異世界帰りの少年の大事件 ~TSした元男の娘の非日常~   作:九十九一

208 / 469
206件目 スキー教室9

 覗きをしようとした態徒たちをお説教して、夕食を食べてから就寝。

 さすがに、二日目はかなり動き回っていたこともあって、布団に入ったら、すぐに眠ってしまった。

 そして、三日目の朝。

 

 

「……ん~ぅ……すぅ……すぅ……」

「……Oh」

 

 今度はわたしですかー。

 

 美少女の気配と、美少女の柔らかさを感じ取ったわたしは、それで目を覚ました。

 

 感じたのは、わたしの左腕。

 おっぱいの柔らかさと温かさのダブルコンボ。

 しかも、依桜君の至上のおっぱいに挟まれてるよ、わたしの左腕!

 谷間! 谷間にわたしの腕が!

 ふにゅりと、腕の形に合わせて形を変える……ふへへ、エロいなぁ……うん。イイ!

 

 しかも、この寝顔よ。

 

 安心しきった顔だよ。

 

 可愛いなぁ……。何で依桜君、最初から女の子じゃなかったんだろう?

 少なくとも、最初から女の子で生まれたとしても、性格とかは変わらなかっただろうからねぇ。

 

 ……その場合、美少女が美少年になったと思うけどね!

 いや、それはそれでありだけど。

 

 はぁぁ~~、依桜君にぎゅってされながら寝るの、本当に快適~~。

 しかもさ、足も絡めてくるんだよ?

 

 これ、本当に寝ぼけてるだけなのかな?

 二度ほど泊まりには行ったけど、こうして抱きつくことはなかったはずなんだけどねぇ。

 

 何か、心情の変化でもあったのかな。

 

「なんて思うわけですが……最高っす……」

 

 思わず口をついていた。

 

 いや、本当に最高で、幸せなんだって。

 しかも、昨日も浴衣で寝たから、素晴らしいんですよ、光景が。

 

 はだけて露わになった、依桜君のおっぱい! おへそがキュートなお腹! くびれイイね!

 それから、浴衣のスリットから覗く、すべすべで柔らかなおみ足!

 ついでに、パンツが見えてるのがイイね!

 

 それにしても……あれ、依桜君、ブラしてなくない?

 道理で、なんかものすごーく柔らかいなぁ、と思ってたら、ブラしてないやんけ。

 

 ま、まさか依桜君、寝る時はノーブラ派だと言うのかい!?

 

 さ、さすが天然系エロ娘……!

 戦慄したぜ……。

 

 考えてみれば、昨日未果ちゃんに抱き着いていた時も、着けてなかった気が……。

 

 ……まあ、直に依桜君のおっぱいを感じられるから全然いいけどね!

 それにそれに……綺麗な桜色の蕾も見れるし!

 

 依桜君、ほんと綺麗だなぁ。

 むしろ、汚いところなんてないよね、これ。

 というかあるの? そんなとこ。

 日焼けもないし、胸の桜色の蕾も綺麗だし、下は生えてないし……どうなってるんだろうね、ほんと。

 

 うん。まあ、可愛いからいいけどね!

 

 さて、そろそろ依桜君を起こした方がいいのか……いや、もう少し、この至福の時を過ごしたいからやめよう。うん。

 

 おっぱい最高!

 

 と、わたしがそんなことを思っていたら、

 

「めい……?」

 

 とろーんとした目の依桜君がわたしを見ていた。

 心なしか、顔が赤いような?

 

「はいはい。依桜君の永遠の恋人、女委さんだよ~」

 

 なんて、いつものおふざけで言ったら……

 

「ほんとぉ? じゃあ、ず~~っといっしょにいてくれるの~?」

 

 あ、あれ? なんか反応違くない?

 いや、待てわたし。これはチャンス?

 それに、寝ぼけているだけだから、記憶に残らないよね!

