俺はマスコミに捕まることもなく、346プロへ到着。
「私たちは仕事があるからここまでだけど、千川ちひろって事務の娘が事情を知ってるから」
「わかりました。何から何まで、ありがとうございます」
「じゃ、がんばってね」
「はい」
川島さんたちと別れ、いざ346プロへ…、デカイなぁ。
受付の人に千川さんを呼んでもらう。
「あっ!比企谷さん!」
あの娘は…。
「島村…」
「はい!島村卯月です。キーホルダーありがとうございました」
「いや、あんなモンでよかったのか?」
「はい!とっても可愛いです」
「そっか、それはよかった」
「卯月ちゃん」
「卯月ちゃん」
島村を呼びながら駆け寄ってきた二人。
「美穂ちゃん、響子ちゃん」
やべぇPCS超可愛い。
「こ、こんにちは」
「…こんにちは」
警戒されてる?そりゃそうだよね…。
「こんにちは、怪しいモノではないんだがな…」
「いえ、その…そうではなくで…」
「あの…」
どつしたの?赤くなってモジモジして。
「美穂ちゃん、響子ちゃん、この人が楓さんの彼氏さんですよ」
「ええ~!」
「卯月ちゃんの言う通りだった…」
島村、何を言ったの?
「今日はどうしたんですか?」
「いや、常務に会いにな」
「なるほど、私が案内しましょうか?」
「卯月ちゃん、これからレッスンだよ」
「トレーナーさん待ってるから」
「そうだった!ごめんなさい、比企谷さん」
「大丈夫だ、千川さんて人が来るらしいから」
「ちひろさんなら、大丈夫ですね」
「そうか、気を使ってくれて、ありがとな」
思わず、島村の頭を撫でてしまう。
「はぅ、気持ちいいです」
「あっ!卯月ちゃんだけズルい!」
小日向?
「わ、私もお願いします!」
五十嵐?
まあ、いいか。
「ほれ」
小日向と五十嵐の頭を撫でる。
「ふぁ」
「はぁ~」
「じゃあ、レッスンがんばれよ」
「はい」
「はい」
「はい」
うん、可愛い。
PCSが去ったあと、女性の事務員さんらしき人が来た。え?アイドルじゃないの、この人。普通に可愛いよ。
「比企谷さんですね?千川です」
「比企谷です」
「高垣さんまだなので、待っていただくんですが…」
「何か問題でも?」
「空きの部屋がなかったので、シンデレラプロジェクトの部屋で待っていただきたいのですが…」
シンデレラプロジェクトって、あの…。
「申し訳ありません」
「いえ、俺は大丈夫です」
やべぇ、ちょっとウキウキしちゃう。だって男の子だもん。
部屋に向かおうと振り向いた時、千川さんが『ホント、あの人と目がソックリ』と言った気がした…。