【悲報】刹那の妹に転生したけど双子の片割れが一方通行な件について   作:篠原えれの

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世界は動き出す

 

 

 ロックオン、アレルヤ、刹那は順調にミッションを遂行していく。

 

 

 「(さすがにこの作戦は原作とそんなに変わりないか。あるとしたらセイロン島ぐらいだが、刹那が言った通りミヤもそれは大丈夫だと言っていた。心配するだけ損か)」

 

 

 ロックオンは転生者でありながら、ガンダムデュナメスの操縦に戸惑うことなくハロと連携して戦闘を行っていく。すっかりガンダムの操縦には慣れた様子である。

 

 

 「(俺のこのミッション、ほんとに弱い者いじめみたいで嫌になるんだよ。はやく降参してくれよ!)」

 

 

 南アフリカの鉱山資源で発生した内戦への武力干渉を目的としたロックオンのミッションは原作と変わらず圧倒的な戦力差に敵対勢力は為す術もない。

 

 

 「よし、撤退してくれたか」

 

 

 撤退していく彼らをロックオンはそれ以上狙い撃つことはなかった。

 

 

 「こういうのならいつでもやるんだけどね」

 

 

 タリビアの方も、アレルヤはガンダムキュリオスを使って麻薬を焼き払うことに成功する。

 セイロン島第7駐屯地でも刹那による武力介入が始まっていた。

 

 

 「試すつもりか、この俺を」

 

 

 セルゲイ・スミルノフ中佐が搭乗するティエレン高機動型がエクシアの目の前に現れ、火器を捨て、接近戦用の武装に切り替える。

 

 

 「話は聞いている。それでも私は自分の目で見た物でなければ信じない。戦争根絶の覚悟を見せてみろ!ガンダム!」

 

 

 ティエレンとエクシアによる激しい攻撃が続く。

 

 

 「肉ならくれてやるわ!」

 

 「ーーーっ!」

 

 

 エクシアがGNソードでティエレンの右腕を切り捨てると、スミルノフは負けないと言わんばかりに残った左腕を使って猛スピードでエクシアの頭部を掴む。

 

 

 「やるかよ!」

 

 

 刹那はエクシアの装備をGNソードからGNビームサーベルに持ち替えて、ティエレンの左腕を切断。その勢いのままGNビームサーベルを使ってティエレン高機動型を切り刻み破壊に成功する。

 

 

 「俺に、触れるな」

 

 

 エクシアの頭部に残ったティエレン高機動型の左腕を取り外して、刹那はそう呟いた。

 

 

 

▪️

 

 

 経済特区・日本。クロスロード家にて。上条当麻は疲れた顔で沙慈と一緒に帰宅しようとしていた。

 

 

 「はー.....」

 

 「珍しいね、当麻がそんな疲れた表情するの中々みないよ」

 

 「学校で土御門達に絡まれてな、あとまた小萌先生に土曜日と日曜日補習だって言われて俺はもうしんどい」

 

 「あはは、今日は僕が晩御飯作るよ。勉強で分からないところ、ある?」

 

 「全部」

 

 「それ姉さんが聞いたら怒るから聞かなかったことにするね」

 

 「そんな薄情な」

 

 

 会話をしながら、沙慈が玄関の鍵を開けようとすると刹那が丁度帰宅するのが目に入った。 

 

 

 「あの、お隣さんですか?僕、沙慈・クロスロードって言います。姉と、そこの弟と一緒に暮らしています。ほら当麻も自己紹介、隣の人だよ」

 

 「?」

 

 「ほらあそこの人」

 

 

 疲れた当麻にとって、沙慈の言ってることはよく分からなかったが刹那の視線にハッとして慌てて名前を名乗った。

 

 

 「あ、初めまして。弟の上条...ごほんごほん、当麻・クロスロードです(あっぶねぇ、また名前を言い間違えるところだった)」

 

 「ーー....刹那・F・セイエイ」

 

 「(当麻、また名前を言い間違えてる。)セイエイ...変わった名前ですね、これからもよろしくお願いーー....えっ、もう行っちゃった」

 

 「絡まれたくないタイミングだったのかもな。ふぁぁ、兄貴、俺達も部屋に入ろうぜ」

 

 

 まだ全部喋ってないのに部屋に入って行った刹那を見て、愛想がないなと沙慈はボヤく。弟はまた名前を言い間違えるしで沙慈は踏んだり蹴ったりな気分だ。

 

 

 「ただいまー」

 

 

 当麻に言われるがまま沙慈も部屋に入ると絹江が忙しそうに家から出て行こうとする。

 

 

 「えっ、何仕事?」

 

 「呼び出しでね。ここんところ忙しいの。ソレスタルビーイングのせいで」

 

 「またそれ?」

 

 「そういや、学校で土御門達がソレスタルビーイングの武力介入を恐れて和平の条約を結ぶ国が出てきたって言ってたな」

 

 「そう、その件でね。他にもあるのだけどあんたの学校の子達、よく知ってるわねその情報。適当にご飯食べといてね」

 

 

 そう言って、絹江は慌てて家から出て行った。時刻はまだ夕方だ。

 

 

 「俺は疲れたからちょっと寝る」

 

 「シャワー先に浴びてから寝ればいいのに」

 

 

 上条は余程疲れているのか、ソファにダイブする。気付けばもう彼はすっかり夢の中で、沙慈もルイスから電話がかかって来た。

 

 

 「どうしたの、ルイス」

 

 「ちょっと沙慈、テレビつけてテレビ」

 

 

 ルイスに言われるがまま沙慈はテレビをつける。すると、当麻が言っていたように北アイルランドで和平の条約が結ばれたニュースが流れた。

 

 

 「これで、400年続いた抗争が終結することになりーー」

 

 「ねぇ、沙慈。今日のレポートどうしよう」

 

 「世界が変わってる」

 

 

 その実感はまだ湧かないが沙慈は確かに世界が動いているような気がした。

 

 

▪️

 

 

 『ソランお兄ちゃん、ミッションお疲れ様!新しい日本のセーフハウスはどう?誰かに会った?』

 

 

 刹那はミヤから来たメールに目を通す。特に気にせず刹那はメールに返信する。

 

 

 『隣人に会った。二人居た。兄弟らしい』

 

 『そうなんだ。名前とか聞いた?良かったら、教えて欲しいな』

 

 『兄は沙慈・クロスロードと言うらしい。弟の方は兄と仲が良さそうなのに苗字を言い間違えていた。恐らくだが、そっちが本当の名前だろうな。弟の方は、当麻・クロスロードと言うらしい』

 

 『そうなんだ。ありがとう、お兄ちゃん』

 

 

 この時ミヤは、刹那に『流石ソランお兄ちゃん、正解だよ』とうっかりメールを送りそうになったが、そこは頑張って我慢した。相手は物語の真実を知るロックオン(転生者)じゃない。まだ一方通行(アクセラレータ)や上条当麻がどんな人物かよく知らないこの世界の本当の主人公だ。

 ミヤはプトレマイオスでスメラギ達と一緒にサードミッションの成功を祝った。

 

 

 

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