 

「ほんとほんと。女委さん、一生依桜君といてあげるよ~」

 

 どうせ、記憶にないだろう、なんて高を括って言ってみたら、

 

「うれしぃ……めい、だぁいすき……」

 

 思いっきり抱き着いてきた……というか、わたしの上に乗っかって来た!

 しかも、この上なく顔を赤くさせて、はにかんだような笑みを浮かべているよ!

 

「おうふ!?」

 

 ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

 い、依桜君のおっぱいが! わたしのおっぱいにぃぃぃぃぃ!

 す、素晴らしい! 乳合わせ! 乳合わせだ!

 

「んぅ~……めいぃ~……すぅ……すぅ……」

「おう、寝ちゃった」

 

 依桜君ってもしかして、抱き着き魔?

 

 あと、寝ぼけている間は、気持ちに素直になるのかな、これ。

 未果ちゃんの時も、大好きって言ってたみたいだし……。

 

 まあでも、すごくいい思いができるたから、いいや!

 我が生涯に一片の悔いなし!

 

 あ、どうしよう。すごく襲いたい。依桜君、すごく襲いたい。

 あの、純粋ピュアで性知識の欠片もない依桜君に、色々と教えてみたい……。

 できれば、あんなことやこんなことを……。

 

 ……そう言えば、依桜君ってどちらかと言えば、Mよりな気がするし……ふへへ。それもいいなぁ……。

 

「ふぁあぁ……おはよう、女委……って、ん!?」

 

 いっそのこと、襲ってしまおうかと考えていた矢先、未果ちゃんが起床してきた。

 そして、わたしの状態を見るなり、驚きに目を見開いていた。

 

「え、め、女委、これはどういうこと……?」

「事後」

「馬鹿言いなさい」

「にゃははー、冗談冗談。寝ぼけたのか、依桜君がこうやって乗っかってきてねー。いやあ、おっぱいとおっぱいがくっつく様はいいですなー」

「はいはい。とりあえず、さっさと起こすわよ」

「えー、でも、すごく幸せなんだけど……」

「いいから、起こす!」

「ちぇー」

 

 ここまで言われちゃったら仕方ない。

 わたしもそろそろ、この幸せ状態を手放すかー。

 

「依桜君、依桜君。起きて起きてー」

「ん……ふぁれ……女委?」

「はいはい、女委さんですよー」

「……なんだか、女委に永遠の恋人って言われて、ボクも嬉しい、なんて言ったような気がするんだけど……夢……?」

「ぶっ!」

「うん、夢です」

 

 ……あかん。これ、わたしが本当に言ってました、なんて言ったら、何されるかわからない。

 というか、未果ちゃんの視線が怖いんですが。

 ライオンすら殺せそうな殺意が混じってるんですが。

 これはあれか、

 

「未果ちゃん、ヤキモチ?」

「~~~っ! 違うわよっ!」

 

 あ、ガチだ。ガチでヤキモチだこれ。

 

「み、未果? なんで怒ってるの?」

「怒ってないわよ! ……とりあえず、起きなさいよ。いつまで、女委にくっついてるの?」

「え? ……うわわわわ! ご、ごめんね女委! 重かったよね……?」

「いや全然。依桜君、すごく軽かったよ」

 

 重そうなおっぱいを持っているのに、依桜君、すごく軽かったんだよね。

 まあ、無駄な脂肪がなさそうだもんね、依桜君。

 暗殺者だからかな?

 

「さて、と。愛希、志穂、そろそろ起きなさい」

『うっ、もう朝……?』

『起きたくないぃ……』

「あっそ。じゃあ、あなたたちは別行動で買えるって、戸隠先生に言っておくわ」

『ごめんなさい、起きますからそれは勘弁!』

『あの人、本当にやりそうだから怖いんだよ!』

 

 あ、起きた。

 戸隠先生、どう思われてるの?

