なので、今回は気持ち短め。
頭がゴチャゴチャで感情を押え付けるのに精一杯で、ブランドンさんとかハンスさん、タイラーくんやジェシカさんの小言やらお説教やらも良く覚えていない。
だけど俺は失敗した筈なのだが、その事についての罰則どころかそっちのお説教は無かった。
ただただ「無茶するな馬鹿」の繰り返しだったような気がする。
一番印象に残っているのがグスタフさんに荒っぽく頭を撫で回された事だ。
リリスは衛兵に赤毛くんの死体を預けて、それからこの件について、俺に何か言うことも責めるような事も無かった。
俺は俺で、リリスに特に何を言う事も無く。
リリスが人を殺める事を止められなかったのは俺の落ち度だし、そもそも人を殺すのは悪い事だなんて、今更お説教する気も無い。
ただ、俺の我儘を押し付けたかっただけで、それを失敗したからと言って責める理由はならないのだ。
それでも気持ちは晴れず、自分を誤魔化す言葉も見つからず、しかし作業は進めなければならず。
時間は当たり前のように過ぎ去っていく。
時間は既に、あれから1週間が過ぎていた。
浴室内に配置する彫刻なんかの装飾系は、張り切っていた時の俺でさえ良く判らん部分だったので、素直に商業ギルドの申し出を受け入れ、美術監督とやらに指示を飛ばして貰っている。
ボイラー室は配管や各種装備の配置も終わり、本日は関係者を集めての試運転の予定だ。
ぶっちゃけ、浴室も装飾以外は完成しているような物なので、銭湯部分に関してはちょいと殺風景でも良ければ何時でも営業可能な状態だ。
従業員さえ居れば。
その従業員は、商業ギルドの仕切りで入る事になっていて、今は研修とやらだそうだ。
従業員候補は皆、新しい仕事という事で期待だったり不安だったりが入り混じった顔だが、やる気の無い顔は1つも無い辺り、非常に良い感じだ。
なんで商業ギルドからの新人の顔ぶれを知っているのかって?
だって、今日の銭湯の試運転に、全員呼んでるから。
すぐ其処に全員居るんですよ。
「お風呂で商売って、想像も出来ませんでしたが……」
浴室を見回し、研修生のお姉さんが溜息混じりに呟く。
うんうん、銭湯なんて無かったんだもんねぇ。
お風呂で商売、で別の想像するのはこの世界で育った人間には居ないだろうから、絶対に言わない。
思っても言ってはいけない事ってのは、有るもんなのだ。
20数名の従業員予備軍が、湯を張り終わった浴槽を眺めてそれぞれ溜息を
「んじゃあ、実際に風呂に入ってみようぜ。ちゃんと男性用と女性用が有るから、それぞれ分かれて堪能しようじゃないの」
挨拶を任されたんだけど、気の効いたセリフなんて出てくる筈もないので、俺はちゃっちゃと宣言して、率先して女湯へ向かう。
予定だったのだが、リリスに羽交い締めにされてホールに残留。
なんで? せめて風呂くらい浸からせて?
