ドールズフロントライン ~マリッジ・ロワイアル~ 作:弱音御前
今週も何とか投稿が間に合いましたので、どうぞお楽しみください~
前回までのマリッジ・ロワイアルは・・・
「ようこそ、UMP45。ちゃんとここまで来れたのね。偉いわ」
「さて、楽しかったこの演習も、そろそろ終わりにしましょう」
「そう見えるのなら随分と平和な頭をしてるのね、ネゲヴ」
「45、スコール!」
「ウサ子の相手は私がする。2人は隙をついてエレベーターに乗り込みなさい」
「驚いた? 名付けて〝ドラゴンブレス弾〟だよ」
『無事にエレベーターに乗れたみたいだな、45』
「ええ、援護してくれてありがとうね、M16。そっちの状況はどう?」
『かなり手こずったが、ガーランドは倒したよ。いや、久しぶりに歯ごたえのある相手だった』
M16にここまで言わせるのだから、ガーランドの腕は相当なものだったのだろう。
本人はいつも自信なさげに言うが、結局、そう言っている者ほど計りしれない実力を持っているものだ。
「お疲れのところ悪いのだけれど、1階で交戦中のFALを援護してちょうだい。それが済んだら、2人でダネルの所に向かって」
『実は、FALを援護してやろうとしたら断られてな。1人でやりたいんだとさ。私だけでダネルを迎えに行くとするよ』
「わかったわ。気をつけてね、M16」
通信を終え、決戦に備えてマガジンを入れ替える。
あのビックリ弾は取り回しがしづらくて仕方ないだろうという事で、いざという時の切り札として、スパスにはバックショットに入れ替えをさせておく。
インジケーターのRランプが点滅し扉が開くと、眩しい陽光と共に気持ちの良い風が吹き抜けてきた。
「これって、ヘリコプターの音? もう迎えに来てくれたのかな?」
「まだ勝負はついていない。大方、グリフィンのお偉いさんが空から見物してるんでしょうよ」
銃を構えつつ、エレベーターフロアから顔を覗かせる。
〝ロ〟の形をした屋上フロアにはネゲヴの姿は見当たらず、ヘリも耳障りなローター音は聞こえるが、周囲にその姿は見受けられない。青く澄んだ空に銃口を向けながら、2人並んで慎重に歩を進める。
「エレベーターフロアの裏にもいない。あの桃色、どこに行ったのかしら?」
「ここから飛び降りて下の階に潜りこんだのかも。なんちゃって」
冗談めかしてスパスが屋上の淵から階下を覗きこむ。
「はいはい、そうね。空でも飛べればそんな事も出来るかもね」
緊張を解す為の冗談というのは分かっているので、適当にあしらっておく。
「・・・ねえ、45ちゃん。ヘリが下で旋回してるんだけど、アレって」
なにやら、スパスの様子がさっきと変った事に気付く。なんというか、ヤバい事に気がついちゃった、的な雰囲気である。
「だから、演習を視察してるヘリだって。そんな事よりもネゲヴの姿を」
45の言葉を遮るように、階下からヘリが急上昇する。
鼓膜を劈くようなローター音と暴風を撒き散らしながら、2人の目の前まで上昇してきたのは、普段の任務で使用するものよりも小さめの輸送ヘリ。そして、開け放たれたスライドドアの向こう、ヘリの中で偉そうに佇んでいるのは。
「御機嫌よう、UMP45と・・・新人のショットガン。そして、すぐにサヨウナラよ!」
拡声器を使い、ローター音の中でも声が聞こえやすくするという心遣いは、まさにスペシャリストである。
あまりにもな登場に唖然とする45とスパスに、ネゲヴの銃口が容赦なく向けられる。
「まずい! 逃げるわよ、スパス!」
上空からのマシンガン掃射という最悪の状況とみるや、このフロアで唯一身を隠せるエレベーターフロアに向かって駆けだす。
逃げる2人の背後を追いかけるように、ネゲヴの弾丸が撃ち込まれていく。
「あわわ、やっぱり徹甲弾はキツいよ~」
回避性能の高い45はほとんど被弾していないが、防御型のスパスは銃弾の雨を浴びてしまう。57とは違い、れっきとした徹甲弾なのでシールドへのダメージも段違いだ。
