その後もアトラクションを楽しみパレードを眺める。
「お土産買いたいんだが、楓はどうする?」
「私も少しだけ買います」
パレードを見終わり、お土産物を買いに店に入った。目星はつけていたので、それをチョイス。
「八幡さん、もう決まったんですか?」
「まあな」
「チョコクランチ?」
「それは自分用」
「キーホルダー3個?」
「あ~、これは楓にお願いしたいんだが…」
「?」
「ニュージェネの三人に渡してもらえないか?あの時、雰囲気悪くしちまったからな」
「わかりました」
「楓は?」
「あと少しだけ付き合ってください」
「はいよ」
買い物を済ませて、ディステニーランドをあとにする。
「八幡さんの家はここから近いんですか?」
「アパートは、まぁ遠くはないな」
「八幡さんのお部屋に行ってみたいんですけど…」
「何もないぞ」
「はい、かまいません」
「断る理由もないしな」
電車に揺られ数駅。俺が住むアパートへ。あれ?小町以外に女性が来るの初めて?
「狭いけど、あがってくれ」
「お邪魔します」
「適当に座ってくれ。コーヒー淹れるから」
「先に手洗い・うがいをしたいので、洗面所を借ります」
さすが、手洗い・うがいは基本ですな。俺は台所でいいや。
楓のコーヒーを淹れて、俺は冷蔵庫からマッカンを出す。久しぶりだな、MAXコーヒーよ。
「八幡さん…」
「テーブルのところに座ってくれ」
「何故、歯ブラシが二個あるんですか?」
「あぁ、小町のだ」
「誰ですか?」
怖い怖い!あと恐い!
「妹だよ」
「え?妹さん?」
「話してなかったっけ?」
「初耳です」
スマホを操作して小町の写真を見せる。うん、磐石のあざと可愛いさ。
「可愛いですね」
「だろ?世界で二番目に可愛い」
「二番目?」
「一番聞きたいか?」
「…一応」
楓の耳に口を近づけて…。
「楓だよ」
「もう!!」
ポカポカと可愛いく叩いてくる。お持ち帰りしたい!あっ、俺ん家だ。
ひとしきりじゃれたあとテーブルの前に座る。
「少しまゆちゃんの気持ちがわかりました」
「まゆちゃん?佐久間まゆ?」
「えぇ。自分の担当プロデューサーが好きみたいで、ほかの娘が近づくと『プロデューサーはまゆのものです』って」
「付き合っては?」
「いません」
何それ恐い。
「八幡さんが飲んでるのはなんですか?」
「ん?MAXコーヒー。略してマッカン。飲んでみるか?」
「はい」
楓がマッカンを一口。驚いた顔になる。
「すごい甘い!」
「この甘さがクセになるんだよ」
楓が何か考えている。
「ラムとかテキーラで割ったらカルーアミルクに近いですかね?」
「そんな酒は置いてねぇよ」
「残念です」
仕方ない。
「缶ビールでいいか?」
「はい、たくさん歩いたんで」
「そうすると帰りはどうするかな?」
「あの…、泊まってはダメですか?」
甘え上手だよな。
「コンビニ行くか?」
「はい。チューハイも買いましょう」
ホントにこの娘お酒好きね。