【悲報】刹那の妹に転生したけど双子の片割れが一方通行な件について 作:篠原えれの
「クソが、稼働時間が短すぎンだよ!」
輸送機に戻るなり、
「イブラヒム少尉、担架に」
「触るな三下ァ!」
血を吐く彼を解剖したい衛生兵であるが、
「なるほど。やはり何の処置もせず『加護』に抵抗するのは無茶ということか。今回は君に免じて見逃してあげるよ。僕の責任だねぇ、こればかりは」
「訳分かんねェ自分語りしてるンじゃねェよクソジジイ!」
ティエレンパァイを壊さず輸送機にも影響を出さないでここまで戻ってこれたことを褒めて欲しいぐらいの
「ネフロストの負荷を取り除けるのは、僕ぐらいだ。傷の治療は
「ジジイ、相変わらず無茶苦茶するーー.....」
言って、科学者は容赦なく
■
「
誰にも聞こえないように彼女はそう宣言した。王留美に憑依したと宣言した彼女は言わば、この世界を管理する神々の一人だ。
この世界は本来ならば1つの世界しか存在しない。それが何故か3つの世界が融合するというエラー報告をマリは受け取った。それだけなら彼女は動かなかった。彼女にとって許せなかったのはハシャ神が管理する世界を■■■■が好き勝手に改造しているのが許せなかった。
■■■■はこの世界を管理するマリの世界の者でも無く、転生者でも無く、機動戦士ガンダム00やとある魔術の禁書目録、攻殻機動隊の者でもない。
転生者という名前の、外の世界の住民でもない■■■■はマリよりも遥かに高位の存在でおぞましいものだ。
■■■■は転生者達と同等の外の世界の知識を持ち、マリの世界より高度な技術を持っている神様だ。
「この世界の存続のためにマリは動き続ける」
■
経済特区・日本。クロスロード家で、三人姉弟の末っ子である上条当麻は、正確には当麻・クロスロードという名前であるが、今日も今日もて勉学に追われていた。
「不幸だーーーー!!」
「うるっさい!テスト期間ギリギリまで勉強しないのが悪いんでしょうが!私も暇じゃないのよ」
「すみません教えてくださいこの文法意味分からないです」
姉の絹江に叱られながら上条は英語の勉強に取り組んだ。姉は22歳で、17歳の
「私じゃなくて沙慈を頼りなさいって。あの子の方が英語は得意でしょ」
「いやいや記者をして時には海外にも出張に行くお姉様が何を言ってるんですか教えてくださいこの通り」
「は~。仕方ないわね。今度の日曜日、美味しいすき焼き料理で許すわ」
「ありがとうございます!!」
今年15歳になる上条は、いずれまた前回と同じように世界中を飛び回るハメになるかもしれないと思い、高校に進学してから英語やフランス語、ロシア語を必須科目にしたのが間違いだと頭を抱えた。
この世界は日本でありながら、やたら外国語を聞く機会が多い。特に英語は日常的に聞くことが多く、上条はもう聞いたり話したりするだけなら英語は完璧である。読み書きは絶望的であるが、なんとかなっている。
しかし、兄と付き合っている留学生は聞けば莫大な資産を持つお嬢様でスペイン人らしい。学ぶべき言語はもっと沢山あるんじゃないかと更に悩んだが上条はもう深く考えないようにした。目の前の課題に取り組め。そう誓ったのもきちんとした理由があった。
「(あんな手紙を貰ったらもう信じるしかねぇんだ。こっちに来てから
上条当麻には前世の記憶がある。そのため上条当麻は当麻・クロスロードという名前よりもそちらの方が妙にしっくりして、当麻と呼ばれて反応することはできてもクロスロードという名前では中々反応することができないということがしばしば起きた。
なんで?と聞かれてもそっと誤魔化すのが上条流であるが焼き付いて離れない前世の記憶があるのだから仕方ない。第三次世界大戦までの記憶しかないのが不穏だが、何か大事なことを忘れているような気がするが、それでも上条当麻という名前は彼にとって重要な名前なのである。
上条当麻が居た世界は科学と魔術が交差する世界だった。
そして上条当麻が貰った手紙は他でもなくイギリスで暮らすインデックスからだった。
しかもある日路地裏でばったりあったステイルから手渡しで渡されたもので、右手で触るなと言われ、左手を使ってようやく読めたものだった。
Dear 上条当麻
この手紙はあの世界の知識を持っている人、そしてこの事実を受け入れることが出来る人だけが読めるように10万3000冊の魔導書の知識を総動員して小細工してあるよ。私はあなたがこの事実を受け入れてくれることを信じています。
私の名前はインデックス。外見はあの世界のインデックスだけど、私の中身はまったく別の魂が入った、マガイモノ。
私は所謂、あなた達の世界でもこの世界でもなく全く違う次元の外の世界から来た転生者なの。
私はあなた達の世界やこの世界が物語として綴られた世界からやってきた。前世の私は魔法とか超能力とか超常現象が一切ない世界で、そんな世界のただの学生だった。普通の高校生だったの。そんな私は通り魔に刺されて死んじゃったけど。
ステイルにも謝ったけど、あの子じゃなくてごめんね。私が転生したせいで首輪も