 ふと、疑問に思うわたしだった。

 

 

 朝食を食べたら、宿泊していた部屋の片づけ。

 

 布団を綺麗に畳んで置いたり、テーブルの上を拭いたり、軽く掃除をしたり。

 片づけ終わったら、荷物を持って、外に出る。

 

 三日目は、遊ぶなんてことはなく、ほとんど帰るだけ。

 

 途中、お土産を買ったりするくらいで、基本はバス。

 

 まあ、一日目と二日目は、かなりはしゃいでいたからね。さすがに、三日目も動き回る余裕なんて、ほとんどない、みたいな感じかな?

 

 あ、ボクは全然体力あります……と、言いたいところだったんだけど、昨日の雪合戦が尾を引いていて……。

 師匠、手加減なしなんだもん……。

 おかげで、まだ少し、疲労が残っている気がする。

 

 本当、災難だったよ……。ボク的にも、あそこにいた人的にも。

 師匠の雪玉マシンガンで視認が出かけるレベルだったし……。

 ボク以外にはちゃんと手加減はしていたけど、あれ、気絶するレベルだったし、当たればかなり体力を持っていかれたから。

 

 なんて、一日目と二日目のことを思い出していた。

 

 熊さんたちに、また会いたいなぁ。たしか、臨海学校と林間学校で来ることになるはずだから、少なくともあと二回会えるはず……うん。楽しみ。

 

 そして、最後に旅館の人たちにお礼を言って、ボクたちはバスに乗り込んだ。

 

 

 バスに乗ってからは、特に特筆すべき点はなく、ほとんど行きと変わらなかった。

 ……また、カラオケをして、変な盛り上がり方しちゃったけど。

 と、色々とありつつも、バスでの移動をしていると、

 

「ふぁぁ……むー、眠い……」

 

 女委がすごく眠そうにしていた。

 見れば、こっくりこっくりと首を上下させていた。

 

「女委、眠いの?」

「ちょっとね……」

 

 ちょっとと言うけど、すぐにでも落ちちゃいそうなくらい眠そうなんだけど……。

 ここは、行きのお返し。

 

「女委、ボクの膝でよかったら、眠っていいよ?」

「……ほんと?」

「うん。行きの時とか、その前でも女委にはなんだかんだで膝枕してもらってたからね。そのお返しってことで」

「やったぁ……じゃあ、お言葉に甘えて……」

 

 こてんと、女委がボクの膝に頭を乗せて眠ってしまった。

 頭と言っても、上半身のほとんどが乗ってるんだけどね。

 

「すぅ……すぅ……」

「ふふ、こうして見ると、女委の寝顔って可愛いなぁ……」

 

 いつもは、あれな発言が多くて、元気いっぱいな女委だけど、こうして寝ているを見ると、可愛い、なんて思ってしまった。

 だからか、つい、頭を撫でていた。

 

「ふへへへぇ~……」

 

 ……頭を撫でだしたら、変な声を出してきたんだけど。

 なんだろう、ボクの微笑みを返してほしい。

 

「あら、依桜が膝枕するなんて羨ましいわね」

「あ、うん。女委がすごく眠そうだったから。あと、何度か女委には膝枕されてるからね」

「そうなの? ……なるほど、そう言うところで地味にポイントを稼ぐ、というわけか。意外と、したたかなのね、女委」

「えっと、ポイント?」

「ああ、気にしないで、こっちの話よ」

 

 どうしたんだろう?

 女委を見て、なぜか難しい顔をしているんだけど……。

 何かあるのかな?

 

「それにしても……依桜の膝枕、ね。……羨ましい」

「あれ? 未果も、膝枕してほしかったの?」

「あ、い、今のは、ちが……くはない、けど……」

「なんだ、それじゃあ、今度未果にも膝枕してあげるよ」

「え、いいの?」

「うん。幼馴染だもん」

「……そう。ありがとう。期待してるわ」

 

 別に、膝枕するくらいなら、減るものじゃないからね。

 

 それに、未果には何時も助けられたりしてるし。

 

 ……正直、未果と出会ってなかったら、今のボクはいなかったのかなぁ、なんて。

 一番最初の友達が未果で、その次が晶。

 

