あれは3歳の頃だ それ以前の私は恐らくごく普通の幼稚園生であり抱いていた夢も恐らくはこの年代の男の子が抱く普通のものであった。
ヒーローという職業を目指すことについてはもはや普遍的と言って差し支えないくらいであったのだ もう少し成長し小学生、中学生、高校生...と成長していけばそうではないのかもしれないが幼稚園生の男の子でヒーローを目指していない者などいないのではなかったのであろうか? 無論私もその中の一人であった あの時...そうあの3歳のあの時 この私の個性が発現するまでは
あの時 深夜にいきなり目を覚ました私は耐え難い衝動に襲われた
血を吸いたい なぜそんなことを思ったのか 私はなぜこんなことを思ったのか その時は自分自身がとても恐ろしくなったのだ
そしてその後すぐに異様な頭痛に襲われることになった それからの数十分についてのことは詳しく説明するのはとても難しい だが簡単に言えば自分自身が知りもしないこと つまりは記憶が流れ込んできたのだった。これは前世の記憶なのだろうか 完ぺきではないにせよ膨大な記憶がまるで忘れていたことを思い出したかのように私の脳内を駆け巡った。
私のこの個性 これについて理解したのはその時であろう 前世の記憶で読んだ漫画にこの個性のルーツを解き明かすカギがあったのだ。 だが確信を持ったのはやはりこれだろう。 なぜなら私の背後に出現した金色の影こそまさに見覚えのあるものだったからである。
「これは...スタンド!」
この時の私は前世の記憶もしくは人格と今現在の人格が合わさったような不安定な状態であり錯乱状態にあると言ってもよかった それゆえなぜスタンドというものを知っていたのか またこのスタンドがどんなものなのかまるで自問自答するようであったのだ しかしその状態も直ぐに終わりを告げる 3歳のこの私の人格が消えていくのを感じたからである もちろんその記憶は私が持っている だからそれまでの友達だとか今の親とか幼稚園の事などの記憶は無くなりはしなかったが人格はそうでは無かった。
3歳の私の人格は消えてしまったのだろうか?死んだのか?いや、私は私だ
私はただ一人 この私だけが私だ
いや私などはどうでもいい 現に今までの名前 鈴木速人という名前だったがもはや私はその名前を使う気にはなれなかった。
この個性 いや違うな これは個性などではない 吸血鬼になった私とスタンド...ザ・ワールドを授かったのだ ならば、もはや速人などと名乗るのは適切ではない
私などのような者が名乗るのはかなりおこがましい 器としてはかなり不適切であり力不足なのは間違いない しかし私はその名を名乗ることに決めた
この世界では誰もその名前を知らないだろう あの御方の名前を
ならば私が広める必要がある なぜそう思うのかは分からないが運命や使命のようなものを私は感じていた。
主人公はDIO様ではありません
ただ一人のファンというかそんな感じですね