ジブン、欲しいものは全力で奪いに行きますよ。【大和麻弥】
「あっ!もしもし、今日どうしてもやりたいので事務所でお待ちしているッスよ!」
夜も更け人が休息に入り始める時間。
そんな時間でもオフィス街の夜景は綺麗だ、輝きを決して失わない。
そして夜景の輝きを楽しむ時間に少女を待たせる成人男性もいる
麻弥さん、まだいますか?
「あ、お疲れ様です!」
お疲れ様です。
「待ってたッスよ~!」
こんな時間まで待たせてしまって申し訳ないのですが…その時間は大丈夫ですか?
「こちらこそ夜遅くに申し訳ないッス…これの調整だけはどうしてもやりたくて…フヘヘ」
流石にこの時間だと事務所も静かですね…ちゃんと親御さんに連絡しましたか?
「あー確かに静かッスねぇ…あ、千聖さんと日菜さんは仕事で直帰、彩さんとイブさんは用事でレッスン後に先に帰られました。」
この少女、自分に都合の悪いことは耳に入れようとも認識しないようだ―――――――――
はぁ…話しは変わるのですが千聖さんは事務所に戻られましたか?
「…千聖さんですか?今日は事務所には来てませんよ?」
なら良いんですが…あ、飲み物どうぞ。
「おぉ!これ新発売のやつですね!………千聖さんと何かあったんッスか?」
いえ、事務所に戻ると連絡があったんですが、その後帰ると連絡が来まして
何か事務所に用でもあったのかと…
「なるほどなるほど…千聖さんもお疲れなんですかね…?」
最近はあまり送迎も出来てませんでしたし…っと、時間のことを忘れていました。
作業を進めましょう、どれの調整でしょうか?
「あ、そうでした!えっとですね、この配線とこれを繋いで――――――――――――――
そして彼らが帰るのは、僅かにうさぎが落ちる頃だった。
❮大和麻弥からの電話です。❯
暖かい光が窓から差し込み人を夢から引き戻すこの時間。
貴方の声を1番に耳に通せる時間、誰にも邪魔されない至福の時間。
「あっ、おはようございますっ!」
「昨日はありがとうございました!○○さんと調整出来たお陰で上手く出来ました!」
本当は謝ろうと思った。でも貴方は謝罪なんて求めてないって、ジブンは分かっているので感謝をします。
「…まだ寝惚けてますね…○○さーん?上から読んでも下から読んで大和麻弥ッスよー?」
貴方が考えてくれて与えてくれたキャッチコピー
唐突にパスパレに入ることになった私にいつも気を使ってくれて。
毎日電話を掛けてくれて、家に送ってくれた。
でもそれはジブンだけじゃ無かった。
彩さんもイブさんも日菜さんも…金髪も。
…ダメっすよ、○○さん。
人たらしも程々にしないと、飼い犬に手を噛まれて閉じ込められちゃうッスよ。
…だからジブンだけにしておきましょう?
ジブンは貴方の忠実な犬にもなりますし、貴方の隣にで支えることも出来るッス。
だからジブンを――――――――――――――――――
そんな考えに浸ってたジブンを現実に戻すのは貴方の言葉。
「…麻弥?」
その声、その一言で幸せ、ジブンの名前。
ジブンが喋らないのを疑問に思ってくれたですか…?
…いま貴方の頭の中には、大和麻弥が溢れてるんですよね?
「…はい!貴方のパートナー、大和麻弥ッスよ!」
パートナー、パートナー…いい響きッスね。
ジブンだけのパートナー、貴方だけのパートナー
フヘヘ。
「…彩さん?レッスン室で座ってどうしたんッスか?」
「ダンスの採点をして貰うために待ってる?…○○さんなら今日は来ないッスよ?」
「あわわ!イブさん!?レッスン室で竹刀振っちゃダメッス!」
「し、師匠?…○○さんなら今日は来ないですよ?」
「え??千聖さん、事務所戻って来たんッスか?」
彼との連絡を聞いて私は事務所に戻ってきた。
やっぱり居た。演技はまだまだ成長途中かしら?
「麻弥ちゃんもこんな時間まで居るとは思わなかったわ…私が居ると困るのかしら?」
まるで隠せてない。私が邪魔だと、何故帰って来たのかと溢れ出てるわよ。
「ああいえ、今日はてっきり直接帰る思っていたので…」
ええ、貴方が居なければ家に帰って彼と電話していた頃かしら。
「最初は帰るつもりだったんだけど…彼に連絡したら、事務所に戻るって言うから会って帰ろうと思ったのよ。」
少女らの言葉遊びはいいさか過激で―――――――――
「…貴方と機械弄りをするそうじゃない…あんまり彼を振り回しては駄目よ?麻弥ちゃん。」
片や泥沼の世界から足が抜けない″演技″の天才女優
「千聖さんも振り回してるじゃないッスか?…毎日毎日電話して○○さん休日を無駄にして。」
片や泥沼に引きずり込まれ見つけてしまった″執着″の機材オタク
「…随分と彼を気に入ったようね。」
「フヘヘ、あの人とは色々話が合うんッスよ。」
だが本質としては…どちらも彼を求めて止まない、ただの少女達だ―――――――――
「…今日は帰るわ。」
「お疲れ様でした、電気とかは″ジブン達″がやっておくので大丈夫ッスよ。」
言うようになった。最初はペコペコしながら後ろに付いてくるだけだったのに。
いつの間にか、彼に手を出して誑かしている。
私は、ドアを開き光が消えた廊下へ足を踏み出しながら言った。
「…機材バカちゃん、彼を捕まえたのは私よ。」
私が見つけて、私を育てて
彼と背中を合わせて進んだのは私。
「金髪さん、ジブン、欲しいものは全力で奪いに行きますよ。」
…後ろから刺そうとしてくるあの鋭利な刃物を…彼に見せてあげたいわね。
あの吸い込まれる瞳に映されるのはジブンだけでいいッスよ、フヘヘ。
「あっ!もしもし、今日どうしてもやりたいので事務所でお待ちしているッスよ!」
彼女も演技は下手ではない。ただ舞台が役が崩れたときは、どうなるかは誰にも分からない。
以前のリメイクです。と、言っても大部分は変わりませんが。
麻弥ちゃは、推しなのでまた書けたらなぁと。
りえさん ○Eさん 神威結月さん むら24さん とまと博さん
評価ありがとうございます。
では、また。
感想、キャラ・シチュエーション希望、よろしくお願いします。
章分けした方が読みやすいですか?
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章分け出来るものはした方が良い。
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章分けしない方が良い。
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別にどっちでもいい。