えたステージじゃないのは。○○さんが作り上げた場所にあたしが居る。

 

 

「こころ、次のステージこういうのはどう?」

 

 

大丈夫です。今回はあたしが作り上げて起きましたから。○○さんが舞台を作って、そこにあたしが立って、舞台裏からあたしに声を掛けてくれて…今度は一緒に作りましょうか。

 

 

 

 

「ご、ごめんね…大丈夫だよ。うぅ…滑っちゃったのかなぁ。」

 

 

 

靴に細工するって難しいんですよ。剥がれないように穴を開けるの。

 

 

 

 

「あ、美咲ちゃん。いまね、○くん探してるんだけど…今日の夜ご飯のことでね?」

 

 

 

「ごめんね。伝言お願い出来るかな?❲先に食材買ってくるから、いつも通り家に来てね❳って。」

 

 

 

確かにお願いされましたが、承諾はしてないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「疲れました。色々と。」

 

 

 

…今頃、花音さんは家で、○○さんを待ってるんですかね?

 

 

 

あたしに抱き締められてる、○○さんを待ってるんでしょうね。

 

 

 

「布団掛けないと、風邪引きますよ。」

 

 

 

…大丈夫です。いつも見てますから。

 

 

 

こころ達が出す案を持ち帰って、机に並べて目を瞑って想像して、慌てて別の案に着手したり。

 

 

ステージの調整で、色んな場所に行ってるのも知ってますよ。CiRCLEで他のバンドの手伝いしてるのも聞きました。

 

 

 

花音さんの家で、夜ご飯食べてるのも見てましたし、告白の言葉も聞いてました。

 

 

 

あたしは○○さんのこと、全部分かってますよ。

 

 

 

…お互い、ハロハピに入って、連れて来られて間もない頃から、こころ達に振り回されて…あたしと同じじゃないですか。

 

 

 

金髪みたいに、突拍子も無いこと言って、振り回さないし。

 

 

 

橙色みたいに、連れ回して、疲れさせないし。

 

 

 

紫色みたいに、意味の分からないこと言わないし。

 

 

 

水色みたいに、迷子になって○○さんに迷惑掛けないし。

 

 

 

 

 

…あたしとだけは、何も間違ってないんですよ。

 

 

 

もう止めましょうよ。ハロハピも水色も。

 

 

 

こころと笑顔になるのも止めて。

 

 

 

はぐみとのソフトボールも止めて。

 

 

 

薫さんとの演劇も止めて。

 

 

 

花音さんと別れて。

 

 

 

止めて。別れて。居なくなって。あたしだけにしちゃいましょうよ。

 

 

 

 

 

「…あー。こんなの、あたしの柄じゃないのにな。毒されたんですかね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「○○さん。」

 

 

 

疲れてるからって、無防備過ぎて。

 

 

 

…襲えって言ってるんですよね?

 

 

 

抱き締められて、抵抗もしないって。

 

 

 

「あははっ…言い訳は後でしますから、許して下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これからも続けましょうよ。貴方と私だけにして。」

 

 

 

 

ハロハピが消えようとも、形が消されようとも、共に並ぶ二人。

 

 

如何なる困難があろうとも、彼女は不変の意志と独占心によって、危機を乗り切るであろう。彼との繋がりを求めるモノが居ようても、時に残虐に見えて、時に哀れみに見える、その独欲で奪い続けるのだ。

 

 

独欲に埋もれ、水色の罠に落ちようとも。必ず彼を道連れにして。手放さない。

 

 

水色にも、誰にも渡さない。

 

 

 




久しぶり過ぎて、書き方を忘れた。


「あの子からの電話です。」は、限定公開にしました。


多分、次はリメイクですので。


では、また。
感想、キャラ・シチュエーション希望、よろしくお願いします。

章分けした方が読みやすいですか?

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