古明地こいしの死神デイズ   作:parui

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古明地こいしの逝け逝け死神デイズ。
数ヶ月と1日目。前半。


【プロローグ~私は死神である~】

「ねぇ、お兄さん。もう諦めなよ」

「ヒッ!ヒィッ!?く、来るな!来るんじゃねぇ!」

 

男は私に向かって発砲する。然れど弾は当たらず、私の歩みは止まらない。

 

「ごめんね。私も仕事なんだ」

「し、仕事?意味わかんねぇよ·········!」

「うん。わからなくていいよ。ほらむこう、見てみなよ」

「えっ?」

 

車のクラクションが鳴る。

 

グチャッ

 

肉の潰れる音がする。

止まった車の下から赤い、紅い血が流れてくる。

 

「ふぅ·········仕事終了。早く次も終わらせようっと··············」

 

私の名前は古明地こいし。種族は覚。

職業は

 

ー死神だ。

___________________________________________________________

 

私がどうして死神になったのかと聞かれれば明確な答えを出すことはできない。

 

『ねぇ、お姉さん。なにやってるの?』

 

全てがどうでもいい私にとってはその経緯すらもどうでもよく、忘れてしまった。

 

『ん?あんたいつからそこにいたんだい?』

 

ただ、きっかけは小野塚小町であることは覚えている。

 

『ずっとかな』

 

しかし今はそれ以外覚えていないため割愛する。

 

『気づかなかったねぇ、何か特別な力を持ってたり?』

 

私に死神として優秀な点があるとするなら無意識を操れる点だろうか。

 

『無意識を操れるんだ私』

 

いや、役に立たないか。小野塚小町の能力は非常に役に立つが。

 

『おぉ、そうなのかい················んー、ねぇ、あんた』

 

そんな優秀な小野塚小町が私を死神になるか誘う時に、

私に何かを見出だしたか、気まぐれかなら、後者だと思う。

 

『何?お姉さん』

 

ただ、その時の私が何を考えていたのかは覚えていないが、

私にも何か理由があったのかもしれない。

 

『死神として働いてみないかい?』

 

なんてことを言ってみるが、きっと私のことだから暇だからだろう。

 

『んー、いいよ。暇だし』

 

そして私は死神になった。

 

『じゃあ、映姫様に掛け合ってみるよ』

 

仕事は順調である。

 

『わかったー』

 

初めてから数ヶ月、少しやりすぎと言われることもあるが、実績はあって、評価されている。

だからかあまり強く文句を言われることもない。

結果、初めは幻想郷だったが、今では違う世界の人間も担当している。

因みに殺すといっても直接手を下すのは最終手段で、

基本的にはあの手この手で死ぬように仕向けるだけだ。

今回はアメリカという国の民間人で、

道路の真ん中でパニックにし、車に轢かれるようにした。

死神という職業は、疎まれるものだ。

だが、私にはそれくらいの方があっているのだと思う。

 

最後にもう一度繰り返しておく。

私の名は古明地こいし。種族は覚。職業は死神である。




新シリーズ。
ダークなタイプです。
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