 そう言えば、思春期と呼ばれる時期に入っても、ボクたちはいつも通りだったっけ。

 

 考えてみれば、ボクがいじめられたりしなかったのって、二人のおかげだと思うし。

 偏見持たなかったからね、二人とも。

 

 晶は、元々ハーフだから、って言うのもあったんだろうけど。

 よくよく考えたら、未果って純日本人なのに、変にいじったりしなかったんだよね。

 

 あれ? そうなると、ボク含めた幼馴染三人組って、日本人に見えるのって、未果だけじゃない? ボクは隔世遺伝で銀髪碧眼の、北欧風になってるし、晶はたしか、イギリスと日本のハーフだっけ? そのせいで金髪だし……。

 

 あ、本当に日本人に見えるの、未果だけだ。

 

 そう考えると、すごい組み合わせだったんだね、ボクたち三人は。

 

 やっぱり、助けられてばかりだったんだなぁ、昔のボクって。

 今は、助けられる力があるから、全然いいよ。

 

 もちろん、後から輪に加わった態徒と女委にだって、すごく感謝してるし。

 態徒は、言動と行動こそ変態だけど、すごく優しくていい人だからね。そのおかげか、態徒のことが好きな人がいるくらいだし。

 

 女委も、態徒とは違った方向性の変態だけど、気配りはできるし、のほほんとしているところはあるけど、よく見てるからね。

 

 二人も、ボクの銀髪碧眼を見ても、距離を取ったりしなかった。むしろ、変に踏み込んできたくらいだしね。

 

 ……ボクって、友達には恵まれてたんだなぁ。

 うん。そう考えたら、ボクは結構幸せだね。

 

 来月は確か、バレンタインがあるはずだし、日ごろの感謝を込めて、みんなにチョコレートでも作ろうかな。

 

 今は女の子だから、周囲なんて気にする必要もないし。

 

 あ、でも、男でも作る人は作るんだっけ?

 

 まあいいよね。

 

 うん。今のうちに色々と考えておこう。

 

「依桜、何考えてるの?」

「ふふふ、なーいしょ❤」

 

 口元に人差し指を当てて、微笑みながらそう言う。

 

『ぐはっ』

 

 あ、あれ? なんか、みんな胸を抑えて悶えだしたんだけど……どうしたんだろう? お腹痛くなったのかな?

 

「依桜、ますます女の子してきてるわね」

「え? そ、そう?」

「ええ。男の時だった全く考えられない行動してるわよ」

「そ、そうなんだ……」

 

 ど、どうしよう。

 それはちょっと考え物かも……。

 

 ……でも、女の子というのも悪くないかなー、なんて思ってたり……って、ダメダメ! ボクは男だから!

 

 ……って、誰に言ってるんだろう。

 

 う、うーん、受け止めなきゃいけないのはわかってるんだけどなぁ……。

 往生際が悪いのかも……。

 

 そう思いながらも、バスは学園に向かって走る。

 

 

 そして、一時間くらいした頃、ようやく学園に到着。

 最後に軽く学園長先生がお話をして、解散となった。

 

 その後は、みんなでいつものように話しながら家路に就いた。

 家に帰ってからは、父さんと母さんにお土産を渡して、夜ご飯を食べて、就寝。

 

 こうして、色々とあった二泊三日のスキー教室は終わりとなりました。




 どうも、九十九一です。
 やっとスキー教室が終わった……。ついつい長く書いちゃうんだよなぁ……悪い癖だ。次の話は……何しよう。特に決めてないし……まあ、マラソン大会とかアルバイトとか、その辺でいいかもなぁ。
 えー、今日は多分2話投稿になるかなー、と思います。できたら、いつもの二パターンで、無理ならいつも通りだと思いますので、よろしくお願いします。
 では。

依桜の異世界に滞在していた三年間の話をやってほしいかどうか

  • やってほしい
  • やらなくていい
  • どっちでもいい
  • 知らぬ
  • 単体作品でやってほしい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。