「中身オトコのアンタは、どっちに入るつもりなのかしら?」
俺の懇願にそう問い返すリリスさんの眼差しが怖いです。
ウチのメンツもドサクサで乱入して、責任者のアランさんやらウォルターくん率いる厨房組も男女それぞれに浴室へと雪崩込み、ドヤドヤと騒がしかったのも束の間。
ホールには、俺とリリスだけが取り残される。
以前……ちょっと前だったら、なんで俺が入れないんだとかギャースカ騒いでたんだろうが、今の俺はちょっと、そんな気分にはなれない。
「……まぁだ気にしてるワケ?」
ホールの大階段に腰掛ける俺の隣に腰を下ろして、リリスが俺の顔を覗き込む。
リリスが言っているのは、俺が風呂に入れない事を気にしている……なんてワケは無い。
1週間前の、俺の無様な敗北。
リリスを止めることも出来ず、国際手配犯を捕らえることも出来ず。
俺はどこまでも、生温い、甘っちょろい考えの限界を突きつけられたような気分で、此処数日考え事が増えた。
「気にするなって方が無理だろうよ……」
開き直るにももうちょい時間が掛かりそうだし、だからって塞ぎ込んだままで屋敷に閉じ籠もるのも、何となく癪だし。
「ねえ、あの辺は
そんな不機嫌と言うか落ち込んでいると言うか、微妙な俺の横で、リリスは振り仰ぐように階段の先、ここからでは見えない辺りに目を向けている。
2階、大階段を登った先は1階よりも広めのお土産品コーナーなのだが、そのスペースを挟んで向かって右が
どっちかで良くね? と思った俺の意見は、商業ギルドの方々にも料理人組にも、あろうことかウチのクランのメンツにすら溜息混じりに首を振られるという息の合った対応をされた。
なんでも、「食」と「酒」はそれぞれ、求める層が違うんだそうで。
じゃあもう、いっそのこと喫茶店も作れば良いじゃないと言ったら、アランさん率いる商業ギルドの面々に質問攻めにされる。
そう言えば
お茶とケーキとか軽食を楽しめるお店と言うのが珍しいものの、果たしてニーズが有るのか良くわからないと言うアランさん達の意見で、喫茶メニューは一旦はレストランの方で扱い、需要が有るようなら予備スペースを喫茶店に改装する、と言う事に決まった。
ほんの気紛れな一言が独り歩きしていく様を見るのはなかなか愉快な経験だが、コケたからってこっちに損害賠償とか無かろうな?
……うん、まあ、考えないことにしよう。
「そうだなあ。態々張り出しのスペースまで増築して、あの辺の強度とかは大丈夫なんだろうな?」
吹き抜けになっていた部分は手が入り、増築でスペースが広くなって居る。
強度は問題ない、とリリスに聞かされたので心配しては居なかったんだけど、でも改めて見るとなんとも無茶な事してる感が凄い。
見た目が悪いとかは無いんだけど、だからこそ変な心配が湧いてくると言うか。
酒場とは逆側の増設張り出し部分は、今は特に用途が決まっていない。
この部分も、予備スペース、という訳だ。
「何度も言うけど、強度の方は問題無いわよ。変な事故起こされたら、巻き添えでウチのクランまで評判悪くなるんだから、その辺のチェックに抜かりはないわ」
俺の方に向き直ったリリスが頬を膨らませて見せる。
リリスは、あれから、というかあの直後にすら、全くいつも通りだった。
殺した事に思う所も無いし、後悔も無い。
俺だけが変な蟠りを感じている。
赤毛くんを生かして捕らえる事が出来なかった事についても、黒髪と爺様を逃した事も、本当に誰にも咎められる事はなくて。
だからこそ、俺は甘いどころか、間違っていたのかと自問することになる。
日本の、どこか遠くなったような気がしていたあの世界の生活習慣は、思ったよりも俺の中に根付いていたようだ。
結局、自分の手を汚したく無いだけなのかと思うと、なんとも情けなく思えてくる。