「くそっ!」
逃げつつ45はヘリに向かって反撃を試みるが、弾丸がヘリに直撃すると、巨大なシールドエフェクトがヘリの周囲に発生した。
「ヘリにもシールド張られてるとか、そんなの反則でしょ!?」
「今更ね、45。この演習はこの私がルールなのよ!」
この爆音の中でどうやって45の声が聞こえるのかは知らないが、ネゲヴはやたらと腹の立つ答えを返してくる。
腹は立つが、反撃ができない以上はどうしようもない。
命からがら厚いコンクリートで囲まれたエレベーターフロアに逃げ込む。これならば、さすがにネゲヴの弾丸でも容易には撃ち抜くことはできない。
「ふぅ・・・まだ大丈夫かしら、スパス?」
「はぁ、はぁ・・・お、お腹空いてきちゃった。ポテチ食べて良い?」
オレンジ色のシールドに囲まれながら呑気な事を呟くスパス。こんな状況なのに、本当に良い度胸をした戦術人形である。
「さて、どうしたものかしらね。あのヘリをどうにかしないとネゲヴを倒せない」
「私達で撃ち落とせないかな?」
ボリボリとポテチを貪りながら喋るので、周囲にマーガリンの香ばしい匂いが漂う。
「シールドは各々の普段の耐久力に応じた耐久力になる。その法則で考えると、あの輸送ヘリのシールド耐久はかなり高いでしょうね。加えて、おそらく装甲持ちよ」
「じゃあ、特製のドラゴンブレス弾も効果なしだね。残念」
45達を狙える位置に回り込んでくるヘリと遮蔽物を挟むように、45達も移動しながら作戦を考える。
「ヘリに乗り込めれば、ネゲヴと1対1でやり合えるのだけれどね」
「う~~ん・・・それなら、こんなのはどうかな? 私が屋上の淵に立って、そこに45ちゃんが走ってくる。私が構えた盾に45ちゃんが飛び乗って、こう、ピョーンと打ち上げるの」
両手の指を人に見立てて、適当なシミュレーションをしてみせるスパス。
普段なら、そんな簡単にいくか! と一蹴するようなプランだが、あまりにもどうしようもない状況のせいかなんだかイケそうな気がしてきてしまう。シチュエーションというのはとても大事である。
「でも、それだとアナタが狙い撃ちにされる。ハッキリ言って、脱落は間違いわ。それでも良いの?」
「うん。私はもう十分みんなと楽しく戦えたもの。それに、お友達もできたから」
「傍から見ても、アナタとFALは相性良さそうだからね。まぁ、仲良くしてあげなさいよ」
「えっと、45ちゃんもお友達かなって思ってたんだけど・・・」
45の顔色を伺うように、恐る恐る問いかけるスパスを見て思わず笑みが零れてしまう。
一長一短があるのはどの戦術人形も同じだ。ここまでの戦闘の様子と仲間とのやりとりを見て、スパスは確かに指揮官が期待しているような戦術人形だと認めても良いだろう。
「そうね。じゃあ、改めてこれからヨロシクね」
「うん! よろしくお願いします、UMP45副官!」
互いに硬く握手を交わし、それを契機に戦闘モードへと思考を切り替える。
「高度は良い感じね。ヘリが北側の淵に来たタイミングで打ち上げてちょうだい。走りだすタイミングはアナタに任せるわ」
「了解」
ビル外周を逆時計周りに旋回するヘリが東淵から北淵に差し掛かかったのを確認して、まず、スパスが走りだした。
45はスパスとの距離を開けて十分な助走を作る為、まだ飛びださずタイミングを待つ。
「グリフィンの厳しさを教えてあげるわ、新入り!」
ネゲヴの銃弾がスパスに襲いかかる。できるだけ被弾を避けようと僅かに蛇行しながら走っているが、それでもダメージは重なってしまっている。
このままだとスパスがもたないと判断した45が牽制しながら駆けだした。
「何をする気か知らないけど、無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁ!」
