創星記ー異伝ー FFXV~冒険の果てに待つものは~   作:星野啓

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この小説における“ファブラノヴァクリスタリス”を書いております。
感想大歓迎です。


Chapter00
創星記の神話


 

 

かつてこの星には、何もなかった。

ある時、星に父神ブーニベルゼに追われた女神エトロが立ち寄った。傷ついたエトロは、自らが流している血をそのままに世界の終わりを探したが、この星には『終わり』がなく、当然『始まり』もなかった。

嘆き悲しむエトロの血から、人が生まれこの星に『始まり』がもたらされた。『終わり』という名の死の扉が開き、エトロは扉を漸く潜ることができた。

エトロが消え、ブーニベルゼが遣わした、追手である兄弟神リンゼ、パルスもエトロを見失い、この星を去った。ブーニベルゼはエトロを見つけるため、自らの分身であるクリスタルを星にもたらした。

パルスはブーニベルゼの意志の元、クリスタルを通し、エトロの行方を掴むため2体のファルシを作り出した。同じくエトロを追うリンゼも、パルスに負けまいと4体のファルシをクリスタルより生み出した。

 

やがて星は、人と共に命の円環を育み、クリスタルは世界に光をもたらし、星を育んだ。いつしか星は人々から『イオス』と呼ばれるようになった。

 

パルス、リンゼ両神によって生み出されたファルシ達は己が使命のために人を調停し、管理してきた。人々はファルシ達を崇め、いつしか六柱の神【六神】として信仰の対象となった。

六神の一柱であるイフリートは、創造主パルスの

[人々の文明こそ、エトロの住う、この世と唯をなす不可視世界へと辿り着く]

という考に基づき、人々に自らの炎を貸し与えた。

リンゼから生み出された他四柱の神は、リンゼの

[人々の死が、不可視世界へと辿り着く]

という考えの元、イフリートの行いを責めた。

なかでもリンゼのファルシ、シヴァは数多の生命の中でも人の存在は混沌を広げる原因となり、星を滅ぼす存在として、責め苛んでいた。

しかし人を愛し、慈しむイフリートの姿に心打たれ、リンゼのファルシ、シヴァはイフリートを深く愛するようになる。

やがて人々は、イフリートの恩恵を得て、人の文明は神の元に栄えていき、いつしか天高くそびえる“ソルハイム文明”へと発展して行った。

同じくパルスから生み出されたラムウは、イフリートの献身を憂いた。栄華を極めた人々が益々高慢となり、いつしか神を蔑ろにしていったからである。

ソルハイム文明は、神からの離別を唱え高度な魔導機械文明を築き上げ、遂には対神兵器と共に神に反旗を翻し始めた。

 

これに怒ったイフリートは、人々を滅ぼすために星ごと消し去ってしまおうとした。

シヴァは、失意の中に怒り狂うイフリートを止めようとし、ラムウは文明を潰えさせないためにイフリートと戦うことになった。

星の消滅を止めるため、残りの三神も戦いに参戦したことにより、後に魔大戦と呼ばれる大規模な神同士の争いが巻き起こった。戦いに巻き込まれ、ソルハイムは滅ぶことになる。

魔大戦の後、星の疲弊を感じたブーニベルゼは、エトロの力が増すことを恐れ、ファルシ、バハムートに神々の調停と人の管理の任を与えた。

 

力を使い果たした神々は、人々が二度と神に逆らうことの無いよう、闇を退ける力と共に神の言葉を聞く力を与え、眠りについた。

一方人の管理を任されたバハムートはクリスタルへ宿り、自らの聖剣の力をとある領主に託し、人々の生きる縁とした。人々は、神の声が聴ける唯一の存在を『神凪』として崇めた。

眠りについた神々は神凪を通して意思を伝え、先導し星を守ったという。

しかし星の衰えは静かに迫っていた。星の終わりから、じわじわと染み出した混沌は瘴気となり、瘴気は生き物から生き物へ伝わり徐々に星を蝕んでいった。

 

いつしか聖剣とクリスタルの力を与えられた領主チェラム家が、瘴気で狂った生き物【シガイ】から人々を守る役目を負うようになった。

それから2000年の時が流れ、いつしか人は神々の伝承もあいまいなまま、星の滅びに直面していた。

そして真の王が生誕する。

 

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