悪をなぞる   作:NY15

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ボディ・スナッチャー

個性発現から11年後 某所 雑居ビル地下 

 

 あれから暫くの月日が経過した この私のこの世界での両親は数年前ついに肉の芽が脳を食らいつくし帰らぬ人となった。もっとも表向きには彼らも失踪という扱いになっている。(ネット上のアングラ系サイトでこの一家全員が失踪した扱いになったことからある種の都市伝説のような噂になっているようだ もっとも気にするほど大きな噂になっているわけではない 私にとっての障害にはなりえないだろう)

 

 

 さて 機は熟した 体はまだ成長段階だがもういいだろう いや体などどうでもよいのだ。顔さえこの年齢にまで成長すれば私の計画にとって問題はない。

 

 

 

 私がDIO様の名を名乗るにあたって大きな障害が一つ存在した...それは両親の体格からしてDIO様と同じような身長や体格にならないということだ。

 

 お世辞にも両親の体格は恵まれているとは言えなかった だがそれに不満を言うのは酷な話かもしれない。人種の違いというのはもちろんのこと、あのジョナサン・ジョースターという西洋人の中でも屈強な体格に匹敵するDIO様...その体に匹敵する日本人は中々お目にかかれないであろう。(もっともこの世界 個性によっては人外じみた外見の者も存在する。そういえばあのオールマイトもその強さはもちろん体格も平均を大幅に上回っている)

 

 ならばどうするか? 答えは簡単 DIO様と同じことをすればいいだけの話だ。

 

 

 私の頭の中に世にも残酷な計画が組みあがっていく。 

 

 だがそれがどうしたというのだ?私は既に食事をしている。 ふと部屋の隅に転がる死体に目をやる まるで干からびたミイラのような死体がそこに存在していた その姿は生前の面影など微塵も感じさせない かろうじてその死体が身に着けている衣服で女性であったと判別できるくらいであろう。

 

 もはや躊躇う物事など私には存在しない。

 

 食べたパンの枚数を記憶している人間はいないように いや例えるならこれから私のやろうとしていることは動物の皮で衣服を作りそれを着るようなことであろう。

 

 私は地上へと続く階段をゆっくりと上がっていく 今までは目立たぬよう手下も作らず 食事も出来るだけ目立たぬよう心掛けてきた 警察やヒーローどもを侮って私の存在が露見する恐れがあったからだがこれからはそうではない。

 

 

 DIO様が目指したようにこの私もこの世の頂点を目指す その先にあるのは天国か はたまた地獄か

 

 ネオン煌めく東京の街 正義と欲望がぶつかる街 

 

 私は階段を上り終えるとビルの出入り口の前に立つ

 

 そして第一歩を踏み出したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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