45の牽制のおかげで、スパスはブレイク寸前のシールド耐久ながらも所定位置に辿りつく。
屈みこみ、頭に被るように盾を構えるスパスを視認し、45は更に加速する。
身体を掠める弾丸の嵐を意にも介さず床を蹴飛ばし、45がスパスの盾に飛び乗った。それとほぼ同時のタイミングで、ネゲヴの弾に耐えきれずついにスパスのシールドがブレイク。しかし、力が抜けて行動不能になるまでには若干のタイムラグが存在する。本当に僅かな時間であるが、45を打ち上げるには十分すぎる猶予だ。
「いっけえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
気合と共にスパスが跳ね上げた盾の力に45が盾を蹴って飛び上がる力が相乗され、45の身体は軽々と上空に向けて射出される。
「なんですって!?」
まさかの連携技に驚愕の表情を浮かべるネゲヴを見て、45はニヤリと口元を歪める。
このままヘリに乗り込んで、面食らっているネゲヴの先手を取るという、まさに完璧な作戦である。
・・・しかし、良く考えれば明らかに無茶な作戦だったと、実際にやってみて分かってしまうものだ。
スパスの馬鹿力を以って、上空のヘリに到達できるだけの跳力は確保できたが、適正位置以上に飛びすぎてしまう。
「え? ウソ?」
45の身体はネゲヴの真正面を思いっきり通り過ぎ、ヘリの遥か上空へ。やがて、推力を失った45の身体は重力に従い落下を始めるわけだが、その先には超高速で回転するヘリのローターが待ち構えている。
「ちょ、待って待って待って!!?」
スローモーションで流れる時間の中、愛すべき指揮官に寄り添って見た、昔の映画のワンシーンが脳裏を過る。
主人公がヘリで逃げようとする悪役と1対1の格闘戦を繰り広げるシーンだ。主人公に殴られ、悪役が吹き飛ばされた先にはヘリのローターが。悪役は血飛沫を撒き散らしながらミンチに、という結果である。
一瞬の後には、自分がそうなるのだろう。
嗚呼、愛しき指揮官今までありがとう。どうか私の事を忘れずいつまでも私の死を引きずって生きていってね、といった遺言を心の中でしたためる。
まぁ、こんな状況であれば、自分を守っているシールドの効果も忘れてしまうくらいに動揺してしまうのもしかたが無いだろう。
「きゃあ!?」
シールドとローターが接触し、45の身体がピンボールの玉のように弾き飛ばされる。
飛ばされた先は運良くビルの屋上、倒れているスパスの真横だった。
「うぅ・・・怖かった。怖かったよぉ・・・」
本気で泣きながら視線を横に移せば、スパスはすやすやと気持ち良さそうに眠りこけている。
もう、さっき交わしたお友達契約を破棄してやろうかというくらいに憎たらしい寝顔だ。
「あはははははははははっ! いいザマね、UMP45! 指揮官に見せてあげたいくらい面白い一発芸だったわよ!」
ヘリの中で笑い転げているネゲヴを見て、いっそのことあのままミンチになっていた方が幸せだったかもという後悔に駆られてしまう。
「あ~お腹痛い。さて、気分が晴れやかになったところでトドメを刺しましょうか」
やられっぱなしでは終わりたくないという一心でヘリ目掛けて弾丸を撃ち込むが、45の火力ではほとんどシールドを削れない。
今度こそ反撃の策は尽きた。
「指揮官は私が責任をもって愛でてあげるから、安心してお眠りなさいUMP45」
結局のところ、自分は指揮官に相応しい戦術人形ではなかったという事なのだろう。
この敗北を必然だと受け入れ、45は天を仰ぐ。最後くらい、憎たらしいヤツの姿を視界に収めたくなかった。
ネゲヴの弾丸が45のシールドに降り注ぎ、耐久はあっという間に緑色からオレンジまで消耗していく。
そして、赤色にさしかかろうという・・・まさにその時だった。鋭い衝撃音が響いたかと思えば、ネゲヴの掃射がピタリと止まった。
「っ! いきなり何なのよ!?」
戸惑うネゲヴの声を耳にし、何事かと視線をヘリに移す。