「なるほどね。じゃあ、レストラン側のほうは、ホントに喫茶店にしても良いかもなあ。客層次第だけど」
苦い自覚を心の片隅に追いやって、顔を上げる。
単体で営業するには、ちょっと床面積が狭い気がしなくもないけど。
若い庶民層を相手にするには、あれくらいの広さでオープンなスペースってのは都合が良いのではなかろうか。
「ちょっと狭いし、オープン過ぎるわ。もっと広い、そこのレストラン並の広さで、そうね、店の奥にでも小さく区切ったスペースが幾つか有ったら良いかも」
言いながら、リリスは先程とは逆の方、レストランがあるであろう方向へ視線を向ける。
「そういうもんかね?」
そんなリリスの視線を追い、俺も首を巡らせる。
「貴族様のお相手が中心になると思うから、相応な造りが要求されるのよ。どうせなら、そうね。簡単なお茶会を開きたいなんて申し出が有っても可笑しくない、それくらいには仕上げたいわね」
リリスの構想はハードルが高い。
なんと言うか、俺の考えてる喫茶店とはレベルが違いすぎる。
俺が考えてたのは、もっとイージーな、イートインスペースに毛が生えた程度のモノだったんだけど。
「お店の奥にスペースを幾つか区切って、貴族のお嬢様方の小規模なお茶会とか、商人さんの商談用に使える、とか煽れば、なんだかイケそうでしょ?」
なるほどニーズを作るのね。
でも、あからさま過ぎるから、煽るとか言うんじゃないよ。
「なるほどなあ。でも、貴族のお嬢さんとか、そういう地味そうなのに興味有るのかね? それこそお茶会なんて、おおっぴらに、派手にやりたいもんじゃないの?」
思ったよりも身体を縮こめていた事に気づいた俺は、大きく背筋を伸ばしながら言う。
ぐん、と伸ばされる感覚が、思った以上に心地良い。
「そこはそれ、色々なのよー」
そんな俺の疑問に答えてくれたのは、リリスではなくこの館の真の主こと、メアリーちゃんだ。
ふよふよと吹き抜けのスペースをゆっくりと下降し、俺達の前に停止する。
「ごくごく身近と言うか、本当に仲の良いお友達なんて、そんなに多くないしー。きちんとしたお茶会なんて、結局は親の繋がりで開くものなので、呼びたくもない人も呼ばなきゃいけないしー」
ニコニコと、メアリーちゃんが毒を吐いてる気がするけど、きっと気の所為だよね?
「親の見栄が7割でしょ? どこの世界も変わらないわねぇ」
リリスが話を合わせてカラカラと笑う。
……おい、お前が知ってるのはどこの世界の話だ。
電脳世界にもお茶会なんて有るのか、興味深いから是非お誘い下さい。
「そーなのー。だから、そういうささやかなスペースが使えるなら、お忍びでも来たい、っていうお嬢様は居る筈よー」
何故か嬉しそうに、メアリーちゃんはリリスと戯れている。
可愛らしい絵面だけど、片や殺戮
字面のジェノサイ度が高いけど、どっちも関わらない訳には行かない間柄っていうのがツライ。
……改めて考えると、ホントに大丈夫なのか? どっちも一般人って尺度から大きく離れてるし、現行の貴族様とも視点が違う気がしなくもないけど、ホントにこの2人の意見を鵜呑みにして良いのか?
変な事を言ってヘソを曲げられたら面倒臭いので、今は余計なことは言わない。
言わないけど、喫茶店に関しては一度アランさんに相談したほうが良いだろうな、うん。
「それでー、その喫茶店でお出しになるお茶やお菓子は、イリスさんたちのお屋敷で出るのと同じ物なのー?」
おっとりと言うかのんびりと言うか、メアリーちゃんは楽しそうに笑う。
そんなお嬢様のご質問に、俺とリリスは顔を見合わせ、俺は眉根を寄せ、リリスは小さく笑みを浮かべる。
「ううん、ウチではまだ出してないお菓子を用意する予定よ?」
心持ち胸を張り、渾身のドヤ顔でリリスが言い放つ。
無い胸を張っても、大きくは見えないから無理すんな、とは、思っても言わない。
