【悲報】刹那の妹に転生したけど双子の片割れが一方通行な件について   作:篠原えれの

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セカンドミッション

 

 

 ソレスタルビーイングは、世界に向けて宣戦布告した。イオリア・シュヘンベルグの映像が全世界に流れる。

 ミヤは掲示板を見ながらプトレマイオスの船内で、これから起こることを予知を使いながら予測していく。

 

 

 「(やっぱり、上条当麻は存在したか....)」

 

 

 もしかしてと思い、ミヤは上条当麻がこの世界に来ているなら冥土帰し(ヘブンキャンセラー)の存在もありえるのではと予知で探そうとする。この時ミヤは、姿はボヤけて見えないし名前も聞こえないが、確実に予知が■■■■■■=■■■■■(アレイスター=クロウリー)の存在を警告していた。もし、人革連の人達が一方通行(アクセラレータ)を使って絶対能力進化(レベル6シフト)をするような実験が起きれば。

 そんな妙な不快感をミヤが襲う。

 予知の結果、やはり冥土帰し(ヘブンキャンセラー)はこの世界に存在した。予知によると日本と人革連施設を行き来しているらしい。

 

 

 「(あとでロックオン兄貴に聞かなきゃな。この世界、原石たる超能力者ってそんなにいないだろうし。幻想殺し(イマジンブレイカー)が活躍できる世界とはあまり言い切れない。なんというか、彼はどちらかというと保険みたいなそんな気配すら感じるし....)」

 

 

 刹那とロックオンは現在、作戦のため地球に降りて不在だ。しばらく会えないが通信を使って会話できるためそこまで心配ではない。それに、一旦刹那達が戻ってくるまでほぼ原作通りなのは確定だ。原作にはなかった、ヴェーダや王留美がリークした情報も予知を使って対応することができている。

 予知があると大抵のことは対策できる。大丈夫とミヤは気持ちを落ち着かせる。

 

 

 「(人革連が新型兵器をロールアウトした。予知で知った情報だけど...一方通行(アクセラレータ)専用機ね。ほとんど彼のベクトル操作便りで作られたティエレン超兵型。彼にしか操縦することができない。演算補助装置に能力の増強。装甲は全て反射することを前提に考えられているから通常よりも薄い。薄くて細型だから空も飛べる。しかも地上だと風を操れるから空中戦も可能って、はっきり言って今までのティエレンとは最早別物じゃないのこれ)」

 

 

 この話を知っているのは今のところ、ミヤだけだ。そのうち王留美から連絡が入ると思うが、やはり一方通行(アクセラレータ)専用機というだけあって、彼にしか操縦することができない機体はリスクが発生するのだろう。人革連はあまり公表したくない様子で、あまりその情報は流出されていない。

 

 

 『次の作戦、本当に原作通りでいいんだろうな』

 

 『うん。セイロン島の件は原作通りでいいよ』

 

 

 例の掲示板に、SMS機能もあることを知ったミヤは早速有効活用していた。作戦内容はもう伝えたはずであるが、実行する側にとってはやはり不安らしい。ミヤはロックオンから来たメッセージにすぐ返信する。

 

 

 『刹那が俺がガンダムだって言いながら先走るのも原作通りか?』

 

 『うん。大体そんな感じだよ。作戦より、その後のグラハム戦がちょっと不安なんだけど。予知がまだ定かじゃないの、どうしよう?』

 

 『あーー....今のうちにグラハムに会わせといた方がいいのは間違いないが、どんな予知なんだ?出てる情報だけでも教えてくれると助かるんだが』

 

 

 文面から、ロックオンが明らかに不安がっているのが伺える。不安にさせるようなメッセージを送ったミヤが悪いのだが、隠してもしょうがないと開き直って予知で出た内容を正直に書いて返信する。

 

 

 『グラハム戦に、機体テスト込みの実戦、運が良ければガンダムを鹵獲するという名目で人革連所属の一方通行(アクセラレータ)も乱入してくる』

 

 『は?』

 

 『その可能性があるかもしれないって話しね。私の予知は乱入してこない確率の方が高いって言ってる。一方通行(アクセラレータ)の機体はティエレン超兵型のモビルスーツだって。調べてみたら、空中戦もちゃんとできるみたい』

 

 

 ミヤはそう、ロックオンへ返信する。あくまでも可能性の話だと分かるとロックオンも納得する。ミヤの予知は原作に無い展開が発生すると急に不安定になりやすい。普段はYES(100%)NO(0%)かの違いだけ分かるのにその辺が絡むとどちらも50%の確率で発生するなど中途半端になってしまうのだ。

 因みに今回の予知では、ミヤにはこう見えている。 

 

 

 セカンドミッション後、グラハムが刹那に戦闘を挑む.....100%

 セカンドミッション後、一方通行(アクセラレータ)が刹那とグラハムの戦闘に乱入する.....40%

 セカンドミッション後、グラハムが刹那に戦闘を挑まない......0%

 セカンドミッション後、一方通行(アクセラレータ)が刹那とグラハムの戦闘に乱入しない.....60%

 

