【悲報】刹那の妹に転生したけど双子の片割れが一方通行な件について   作:篠原えれの

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合流

 

 

 大革連軌道エレベーターには既にロックオンとティエリア、アレルヤが合流していた。先に帰ったはずの刹那がまだ来てないので、ロックオンは到着した瞬間に困惑しながらため息をついた。

 

 

 「なんでまた刹那は遅れてるんだ」

 

 「人革連のティエレンに待ち伏せされた。新型で単独出撃だそうだ」

 

 「ユニオンのフラッグにも乱入されたみたいだね。こっちも単独みたいだね」

 

 

 ロックオンのぼやきに、ティエリアとアレルヤが順番に答える。どれもこれもミヤから知った情報であるが、ロックオンは俺はきちんと警告したはずだぞと心の中で愚痴を吐く。ミヤの予知が珍しく外れたことに、自分が刹那に余計な警告をしたから未来が変わったのかもしれないとロックオンは頭を抱えた。

 人革連のティエレンのパイロットはどう考えても、一方通行(アクセラレータ)だろうから。ミヤは四択の選択肢があると言っていたが、YESかNOかの話だから実際は二択の選択肢だ。どちらか一つではなくて、普通にどちらも発生する可能性が高かった予知なのだろう。

 

 

 「人気者だな刹那は。」

 

 「彼女の予知が外れたということになるが?今回のことに限らず、今後も作戦に支障が発生する可能性がある。」

 

 「無事だっていう予知は外れてないから大丈夫じゃない?そういうこともあるよ」

 

 「君は楽観視しすぎだ」

 

 

 ロックオンが呆れながらそう話すと、ティエリアがミヤの予知が外れたことを指摘する。アレルヤがさり気なくフォローするが、ティエリアは気難しそうな表情をしながらアレルヤを批判した。

 そんな光景にロックオンはコーヒーを飲みながら刹那が到着するのをまった。

 

 

 「遅れてすまない」

 

 「ミヤからある程度は聞いてるよ。大変だったね」

 

 

 刹那が来て、アレルヤがそう話しかけると、そうでもないと言いたげに刹那はロックオンの方を見た。

 

 

 「知っていたのか」

 

 「件の詳細は全部ミヤからだな。だからあの警告の仕方だったんだが、また後でな」

 

 「...分かった」

 

 

 刹那はロックオンに、あの襲撃を事前に知っていたからあんな警告をしたのかと聞く。そういう意味だとロックオンも刹那の気持ちを汲み取って説明する。グラハム戦だけなら、ロックオンとミヤが予測した通りGN粒子を散布するだけで場所を検知されず帰投できた。一方通行(アクセラレータ)が先に乱入してきたのはロックオンもミヤも予想外だった。ミヤは予知の仕方が悪かったのかもしれないと言っていた。

 後から調べたら一方通行(アクセラレータ)に関する予知、部隊について誰が指示を出しているのかモザイクがかかって分からず終いだ。エクシアの場所を特定したのは、人革連では■■■■博士と呼ばれる人物で彼は予知で現れる度に、心底不気味にこちらをずっと見るのだとミヤは話していた。

 

 

 「まぁ、全員無事でなによりってことで。ティエリア、宇宙(そら)の方はよろしくな。俺達は次のミッションに入る」

 

 「命令には従う。不安要素はあるけど」

 

 

 刹那の方を見ながらティエリアは言った。勝手に先に帰った刹那と、ミヤの予知が違ったことに不満があるみたいだがなんとか納得してくれたようである。

 

 

 「お待たせしました」

 

 「...ミルク?」

 

 「俺のおごりだ」

 

 

 注文した覚えのないミルクを見て刹那は思わず呟いた。ロックオンは原作でもロックオンがミルクを頼んでいたのはよく覚えていたので例に習ってノリノリで刹那に頼んだのである。

 

 

 「時間だ」

 

 「気をつけて」

 

 

 そう言って、ティエリアは席を外す。ティエリアを見送った後、ロックオンはコーヒーを飲みながら刹那と会話する。

 

 

 「刹那、新型のティエレン相手に戦って何か感じたことはあるか?」

 

 「...機体の詳細ならヴェーダに報告した」

 

 「あー、言い方が悪かった。パイロットと会話したとかはなかったのか?」

 

 「それもなかった。詳細はヴェーダで確認してくれ」

 

 「次の作戦でもまた会いそうか?」

 

 「『無い』と、ミヤが言っていた。聞かなかったのか」

 

 

 刹那が一方通行(アクセラレータ)を相手に戦って、少しでも彼だと気付いたかどうかの会話をしたかっただけのロックオンであるが、どうもその話を聞くこと事態が難しそうである。刹那は例のティエレン(ティエレンパァイ)のパイロットが一方通行(アクセラレータ)だと気付いていない。

 

 

 「聞いてたさ。ただ、お前さんの反応が気になってな。」

 

 「...俺の?」

 

 

 ロックオンの言葉に刹那は驚く。あの新型(ティエレンパァイ)に、興味が無いと言えば嘘になるがそこまでロックオンが気になることなのかと不思議に思った。まるで、何か新型(ティエレンパァイ)について知っているみたいだった。

 

 

 「深い意味は無いさ」

 

 「みたいだね。しかし、本当にできるのかい?機体をエレベーターで宇宙(そら)に戻すなんて」

 

 

 ロックオンは特に意味は無いと言葉を濁した。そんなロックオンを見て、話題を変えた方がいいなと察したアレルヤが別の話を持ちだした。ティエリアの移動方法は原作通りだが、アレルヤと刹那は転生者ではない。アレルヤがそのことに関して気になってロックオンに聞くのは当然のことだった。

 搬入作業はイアンから始まり、スメラギとティエリア、ミヤに確認しながら行った。ロックオンはそういやこんなシーンもあったなと思い出しながらアレルヤに説明した。

 

 

 「心配ない。予定通りコロニー開発資材に紛れ込ませた。重量も同じで搬入さえクリアしたら以後のチェックも無いに等しい。この辺もミヤの予知で保証されているから大丈夫だ」

 

 「まさしく、盲点だね。僕達に弱点があるとすればガンダムがないとプトレマイオスの活動時間が極端に限定されてしまうところかな。4つしかない太陽炉...」

 

 「機密事項を口にするな」

 

 「悪かったよ」

 

 

 ロックオンの説明にアレルヤが納得しながら話す。

 刹那がアレルヤに注意するが、都合良くティエリアのトレインが発射する時間になった。

 

 

 「ティエリアのトレインが出るぞ」

 

 

 話題を変えるには丁度いいタイミングだった。

 

 

 「(やっと戻れる。地上は嫌いだ)」

 

 

 ティエリアは無事に出発し、見送ったロックオン達は大革連軌道エレベーターを後にする。

 

 

 「さて帰るか」

 

 「少しは休暇が欲しいけどね」

 

 「鉄は熱いうちに打つのさ。1度や2度じゃ世界は俺達を認めたりしない」

 

 

 次のミッションは3箇所に別れ、同時行動で行う。まず、南アフリカの鉱物資源に関する内戦への武力干渉をロックオンが行い、タリビアにある麻薬を焼き払うのがアレルヤだ。そしてセイロン島、第7駐屯地に刹那が武力介入する。

 

 

 





転生ニール兄貴はアニメロックオンの台詞をノリノリでそのまま言ってます。伝えるならこう言うしかないだろうと楽しい半面半分ぐらいヤケです。
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