【悲報】刹那の妹に転生したけど双子の片割れが一方通行な件について   作:篠原えれの

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本編
暗躍


 

 

 培養液の中で私は考えていた。私ではない私が、イオリア・シュヘンベルクとE・A・レイと話していたことを。

 私ではない私は、この世界の様々な成り立ちを理解していた。私ではない私は、外の世界の住民だった。

 外の世界の住民である私は、私がこの世界の住民でないことにも気付いていた。彼は、この時代で自分に出来ることは来るべき対話に備えてイオリア・シュヘンベルクに協力することだと言っていた。

 来るべき対話とは何か?聞けばイオリアの考えている来たるべき対話はこうだとか、自分が予測する来るべき対話とは、いずれ来訪する地球外生命体へ人類が歩み寄る方法だとか彼は好き勝手に話していた。

 彼が消滅してから随分と時間が経った。イオリアの計画等、私にとってどうでもよかったが。

 今世においても私は幻想殺し(イマジンブレイカー)を観測することができた。あの計画を邪魔する者は誰であろうと許さない。

 

 

 

 暗躍

 

 

 

 チャイナドレス姿が特徴的な少女、王留美はモニターを見ながら呟いた。

 

 

 「一方通行(アクセラレータ)。確かに予知能力者『ミヤ』の安全はこちらで保証させて頂きました。」

 

 

 世界の変革を待ち望む彼女にとって、双子の兄妹はとても輝いて見えた。クルジス出身の彼等はリボンズに聞けば、兄妹達は彼が選んだガンダムマイスター、刹那・F・セイエイが2歳離れた一番上の兄になるのだと言う。

 リボンズ曰く、兄妹は生き残りだ。

 刹那本人は兄妹二人を死んだ者と思ってソレスタルビーイングでは活動しているのだと言う。

 

 

 「(家族殺しね。ガンダムマイスターの情報はガンダムと同じぐらい重要事項で秘匿されるものだけど、今回ばかりはプトレマイオスチームには知られてしまう内容ね。)」

 

 

 王留美は刹那と再会したショックで気絶したミヤを見て呆れた感情を抱いたが、次に彼女に会った時には、彼女は見違えるようになっていた。

 不健康で、顔色も悪かった彼女は今にも死んでしまうのではないかと不安であったが、刹那に会った次の日には別人のように元気になり、そしてとても機転が効く少女になった。

 これならソレスタルビーイングの戦術予報士として採用できるとスメラギが確信できるぐらいには、彼女はとても有能で聡明だった。

 彼女が持つ予知能力は確実に世界を平和に導いた。喋れない彼女はテレパシーを使って話すことができるようになっていた。話を聞けば人革連の超兵機関に所属していたことによる副産物だそうだ。脳量子波を拡声器の代わりにすることで会話することができるなどよく分からないことを言っていたが喋れないよりかはずっといいと王留美は感じた。

 王留美が見つけたミヤ・イブラヒムと言う少女はリボンズ・アルマークの推薦により正式にプトレマイオスの戦術予報士になった。14歳という若さを考慮し、未来を確認できる者としてスメラギとチームを組ませる。

 未来を知ることができる彼女の存在はリボンズにとって邪魔者でしかなかったがアレイスターによって彼女は保護されていたため、リボンズは何もすることができなかった。

 予知能力を使うことができる少女、ミヤ・イブラヒムはアレイスターのお気に入りだった。

 

 

 

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