一色・小町・佐藤の三人が向こうで『あざとさ』合戦をしている。…川島さん、参加してもネタにしか見えません。片桐さん爆笑してるし…。
三船さん、ダウンしてるけど、飲み過ぎましたか?大丈夫ですか?戸塚と由比ヶ浜が看てるから大丈夫か。
材木座?知らないひとですね。
「うふふ、楽しいですね」
「たまにはな」
こうやって、賑やか飲むのも悪くない。
「こほん。ところで比企谷君」
346のアイドルの実家事情を知って放心してた雪ノ下が戻ってきた。
「ん?なんだ」
「今度、時間を作ってもらえないかしら」
「あの…、今までのこととか、これからのこととか、ゆっくり話をしたいから…」
まぁ、俺と雪ノ下は何かあった訳ではないけど、話さなきゃいけないこともあるんだが…。
「だ、ダメです!八幡さんは渡しません!」
「いえ、高垣さん、そうではなくて…」
なんか左右でワタワタと話をしてる…。あぁ、良い声だなぁ…。
「八幡さんも何とか言ってください!!」
「お、おう」
「比企谷君、どうしたの?ぼーっとして。あっ、ごめんなさい。デフォルトだったわね」
「違うわ!左右から綺麗な声が聞こえてたから、聞き惚れてたんだ」
「は、八幡さんたら…」
「ひ、比企谷君、高垣さんが居るのに、私を口説くなん…」
「雪ノ下、違うからね」
「違うの、比企谷君…」
潤んだ瞳でこっちを見るなよ、ドキドキしちゃうでしょ。
「まぁ、あれだ。雪ノ下と話をしたいのも山々なんだがな、ちょっと引っ越しとかあるから忙しいんだよ」
「引っ越し!」
「引っ越し!」
はい、ソプラノボイスがハモりましたよ。
「あぁ、都内にな」
「ひ、比企谷君が、千葉を出るなんて…。『I LOVE 千葉』Tシャツまで着ていたのに…」
「八幡さん!私も聞いていません!!」
「今、初めて言ったからな」
「お兄ちゃん、どういうこと!!」
「先輩、居なくなっちゃうんですか!」
「ヒッキーどういうことだし!」
「八幡っ!!会えなくなっちゃうの!」
おおう、なんか急に集まったな。
「順番に説明するから待ってくれ」
みんなが俺の周りを囲んでいる。なに?圧迫面接?
「記者会見の後に、美城常務に楓の今後について話をしたいと呼ばれてな」
「私は聞いてません!!」
「楓、怒るなよ。その時、楓は仕事だったんだから」
スネた楓も可愛いぞ。
「その話の中で、楓がユニットを組むとしたら誰がいいって話になってだな…」
「私よね、八幡君!」
「私にしなさい、八幡君!」
「はあとにしとけ☆」
「う~ん…」
「川島さんも片桐さんも佐藤もユニット組んだことあるでしょ?あと三船さん大丈夫?」
「まぁ、そうね」
「宵乙女ね」
「いい加減はあとって呼べよ☆」
「だ、大丈夫…です…」
誰か三船さんに水あげて。
「それで、俺が提案したのは、速水だ」
「奏ちゃんですか?」
「そうだ。あの高校生離れした色っぽい目は楓と組むにはピッタリだと思ってな。そうしたら、今までにない発想するから、是非346に来てくれって。給料も今の1,5~2倍、業績によってはもっと出すって」
「それで、その話を八幡さんは受けたんですか?」
「まあな。最初はシンデレラプロジェクトとプロジェクト・クローネのサポート、慣れたら『Mysterious Eyes』…楓と速水のユニットからプロデュースだとよ」
あれ?みんなポカンとしてる…。
「八幡さん!!」
うおっ!楓が抱きついてきた。
「じゃあ、一緒にお仕事出来るんですね?」
「あぁ。引っ越し先は少し広めだから、落ち着いたら楓も一緒に住めるぞ。美城常務の許可も貰ってる」
「嬉しい…」
俺にすりすりしてくる楓。
「完全に二人の世界ね」
「暑い暑い…」
「すごいな八幡は」
「お兄ちゃん、ポイント高い♪」
「ますます先輩が遠くへ」
「さすが、我が友よ」
これから色々と大変かもしれない。けど、楓とならやっている。そんな気がする。
「よ~し!じゃあ、改めて飲み直すわよ!」
川島さん、元気ですね。
「八幡君、私のプロデュースもよろしくね」
片桐さん、それは追々…。
「はあとも頼むぞ☆」
佐藤、うぜぇ。
「もう…飲めま…せん…」
三船さん、無理しないで。
この日の宴は明け方まで続いた。
「酒宴の主演は私で~す」
楓、だいぶ出来上がってます。