俺とて命は惜しいのだ。
「えーっ、ホントにー⁉ 新しいお菓子なのー⁉」
沈黙を守る俺にはお構いなしに、お嬢様がリリスに纏わり付く。
甘いモノ大好きな
可愛らしいけど、俺が知る限り、この街暫定3位の実力者だからなぁ。
変なちょっかい出す輩とか、出てこない事を祈る。
この街の為にも、是非。
そんな様子を眺める俺の表情が冴えないのは、ごく単純な理由。
新しいお菓子――主にケーキ類――のレシピをウォルターくんとかレイニーちゃんを通じて教えるのが、俺の役目だからだ。
だが、そんなモノのレシピなんて、俺が知っている筈が無い。
パウンドケーキはたまたま知っていた、それだけだ。
じゃあ、そんな俺がどうやってレシピを伝えるのかと言えば、そんなの決まっている。
また脳がパチパチ言う訳だ、それも今までに類を見ないレベルで。
リリスの映像伝達魔法(仮)で、俺は新レシピを楽々ゲットだやったね。
なんて喜ぶには、あんまりにも体調に影響が出る訳だけど、言った所で気にしちゃくれないだろうなあ。
まあ、基本になりそうな数種類を伝えたら、あとは勝手に発展させてくれるんじゃないかと期待しよう。
お願いだから発展させて欲しい。
祈りを込めた溜息が重々しく流れる。
そのうち、ブランデーケーキは作りたいね。
頭痛に苛まれつつ泡立て器をカシャカシャと、今の俺の健気さは、少なくともこの街一番なのではないだろうか。
「食」を通じて意気投合していたらしい、そんなメアリーお嬢さんとウォルターくん、それと今日の湯船の気持ち良さに心底から甘味を欲していたらしいレイニーちゃんに急かされ、そしてそんな俺達の様子に興味を惹かれたアランさんや料理人チームの要望まで加わり、俺は準備と称して空き部屋にてリリスに映像流しの刑を受け、そしてレストランのキッチンで手ずから調理を行っているのだ。
今回はショートケーキと言うことで、スポンジケーキ部分と生クリーム、更にはフルーツのカットの映像までおまけで付けて貰い、おかげで頭が非常に
常に思うんだけど、試作の役目は、リリスで良いんじゃないの?
だってリリスさん、俺に情報を映像付きで流し込めるって事は、知ってるんでしょ? レシピ。
謎にワンクッション挟むだけで俺が非常にヤバい目に遭ってるんだけど、それについては考慮される予定は無さそうだ。
予定のない事を言っても考慮もされなさそうだし、抗議を込めた溜息を吐き散らしつつ、俺は作業に掛かった訳だ。
材料のうち、フルーツに関してはヘレネちゃんが、子ども達を連れて買い物に行ってくれている。
日中とは言え、風呂上がりなのにごめんねぇ。
本当なら風呂上がりは料理人チームがレストランで出す予定の料理を作って、それを食べながらの打ち上げの予定だったんだけど。
酒を飲むにはまだ早い、ってのも理由に加わり、結果俺の脳が悲鳴を上げた訳だ。
なんでこう、どこの世界も、打ち上げっ
俺も呑むけども。
泡立て器でメレンゲ作って(腕力)、砂糖を入れる段階で、俺はちょっと気になってリリスに顔を向ける。
「あのさ、リリスさん。グラニュー糖なんて、こっちにあるの?」
俺の言葉に、はてな顔のリリスさんと、何だそれ顔のウォルターくん含めた料理人チーム。
ちょっとの間不思議そうな顔をしていたリリスさんだが、何か判ったらしく、半目……いわゆるジト目で俺を見る。
「……イリス、あなたいつも使ってる砂糖、何だと思ってるの?」
そんな目を向けられる俺だが、当然心当たりはない。
無いなりに、質問にはきちんと答える。
「何って……上白糖だろ?」
俺が答えると、リリスは溜息を漏らした。
え? 何、違うのん?
「いつも使ってるお砂糖、あれがいわゆるグラニュー糖よ。砂糖と言えば上白糖、って言うのは割と限られた地域だからね?」
そんな風に教えて貰ったが、ちょっとそれホントなの?