本当に何があったのか、ヘリのシールドは緑とオレンジの境まで削られており、姿勢を崩してフラフラと揺れている。
ローターの音に混じり、遠くから銃声が響いたのが聞こえる。瞬間、衝撃と共にヘリは激しく揺さぶられてシールド色は濃いオレンジ色に。
『聞こえ・・・45。いつ・・・・・・思いっきり撃てないだろう。さっさと横で寝てるデカイのを連れて逃げろ』
通信ノイズに混じり、段々とクリアに流れてくる声を耳にして、この奇跡的な状況を把握する。
負けを確信していたことなど頭の中から蹴り飛ばし、傍らのスパスの身体を抱き上げる。身体に当たる大きなお胸の感触もまた憎たらしくてたまらないが、それはそれこれはこれだ。
「そんな、アイツは9A91が始末した筈なのに!」
ヘリの装甲を貫く長距離射撃を行える戦術人形など、そう多くはいない。
対戦車ライフル。近代風に言えば対物ライフルと呼ばれる、超火力を有した戦術人形といえば・・・
「お待たせ、存分に喰い荒らしなさい。ダネル」
『Yes Mam』
通信機の向こうでダネルが妖しく笑う。
ダネルが撃った弾の直撃で激しい火花をあげ、ヘリの巨大なシールドが崩壊した。
戦術人形を昏倒させるシールドだが、果たして、ヘリだとどうなるのか?
瞬く間に回転速度を落していくローターから推測するに、電気系統が完全にダウンしてしまうのだろう。
もう、問答無用の墜落である。
「こんなはずでは・・・こんなはずじゃなかったのに~!」
横にクルクルと回転しながら高度を落すヘリから、半ベソ状態のネゲヴが飛び降りる。
ネゲヴは屋上の中央、吹き抜けの頂上であるガラス屋根に着地し、ヘリは45の視界から消えると、しばらくして階下から激しい衝撃音と振動が伝わってきた。音の感じからして、爆発しなかっただけまだラッキーと言えるだろう。
「助かったわ、ダネル。そっちの状況は?」
『9A91が随分と暴れてくれたよ。100式とたぶんブレン・テンとスプリングフィールドもやられた』
「そう・・・ごめんね、助けに行けなくて。あなたは大丈夫だったの?」
『100式が頑張ってくれたからな。刺し違える覚悟でやりあって、私は運良く生き残れた。もうシールドも限界だがな』
満身創痍とはいえ、高い単独作戦能力を持つ9A91に勝つとは大金星だ。
指揮官を守る上でかなりの難敵である9A91攻略の為に、ダネルから色々と聞いておく事があるな、と45は密かに思う。
「そっちにM16が向かっているから、もう少しで着く筈よ。それまで、少し休んでいてちょうだい」
『そうさせてもらう。良い報告を待ってるぞ』
ダネルを労って通信を終える。
スパスを担ぎながら、FALの様子を見に行く為にエレベーターフロアへと歩を進める45。
・・・と
「UMP45~! 私をほったらかしにしとくなんて、良い度胸してるわね!」
怨念に塗れた声が耳に入り、大きく溜息をつく。それはもう、声の主に聞こえるようにわざと大げさについたつもりだ。
「もう、ヘリを落したんだからアナタも脱落で良いじゃない。投降するならすぐに承認してあげるから、さっさとしなさいよ」
「っ~~~~~! アンタのそういう余裕ぶった性格、大っ嫌い!」
余裕ぶった性格なのはお互い様。こういうのを確か同族嫌悪というのだったか。
「何よ、指揮官と誓約した人形は自分だけだからって、いっつも指揮官にベタベタとくっついて独り占めしちゃってさ。私だって指揮官とイチャイチャラブラブしたいのに!」
「してもらえばいいじゃない。指揮官だったら頼めばそれくらいしてくれるわよ」
「え? いいの?」
「良いけど、やったらお前もダミーも全部回収分解してコアに変換してやるから、相応の覚悟を以って挑むことね」
ネゲヴは製造確率が極端に低いと巷で有名な戦術人形で、そんな彼女を分解してしまった日には、指揮官はもう絶望に打ちひしがれる事請け合いだろう。
