やはり先輩の青春ラブコメはまちがっている   作:チキチキ

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運は生まれもってのモノである

 泣きながら去って行く平塚先生を見ていると、何故こんなにも胸が痛くなるのだろうか。

 

「平塚先生大丈夫かな? 凄く泣いてたし心配だなぁ」

 彩加は優しいなぁ。

 

「大丈夫さ、彼女もいい大人だしもう慣れてるだろ」

 

「それは慣れてはいけないのでは?」

 うるさいぞ八幡、なんなら貴様が貰ってやれ。

 

「まぁそれはともかく、誕生日は大成功でしたね!」

 まぁ途中変な事もあったが、こんなグダグダ感も奉仕部らしくてとても楽しかった。

 

「うん! みんな今日は本当にありがとう! すっごく楽しかったよ! もうあっという間に夜になってて、びっくりしちゃったよ〜」

 確かになぁ。チラッと時計を見ると十九時を過ぎようとしていた。

 

「結構長居しちゃいましたねぇ、ご飯もカラオケで食べちゃいましたしどうしましょっか?」

 

「んじゃ、俺帰るわ。行くぞー小町」

 ここで直ぐに帰宅が出るあたり流石だな。まぁ小町ちゃんが心配なのもあるだろうけど。

 

「え〜小町もっと遊びたい〜あっ! そーだゲーセン行きましょゲーセン! このメンバーでゲーセン行くことなんてもう無いですよ!」

 むぅしかしなぁ雪乃も八幡も嫌だって顔に出てるぞ。

 

「私は遠慮しておくわ」

 

「ゆきのん……今日だけ駄目かな?」

 おぉっとこれは雪乃の心にクリティカルヒット! 顔背けてるけど頬が赤くなってるの丸わかりですよ? 

 

「……しょうがないわね。今回だけよ?」

「やったぁー! ゆきのん大好きっ!」

「……近い」

 いやぁユリの花が咲き乱れてますなぁ。八幡はいつものように彩加に説得されいざゲーセンへ! あっ材木座うっさい! 静かにせい。

 

 

 ゲーセンに入るといたるところから大音量で音楽が流れ目がチカチカしてくる。慣れていない者には中々厳しいだろう、げんに横にいる雪乃はギュッと顔を顰めていた。

 

「騒々しいところね……それで何をするのかしら?」

 そうだなぁ定番なのはクレームゲームやメダルゲーム、太鼓とか? 

 

「まぁ自由にすれば良いんじゃないか? おっマサオカートじゃないか、ちょっとやって来るわ」

「ふっ我が相手になろうぞ!」

「わぁ僕やった事無いんだよね。八幡もやる?」

「戸塚とだったらなんでもやる!」

 丁度四人だから対戦出来るな。あっ結衣達も適当にやってていいぞ〜

 

「……はぁ、本当に男って馬鹿ね」

「いやぁそれは無いですわ〜」

「ごー先輩のバカ……」

 

 いやぁ盛り上がったな〜まさか最後の最後で彩加がロケット引くとは思わなかったよ。男連中で仲良く談笑していると前方から結衣達が向かってきていた。ちょっと放置し過ぎたかと、恐る恐る見てみると何故か人数が増えていた。

 

「……小町、それどうした?」

 

「いやぁ一人で麻雀やってたからほっとけなくて…」

「元に戻して来なさい!」

 

「……いや、私は捨て猫じゃ無いんだが……」

 まさか平塚先生がゲーセンにいるとは凄い偶然だな。

 

「まぁ良いじゃないか、平塚先生何かオススメってありますか?」

 

「そうだなぁメダルゲームなんてどうだ? ああ見えて中々奥が深いぞ」

 やけに自信満々なところを見るに、相当やり込んでいるのだろう。日曜の早朝から並んでる姿が容易に想像出来るあたり、まだまだ結婚は難しかろう。

 

 とりあえず好きなゲームをやってみることになり、雪乃と結衣、八幡、平塚先生はモン○ンへ。彩加、材木座、小町ちゃんは金魚すくいをやることにしたようだ。さて、俺は火山でもして来るかな。

 

「……くっ、あと少しでジャックポットだったのに!」

 

「おいおい雪ノ下、熱くなりすぎじゃねぇの?」

 

「比企谷くん静かに」

 一通り満足したので戻ってみたら、みんな熱中しているようだ。分かる分かる、案外ハマるんだよな〜

 

「みんな楽しんでるな。メダルは足りてるか?」

 俺が戻った事に気付いたのか、コチラに視線を向けるとみんな驚愕の眼差しへ変わった。

 

「ごー先輩それなにっ!? 何枚あるの?」

 あ〜一万くらい? まさか大噴火するとはなぁ

 

「昔から運は良くてな。使い切れんしいくらでも持って行って良いぞ」

 

「んじゃありがたく〜」

 早速と言わんばかりに八幡がメダルに手を伸ばすも、小町ちゃんがピシッとその手を払った。

 

「あー、あまり兄を甘やかさないでいただけますか。これ以上ダメ男化が進行すると将来が絶望的になっちゃうんで」

 うん……小町ちゃんがいる限り八幡は大丈夫そうだね! ちゃんと尻にひかれるんだぞ♪ 

 

「こ、小町〜。はぁ……っていうか蒲生先輩どんな勝ち方したらこんなになるんですか?」

 

「有り金オールインで倍々だな」

 

「貴方、とんでもないギャンブラー体質だったのね。見かけ通りで安心したわ」

やめろバカ、泣いちゃうだろうが!

「どうせ勝てるのだから構わないだろ」

 

「ヌフフ、それでは蒲生氏このガチャを引いてもらおうか! この星5全然出ない事で有名な深淵のガチャをなぁ!!」

 やけに小馬鹿にした調子で材木座がスマホを見せてくる。どうやら低排出のガチャを引かせ、本当に運が良いか確かめたいらしい。どっちに転んでも自分が得するあたり意外に頭が良いみたいだ。

 

「別に良いが……この札ってなんだ?」

 

「ふふふっこれは普通なら石を使わなければならないところを、札一枚で一回ガチャが引ける優れものよぉ! まぁ当たりはせんがな。フハハハハ!」

 ふーん、ポチッとな。

 

「ちょっ! 蒲生氏だから札では当たら……カ○スコォォォオオ!!? ゴファッ!」

 なんかイキナリ白目剥きながら倒れたんだが……ちょっと大丈夫? 「ガチャ神様じゃあガチャ神様じゃあ〜」じゃ無いんだけど。

 

 その後、平塚先生が競馬で数千枚スった頃には二十一時を回っていたので解散することになった。ほんと平塚先生って残念美人だなぁ。

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