「世界的には、グラニュー糖の方がメジャーなのよ。上白糖は、言ってしまえば調整されているモノだし」
うそぉん。
なんとなく字面で、上白糖の方が天然モノっぽくて、むしろグラニュー糖の方がなにか化学的なモノかと勝手に思い込んでた。
普段料理しないからこんな事になるのか。
何事も勉強だいじ。
「そう言う訳だから、気にしなくて大丈夫。ほら、さっさと腕を動かしなさい」
そして俺は、そこから暫く、黙々と撹拌するマシーンと化したのだった。
結果から言うと、もう今日は撹拌なんてしたくない気分になった俺と、フルーツを薄くカットする手際が見事すぎるウォルターくんと、俺の作業を見て即座に錬金術で再現して見せるレイニーちゃんと、そんなレイニーちゃんに釈然としない視線を投げ掛けちゃう俺と。
俺だけ悲喜こもごもな感じだが、まあ、気にしちゃいけない。
小麦粉混ぜてどんどん重くなるあの感覚が、錬金術でスキップされていく様を見るのはなんだか寂しい気持ちになる。
そんなこんなで、あれよという間に焼き上がり、泣きそうな顔で生クリームを作成する俺の苦労は、割と報われる事になる。
スポンジケーキの輪切りに、道具を用意してなかったから手間取ったし若干不格好になったものの、固めに作った生クリームとフルーツを並べて挟み、最後に白く化粧されたそれに、主に女性陣から歓声が漏れる。
生クリームの飾り付けは俺には難易度が高く、そこはリリスが変わってくれた。
聞いただけのテクニックを行き成り実践出来る程、俺の器用度は高くないのだ。
ついでに、ケーキの切り分けはウォルターくんの腕を信じて一任する。
材料と焼き型の関係で、最終的に出来上がった6~7号くらいのホールを4つ、切り分けてみんなで頂く。
久々すぎて泣きそうな気持ちになるくらい、日本人の俺の舌に蕩ける生クリームと瑞々しいフルーツたっぷりのショートケーキ。
女性陣どころか、男性陣で甘味が苦手ではない数人が色めき立つ程の出来だったらしく、特にこのケーキに商機を見出したアランさんとタイラーくんがなにやら小声で話し合っている。
そこ、企むのは構わんが、せめて俺かリリスにも話を通せ。
湯上がりにケーキ、何かが違う気がするが、流れで料理人チームが打ち上げの為の料理を開始する。
主にレストランを取り回す彼らが、レストランと、酒場の方の厨房の使用感を確認する意味も有る。
因みに、実はウォルターくんの引き抜きの話も出てたりしたんだけど、本人がキッパリと断っている。
忙しいようなら手伝うのは構わないが、メインはクランの料理番で、たまに冒険者ギルドの
なので、今回の打ち上げも、ウォルターくんは調理には加わらず、作業の様子を眺めてる様子。
「そもそも、俺が人様に指示なんぞ、柄じゃねぇからな」
そんな軽口を叩きながら、それでも料理人チームから目を離さないウォルターくんは本人が思ってる以上に責任感が強いと思う。
責任感か……。
自分で言った事、思った事すらロクに実行出来ない俺が、クランマスターとか、色々間違っている気がする。
気にし過ぎは良くないが、どうしても考えてしまう。
あんまり良い傾向ではないな。
俺はウォルターくんの背中と楽しげに動く料理人達に視線を向けながら、俺は俺の出来ることは何か、改めて考えようと決めたのだった。
アルバレインでの仇成す者の襲撃及び撃退事件から2週間後、すなわち悩むイリスが小さく決意を新たにした1週間後。
当地より東へ大きく離れた小都市ベルモントにて、都市を預かる貴族邸が襲撃され、皆殺しとなる事件が発生。
3日後、その北のやはり地方都市で、同じく都市を管理する貴族と、都市で最も大きな病院が襲撃され、貴族と病院長一家が惨殺される事件が発生。
その事件は、今まで大きく動く事の無かった仇成す者達の中で、初めて完全な復讐を遂げた事件となる。
復讐を遂げた2名、「悪食」及び「影法師」は事件後にやはり姿を消し、その行方は杳として知れない。
それは、アルバレインで新たな施設が一般に公開される、その式典の1週間前の出来事だった。
イリスが悩んだりウダウダしてる間に、銭湯は完成。
そして、復讐者も復讐を達成。