Triad Primusの三人と入れ替わるように、由比ヶ浜と一色が来た…。
来た早々うるさい。
「ゆきのん!Triad Primusが居たよ!!」
「雪ノ下先輩!すっごい可愛いかったですよ」
「うるさいぞ、お前ら」
「そうよ、その三人ならさっきまでここにいたわよ」
しれっと言ってしまう雪ノ下。
「小町もお話ししました。凛ちゃんとかちょー可愛いくて、加蓮ちゃんは細くって、奈緒ちゃんはモフモフでした」
モフモフ?まあ、あの髪はモフモフだな。
「え~!ズルい!」
「仕方ねぇだろ、こっちも急に来て驚いたんだから」
「それで、先輩のところに何をしに来たんですか?」
「様子見だよ。川島さんが気を使ってくれてな」
「川島さん?」
「もしかして…川島瑞樹?」
「おう、一回会ったことあってな」
「ヒッキーズルい!」
「ズルくねぇよ」
雪ノ下の情報リークと記者会見でなんとか先が見えてきたから、気持ちに余裕が出来たきた。
「すまん、ちょっと電話してくる」
席を外し、楓に電話をする。
「楓か?」
『はい…おはよう…ございます…』
ん?なんだか眠そうだな。
「眠れなかったのか?」
『いえ、はーとちゃんと朝方まで飲んでいたんで…。美優さんもいたんですが、早々に寝てしまって、後半は二人でした』
おう…。
「悪かったな、起こしちまったみたいで」
『八幡さんの声が聞けたので安心しました』
「そうか。眠れないとかはないか?」
『大丈夫です』
「こういうとあれだが、少し気持ちに余裕が出来たか?」
『迎えに来てくれるんですよね?』
「ん?あ、おう」
「それなら、心配する必要はないですね」
「なんで、俺をそんなに信用出来るんだ?」
『…わかりません。でも、そう思えるんです。理屈ではないんです』
理屈じゃない…。確かにそうかもな。俺もそう思う。
「そっか、俺もそう思う」
これは、確認しておかないとな。
「楓、アイドルは続けたいか?」
『はい』
「俺との関係も終わりにしたくないか?」
『もちろんです!』
「俺もだよ」
『でも、八幡さんと別れるぐらないなら、アイドルを辞めても…』
「ありがとうな、そこまで想ってくれて。そうならないように、努力するよ」
楓の部屋の呼鈴が鳴る音がした。
「来客か?」
『はい。拓海ちゃんが来る予定になってますから』
「拓海ちゃんてあの…」
向井拓海って、元暴走族って噂の…。
『はい、今日のボディーガードです』
「そ、そうか。よろしく伝えてくれ」
『はい、ではまた』
「また電話する」
楓の気持ちはわかった。だったら、俺はそれに答えなきゃいけない。アイドルを辞めさせない為には346の常務か…。