 

 20%、70%の確率で発生など急に確率の話になってくるのである。どこのTRPGだとツッコミを入れたくなるが、大抵数字は信用してはならないとミヤは前世で兄達がボイセをしている光景を見ているので、一方通行(アクセラレータ)の単語を見かけたら念入りにその背後の事情も調べるようにしている。

 その話は当然ロックオンにもしているので、ありがたいなと思いながらミヤは返ってきたメッセージを見る。

 

 

 『あー、そういう話か。でも、ティエレンだろ?フラッグみたいに上手く飛べないはずだ。だから会わないって数字の方がでかいんじゃないか?』

 

 『うん。確かに機体の出力自体は相手の背後に回り込むために少し浮いて飛ぶ程度なんだけど、反射する前提だから装甲が薄くて細身なのと一方通行(アクセラレータ)が風を操れるから飛べるんだって』

 

 『なんじゃそりゃ』

 

 

 人革連のティエレンと言えば重装で軽やかに飛べなくて動きがとろいのでそのやられっぷりが定番の機体だ。そのティエレンが一方通行(アクセラレータ)のためだけに魔改造されてフラッグのように空中戦ができるようになったと言われるとロックオンもツッコミを入れたくなる。

 

 

 『どうする?刹那を先に帰らせるのはやめとく?刹那に先に帰ってもいいけど探知されないようにGN粒子出しとけって警告出しとく?』

 

 『フラグ完全に折るつもり全開で草なんだが。まぁその辺は大丈夫だろ。一方通行(アクセラレータ)が出てきたとしてもなんとかなるんだろ?』

 

 『え、うん。一方通行(アクセラレータ)はほんとに機体テスト込みの初実戦だからそんなに強くないしある程度戦ったら刹那が海に逃げるから撤退するって』

 

 『じゃあ大丈夫だ。ま、一応刹那にはGN粒子は出しておけよとは警告しとく』

 

 『うん。それでグラハムとかに遭遇しちゃったらもう知らないわ。修正力が動いたってことで』

 

 『おう。じゃあまたな』

 

 

 そこでロックオンとのメッセージのやり取りは終わる。事実上のメタ発言込みの作戦会議だが、予知と原作知識があるとどうしても傲慢になりがちだ。難しいなとミヤは思いながら未来が良い方向に動くように願った。

 

 

 

 

 セカンドミッション当日。作戦通り4機はセイロン島に集まり作戦を実行していく。

 

 

 「ビンボークジ、ビンボークジ」

 

 「分かってる!クソ、分かってたとは言え普通に先走られると腹立つな。攻撃に集中するぜ、ハロ!回避行動は任せた」

 

 

 あまりにも原作通りのことを刹那にやられ面食らうロックオンだが冷静になってミッションを遂行していく。

 このミッションは20世紀から続く多数派のシンハラ人と少数派のタミル人の民族紛争を終わらせることが目的だ。

 

 

 「人革連関係の戦闘だしな。刹那の気持ちは分からんでもない」

 

 

 10年前から少数派のタミル人に人革連が紛争解決のために肩入れしているが、実際はセイロン島東部の海底を通っている太陽エネルギーの安全確保だ。結果紛争は悪化し、無政府状態にまで陥ってしまった。

 刹那はそんな人革連の研究者達に家族を奪われている。サーシェスにそそのかされ、そんな状況を利用されるようなことをしてしまった刹那も悪いかもしれない。それでも本当のことをミヤから知り家族殺しの濡れ衣を着せられて、何も思わない訳がなかった。紛争を終わらせて家族を取り戻したい。そんな気持ちが先走るのも仕方がないことだとロックオンは感じとった。

 

 

 人革連駐屯基地を順調に破壊していく。

 

 

 あまりにもその武力介入はソレスタルビーイングの圧勝だった。

 

 

 「基地、陥落しました」

 

 「そうなると思っていたよ。あそこにはガンダムを相手にまともに戦える人材はいない。そうだな、僕の計算によるとこの付近を通るかもしれないねぇ、ソレスタルビーイングは」

 

 

 ソレスタルビーイングがセイロン島に集まり武力介入を行うことを察したのはユニオンのグラハム達だけではなかった。セイロン島からそれなりに離れた空域で滞在していた人革連の輸送機の中にそれは居た。

 

 

 「さっそく君の出番だよ一方通行(アクセラレータ)君。基地一つ潰されたんだ、仕返しぐらいはしてやりたいねぇ」

 

 「知らねェよ。そンな大人の事情」

 

 「新作を使ってもいいって上から許可が降りたよ。試してみたいって思わないかい?君の能力を戦場で思う存分使う絶好の機会だ、ヒヒッ」

 

 

 科学者の表情はゴーグルで隠れて分からないが、口元のそれはとても不気味な表情だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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