木曜日。今日と明日を乗り切れば楓に会える。まったく、俺はどうかしちまったな。寝ても覚めても楓のことばっかり。
ふっと思い出す。
【女の子は何で出来ている?砂糖とスパイス。それと素敵な何か】
マザーグースか…。一色はスパイスが多過ぎと感じた。雪ノ下は…『素敵な何か』が氷やドライアイスで冷たい、氷の女王だけに。由比ヶ浜は砂糖だけじゃなくハチミツとメイプルシロップに練乳…。俺でも甘過ぎだ。三村かな子もビックリだ。『素敵な何か』はダブルメ…ゲフンゲフン。
楓はどうだ?アルコールを効かせ過ぎだな、酔ってしまう。いや、完全に酔ってしまっている。だが、悪くない。出来ることなら、一生楓に酔い続けたい…、なんてな、そんなガラじゃねぇ。
そんなことを考えていたら、仕事が終わっていた。今日もありがとう小人さん。って、無意識でやってただけなんだけどね。
夜は楓と電話。今日はニュージェネと仕事だったらしく、キーホルダーを渡してくれたらしい。ニュージェネの三人に根掘り葉掘り聞かれたらしいが、恋愛に興味津々なお年頃だから仕方ない。
心配していた例のプロデューサーとも普通に会話出来たみたいだ。交際のことは心配されたみたいだが、協力してくれるとも言ってくれたようだ。協力してくれるのはありがたいが、楓にあんまり近づかないで欲しい。そんなことを考えながら話をしていたら…。
『私はアナタ以外は興味ありません』
だとよ。読まれてるじゃねぇか。はぁ、俺はどう楓に還元すればいい。幸せ過ぎだよな、まったく。
金曜日。朝のLINEのやり取りの後、携帯の充電が少ないので充電していたら、部屋に置いてきてしまった。まぁ、楓とやり取りするぐらいだからいいか。あとは通販サイトの斡旋メール…、たまに小町。あっ、目から汗が…。平塚先生、長文メールじゃなければお答えしますよ。戸塚、たまには連絡くれ。材木座?知らないひとですね。
明日は楓のところへ行くから今日は定時退社。明日は何をしようか。映画?ショッピング?ドライブもいいなぁ。ペアリング見に行くとかどうかな?まだ気が早いかな。何かプレゼントはしたいな。
部屋に戻り、携帯を見ると着信とLINEの件数が異常だ…。何かあったのか?内容を見ようとしたら、玄関が開いた。
「お兄ちゃん、大変だよ!」
「ヒッキー!」
「先輩!」
小町に由比ヶ浜に一色が血相を変えて部屋に入ってきた。
「なんだよお前ら、どうしたんだよ」
「これ見て」
何なんだよ、これ…。