しかし、それも指揮官にたかる悪い虫を駆除するためなのだから、仕方の無い事なのだ。
「だから! そういうとこが嫌いだって言ってるのよ!」
自分の完璧な作戦を台無しにされてかなり頭にキているのだろう、ネゲヴはヒステリックな声をあげながら銃を構える。
まだまだヤル気一杯だ。
「もう止めた方がいいわよ。ほら、そこ・・・」
「アンタにヤル気が無くたって知ったこっちゃないわ! 大人しく私に倒されなさい!」
ベルト弾薬が絡まないように掻き上げて慣らし戦闘準備完了なネゲヴを見て、45は話しくらい聞いてくれれば良いのに、と再び大きく溜息。
「そんなにベルト弾薬をジャラジャラしたらさ、ほら、足元のガラスが」
「・・・へ?」
ただでさえ、ネゲヴが着地した衝撃でガラス屋根にはヒビが入っていた。金切り声をあげながら地団駄を踏んだ為にヒビは蜘蛛の巣状に広がり、そして、ベルト弾薬で叩かれた事でついに限界を迎えてしまったのだ。
崩れ落ちるガラスと共に、呆気に取られた表情のネゲヴの身体も落ちる。
今しがた、自分に銃を向けて撃とうとしたような奴だ、助ける義理なんてこれっぽっちも無い。そのまま落っこちてしまえばいい。
・・・しかし、身体は反射的にスパスを放って駆けだしていた。
ヘッドスライディングで滑り込み、天窓の淵から上半身を乗り出したところでネゲヴの手を掴む事に成功する。成功してしまった事に対して舌打ちをつく45。
「な、なんで助けてくれたのよ?」
「そんな事、いちいち言わせるんじゃないわよ」
仲間だから。仲間が傷つくのは見たくないから助けた。そんな単純な理由だ。
45自身、やりたいと思った事をやっただけなのだから、ネゲヴが嫌がったって、感謝していなくたって知った事ではない。
「・・・本当、アンタのそういうところ、嫌いよ」
恥ずかしそうに言うネゲヴを見て、45も急に恥ずかしさが込み上げてきてしまう。
地上数十メートルの高さで宙ぶらりんになっている状態でそういうのは本気でやめてほしい。
「引き上げるから、しっかり掴んでなさいよ」
「どうせ、シールドのおかげで落下したって傷一つ負わないんだから、放っておいても良かったのに。アンタってヤツは・・・」
涙を溜めながらのネゲヴの言葉を聞いて、ハッと気づいてしまう。
ガラスのスコールに襲われ、ヘリのローターにも飛び込んだというのに、ついつい忘れてしまっていた。シールドが張られている今、自分達戦術人形は無敵状態なのだ。当然、ネゲヴが言うとおり、こんな高さから落下しても服が汚れるくらいで済んでしまうに決まっている。
「そうだった。まだ慣れてないからつい忘れちゃうのよね。じゃあ、や~めた」
「は?」
それはもうあっさりと手を離す45。
豆鉄砲をくらったような表情でネゲヴの身体は再び階下に向かって落下を始めた。
「だから、アンタのそういうとこ嫌いなのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「あら、私はあなたの事わりと好きだけどね。からかってて面白いし」
地獄の底から響くような恨み事に対し、素直な感想を返す。どうせ聞こえてやしないだろうが、倒した相手へのせめてもの礼儀というものである。
~NEXT マリッジ・ロワイアル~
「そっか・・・Bチームに居たのね」
賢明な読者諸君はお察し、な展開
「実力で奪い返す。あなたが相手でも容赦はできないわよ」
ラストバトル開始
「このアらシが! どんら思いれ! 先回りして待ってたと思っれんよよ!」
からの・・・
「お、おう。なんていうか、その・・・ゴメンな?」
ちょっとしたおふざけ
マリッジ・ロワイアル 9話 Coming soon
VSネゲヴ戦、いかがでしたでしょうか?
・・・とはいえ、大した戦いにもなっていませんでしたね。とにかく、可愛いネゲヴちゃんの姿が見れれば良しとしましょう。 ね?
次回もご期待ください