それでも私はこの世界ではインデックスであることを表明するよ。
イギリス清教のみんなは当麻と同じように前世の記憶がある。でも、
《中略 第三次世界大戦以降を知らない上条当麻はインデックスが書く文書を読むことが出来ない》
人革連に、学園都市の統括理事長をしていたアレイスター=クロウリーが超兵機関というところで最高責任者をしているらしいわ。
超兵はナノマシンやグリア細胞を弄ったりすることで肉体強化や脳量子波を扱ったりすることができるんだけど、稀に前の世界みたいに、原石に目覚める子達がいるみたい。アレイスターがいるせいで能力開発も進んだ子が居るみたい。
私が今のところ話せるのはこれぐらいしかないけど、ほら、最近全世界に武力介入して戦争を終わらせるって宣戦布告した組織があるでしょ?ソレスタルビーイング。あの組織がこの世界にとって一番の主役だからそれは忘れないでね上条当麻。来るべき対話に備えて世界は1つにならなくちゃいけないんだから。
P.S. 近い内にまた遊びに行きます。
From インデックス
上条当麻は、手紙の内容を理解するのにだいぶ時間がかかった。転生者?なんだそれはと呆気にとられた。嘘だろとステイルに問いつめたが、上条当麻の知っているステイルだったし手紙の内容は本当のことだった。
今の上条当麻には理解するには速すぎる内容のばかりの単語ばかりがでてきたが、理解しないよりはマシだと意地でも理解した。でなきゃ、こんなふざけたことを大真面目に他人に暴露なんてしないだろう。
これは1週間前、ステイルから手紙を貰った時の会話だ。
「じゃあ、元のインデックスはどこに消えたんだよ」
「僕もあの子に同じことを聞いた。そしたら、あの子に逆ギレされたよ。そんなの私が知りたいって叫ばれた。」
「なんでそんな質問される可能性があると分かってて俺達にそんなことを教えたんだ」
「彼女達が、僕達の力を必要としたからだ。それに、この事実を伝えることはあの子の独断じゃない。どれもこれも、
「 結局、他人頼りじゃねぇか。」
「...それは僕も思う」
「未来が分かって、悲劇を回避することが出来ても自分達じゃどうすることもできない。初対面なのに俺がそういう問題をほっとけない奴だって見透かされてるみたいで気持ち悪いけど、実際ほっとけない。ムシャクシャするけど分かった。上条さんは受け入れるぜ。この世界に、この世界や俺達の世界が物語として綴られている世界があること、その世界で死んで転生して、インデックス達に憑依してしまった一般人がいること。その転生者が上条さんに助けを求めていることは理解した。ステイル、その聖人でも勝つことができない奴らってのはなんなんだ?」
上条はモヤモヤしながらもインデックスからの手紙の事実を受け入れた。受け入れながら、イマイチ理解することができなかった部分をステイルに確認した。
「地球外変異性金属体」
「よく聞こえませんでした、もう一度教えてくれませんか?」
「地球外変異性金属体だ。正式名はExtraterrestrial Livingmetal Shapeshifter.頭文字をとって、ELSと呼ばれるようになるらしい。」
「それってつまり」
「宇宙怪獣みたいなものだと
「はぁ?!」
「近い将来、宇宙からとんでもない規模で金属の塊が地球に攻めてくるらしい。その金属はありとあらゆるものを吸収し、吸収した物の特質、能力を模範再現することができる。うっかり聖人の一人が飲み込まれでもしろ、とんでもないことになるぞと
ステイルの話す言葉に嘘は見られない。上条はいよいよ逃げられなくなってきた。そんな奴らと対面して生き残れる自信は上条には無い。未来の知識がある転生者達が挙って誰かに助けを求めるのも分かるような気がした。
「...俺の
「右手以外を取り込まれて死んでしまう可能性があるそうだ。右手が切断されてしまえばワンチャンなんとかなるだろうが、やらない方がいいと言っていたな」
「無理ゲーにも大概にしろ?!」
「それをなんとかするのが、今世間を騒がせているソレスタルビーイングだそうだ。戦いの中で、ELSと対話する術を身につけて彼らと対話することで和解するそうだ。人々はELSと共存する道を選ぶことになる。だけど、それまでに1つ、問題が分かった」
言って、ステイルは写真を取り出した。それを見て上条は驚いた。
「...
「この2人がソレスタルビーイングにとって大きな弊害になる可能性が高い。この2人のせいで人革連側の戦力が過剰に上がっているらしい」
「この科学者の名前は?」
上条がステイルに尋ねると彼は首を振る。
「奴と関わりのある
「あの医者の知り合いだったのか。それだったら俺の
「いや、足跡が残る可能性のが高い。向こうも
「準備って?どうするんだよ、そんなどんな攻撃をするのか分からないような奴を相手に対策をしようがないだろ」
上条の疑問に、ステイルは答えた。
「簡単だ。僕達からソレスタルビーイングに接触すればいい。最も、それをするのは