バンドリ! 恋愛短編集   作:黒マメファナ

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※これは元がR18の「えっちなもの落書き置き場」の瑠唯と先生になっております。なので直接描写こそないものの際どい会話がバンバンに飛び交うので苦手な方は読まないように!




【八潮瑠唯】キミと過ごした十二時間

 クリスマスとなれば、教師としてはああ二学期終わったという感慨の方が先に来る。9月から始まった長い長い三ヶ月が終わり、そして冬休みばっかりは教師もちゃんとした休みがもらえる。年末年始の休みはもはや休みとは言えないような気持ちもあるが。そんな最後の日にあっても、俺は瑠唯のいる生徒会室に足を運んでいた。

 

「瑠唯、待たせたか?」

「……はい」

 

 いいえと社交辞令は言わない。実際、この八潮瑠唯って女は俺のことを今か今かと待ってたんだろう。誰もいないのをいいことにするりと腰に手を回すと、今日は意外なことに拒絶される。珍しい、いつもなら期待に表情が揺らぐのに。そんな驚きと疑問は瑠唯の言葉で解消されていく。

 

「一旦着替えなければなりませんから……制服とスーツじゃ、目立つから」

「……そりゃそうだ、んじゃ行くか」

「はい」

 

 いつからか、なんて覚えちゃいない。いつの間にかこうして瑠唯が俺の隣を歩くことが多くなった。ふと表情が和らぐことも、無表情っぽいのに何考えてるのかわかっちまうことも増えた。始まりは、そんな恋人っぽい関係からは程遠いものだったってのに。そういや、中等部で出逢ったこいつの処女を奪ったのは、一体いつだったか。

 

「……二年前の十二月半ばくらいだったわ」

「よく覚えてんな」

「その後のクリスマス、あなたと一晩中過ごしたのをよく覚えているから」

 

 その言葉でそんなこともあったなということを思い出す。俺は瑠唯のことを最初から狙っていた。中学生とは思えねぇプロポーションと立ち振舞いを見て、俺はこの女がほしいと思った。だから積極的に関わったし、庶務だったこともあり雑用としてふたりきりの時間を増やしていた。

 

 

 


 

 

 

 最初のガードは硬かった。だから色んな手を使って俺は瑠唯を堕としにかかっていた。でもこの雰囲気でも所詮は男のいねぇ環境で育ったまだまだ中学生だってのに気付いたのは冬休みが近づいた頃だった。生徒会室に置いてあった雑多な本などを資料室に片付けるという作業を瑠唯と二人でやっていた。

 

「なぁ、八潮ってさ」

「はい」

「クリスマスってやっぱ、ホームパーティーとかするのか?」

「……それは、どうしてでしょうか?」

「いや、なんとなく。ほらよく耳にするんだよな。カレシとデートとか、それこそホテル予約した……とかさ」

「──っ」

 

 一瞬瑠唯の手が止まる。動揺、してるんだろうというのはすぐにわかった。そもそも中高生が高級ホテルで性の六時間とやらを過ごすなんて話を聞かされた俺の身にもなってほしい。親の金だってのにまるでてめぇの湯水のように使いやがる。金持ちのお嬢様ってホント嫌だな。まぁそれを言ったら瑠唯も対象になるからと口にはしないけど。

 

「クリスマスが、本来の目的から逸れているという話でしょうか?」

「だな、八潮がカレシとってのも想像できないから」

「ええ、そんな相手いません」

 

 あくまでクールな返し、ただ言外にはそういった家族でのパーティなんかもないってことも理解できた。忙しいのだろうか、まぁそういうこともあるんだろう。だからこそこうして自立心の強い子がいるわけだ。自分の才能と親のスネで世間を渡ろうとする女よりかは好印象だな。

 

「……そんな話を知っているのですね」

「カレシとかって?」

「はい」

「そりゃ、俺がどういうセンセーやってんのかは、八潮が知ってんだろ」

 

 俺が生徒会顧問を任されている理由はプライド高く、また気難しい年代の女子を相手取れるだろうという評価からだ。なんだかんだでみんな箱入りばっかりだし、俺も昔は親のスネと才能だけで生きていこうとした部類の人間だしな。共感はできるんだな。それに俺はいい先生ではあっても真面目な先生じゃないってのが大事だな。

 

「知っていますよ」

「だよな」

「ええ……卒業した生徒会長……と副会長」

「──流石だな」

 

 俺は賢い子が好きだ。そしてこの女子校で遊ぶのが好きだ。いくらロリコンだと罵られようとも若くてうまそうな果実を前に我慢できるような性格はしてないってところだった。ただ彼女たちもそれはわかっていたようでそれぞれ卒業してからは別々の相手を作っていた。そういう割り切りができるのも、相手をしていた理由だった。

 

「私も、同じですか?」

「さぁな」

「……どういう?」

 

 そんな言葉に対し俺は瑠唯に後ろから迫りつつすっとぼけた答えを返した。いや、そう返すしかなかった。誤魔化してるわけでもなんでもなくて、ただ本当に瑠唯相手だけはそういう見極めもなく()()()()()()()処女までは奪わないようにしていた。スカートの中に手を入れることなんて、日常茶飯事となっていた。

 

「もう一回訊くけど、()()はクリスマス、ホームパーティーとかすんの?」

「……()()()()()()()

「そうか、じゃあ……そこまでに()()()()()()()()()?」

「はい……私はもう」

「じゃあ今日にするか」

 

 ──思えばこの時から、俺と瑠唯はもう戻れないところまで来てたんだろう。車で送るというのは瑠唯の家の近くの駐車場で調教してやるって意味だったし、どんどんと女の艶を身に着けて期待に口を開き、求めてくる彼女に溺れていて。焦れていたのは俺の方だった。瑠唯も、そりゃあもう妄想とかして頭の中が真っピンクになってただろうけど、俺だってそうだったんだ。

 

「思い出したのかしら?」

「色々と」

「……それで?」

「はぁ……いい女になったよ、お前は本当に」

 

 今年はレストランでいいもん食べて、それから高級ホテルのでかいベッドでというスケジュールが組まれていた。そこから俺は冬休みの間、また瑠唯に溺れるのだろう。二年で当時よりも更に一皮剥けたこいつの愛欲に、感情に。

 ──果たして、それがいつまで続くのか、あと二年で追われるのかなんて。少なくとも想像できるものじゃなかった。

 

 

 

 




中学二年生の六時間
中学三年生の六時間
合わせて十二時間ですよ♡
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