そんな結末認めない。   作:にいるあらと

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 散発的に放たれる魔力弾を、角度変更型障壁で流しながらアルフへ接近を試みる。

 

だが今も空中にいるアルフへ、拳を交えるほどに近付くのは至難の業だ。

 

アルフは公園のちょうど中央、公園灯よりもさらに五メートルほど高いところにいる。

 

地を蹴り跳躍したとしても届くかどうか、届いたとしても空中では何もできない俺は、自由落下中は無防備だ。

 

「もしかして、徹。あんた飛べないのか?」

 

「そ、それがなんだ! やりようは……あるかもしれないだろうが!」

 

 強がり、というか負け惜しみみたいなものだけど。

 

暗くならないように大声で叫ぶ。

 

気持ちで負ければ、勝ち目なんて絶対ない。

 

「陸戦型はこれから苦労するよ? 色々と。手加減するつもりはないけどねっ!」

 

 魔力付与による身体強化で動き回り、発射体の照準から逃れる。

 

いくら角度変更型が壊れにくいものとはいえ、何度も食らえばいつかは砕けるんだから。

 

 しかし、牽制できるような射撃魔法の一つもないというのは、立ち回るだけでも難しい。

 

ユーノに封印魔法と一緒に、射撃魔法も教えてもらっていればよかった。

 

いくら威力が弱くても、牽制くらいにはなっただろうに。

 

「空飛べねぇからってなめんじゃねぇぞっ!」

 

 弾丸を避けながら公園灯まで走り、跳ぶ。

 

公園灯をへこましながら蹴り上がり、公園灯の一番上まで昇り、さらに跳躍。

 

 危険とはわかってるけど、近づかないことにはなんともならん。

 

迎撃をなるべく避けるために角度変更型障壁で魔力弾を跳弾させ、腕に魔力を込めて宙に浮かぶアルフへ接敵する。

 

「こ、ここまで無理やり来るんだね!」

 

「やりたかねぇけど他にねぇんだよっ!」

 

 何発か障壁で防げなかったものを食らったが必死に我慢。

 

普通に張ってるのと違い、角度を変えている分身体を覆う面積が減っているから、いくつか障壁の内側へ入ってくるのだ。

 

 弾幕を突破し、最大限の力を込めて殴りつけるが、アルフの障壁に阻まれる。

 

硬い……この障壁、超硬いっ。

 

だがこのまま砕いてやれ、とばかりに魔力を込める。

 

 魔力が胸の中心、その奥から溢れて肩を通り、肘、手首、拳、その先へと。

 

……その先?

 

調整をミスした魔力が拳の先へと流れ出てしまった。

 

その先にはアルフの障壁……俺の魔力がその障壁に触れた時、脳内になにかが流れ込んできた。

 

 それは防御魔法の術式によく似ていた。

 

いつも俺が脳内で構築する防御魔法の術式とは、細かな部分で仕組みが違う防御術式。

 

 結局頭に浮かんだ術式がなんだったのかはわからぬまま、俺の拳はアルフの障壁を破ることなく、空中で動きが止まってしまった。

 

障壁の向こう側でにやぁ、と笑うアルフを見て、俺の頬はひくひくとひきつる。

 

拳を放ち前傾姿勢になった上半身へ、アルフは俺の腹部へ蹴り上げるように抉りこむ。

 

ぎりぎり両腕でガードしたが、踏ん張りの利かない空中であることと、蹴りのあまりのインパクトのため、身体が浮き上がった。

 

「うっぐ……なんて威力だよっ」 

 

「まだまだいくよっ!」

 

 浮き上がる俺とは正反対に、アルフは少し下降し俺の真下に陣取る。

 

アルフは俺の真下で、先ほどから何度も見ているオレンジ色の光球、それを今回は六つ展開した。

 

言葉通りまだまだやってくれるようだ、手加減……してくれてもいいんだよ?

 

「ファイアっ!」

 

 わざわざボイスコマンドしなければいけないわけじゃないだろうに、わざわざ口にして発射させる。

 

 標的である俺は空中で動けない上に距離も近く、発射体から放たれる魔力弾は俺へとまっすぐに向かってきた。

 

角度変更型障壁を三枚張り、三角すいのような配置にするが……あまりの弾幕の密度にそうそうに障壁が四散する。

 

魔力を腕にまわして頭などの急所をガードするが、直撃する魔力弾の衝撃で意識が飛びそうだ。

 

 身体の前面をなぶった魔力弾の連射が止まり、視界が開いたが……アルフの姿はなかった。

 

弾幕で視界が覆われた時に移動したのかっ! ならどこに……っ。

 

目の端っこの方にオレンジ色がかすかに見えた。

 

オレンジ色の軌跡を追うとそこには、俺の少し上まで上がったアルフが右足を振り上げている姿。

 

あのすらりとのびた健康的な足を、剣を振り下ろすように俺に落とすのだろう。

 

 あれを食らえばきっと、戦闘を続行することは不可能だ。

 

アルフ自身の力に、落下のエネルギーが加わる。

 

射撃魔法の間に少し高度が下がったが、地上まではまだ七~八メートルはある。

 

蹴りを受けて落下して、地面に激突してジエンドだ。

 

 考えろっ! なにかあるだろう、この危機を乗り越える方法がっ!

 

今回の戦闘で酷使し続けている頭が、痛みという形で苦情を言ってくるが……耐えて思考を加速させる。

 

 気の強そうな顔を、喜色に彩るアルフ。

 

真下から俺の上空まで急上昇したせいで、豊かな双丘が弾む。

 

力を込めているのか、鍛え抜かれた腹筋が隆起している。

 

ショートパンツのおかげで、美しい曲線を描く綺麗な脚の付け根近くまで見えて……って違う! アルフをいやらしい目で見るために集中したんじゃないっ!

 

「これで終わりだよっ!」

 

 アルフの右足が、限界まで引かれた弓のようにしなる。

 

 時間がないんだ! 解決策のために集中しろ!

 

思い出せよ、俺。

 

戦っている時に、閃きそうなものがあっただろう。

 

フェイトとの戦いで、なにかが頭の隅にひっかかっただろう。

 

手繰り寄せろ、この違和感という細い糸の先には『希望』が結び付けられているはずなんだ。

 

 ……あれは、そうだ。

 

フェイトに接近し、障壁に阻まれ、発射体を展開されたから躱すために後ろに宙返りして。

 

あの時俺は……。

 

 

 

  天啓を、得た。

 

 

 

「っ! あんた今……どうやってっ……」

 

 アルフのかかと落としを避けた俺は、少し距離を取り『空中で静止』する。

 

「いやぁ、アルフ。感謝するわ。お前のおかげで、俺の可能性が格段に広がったぜ」

 

「……飛行魔法、使えたのかい?」

 

 怪訝そうな顔でこちらを睨む。

 

副音声で、『だましたのか』と聞こえるような気がしないでもない。

 

俺の魔力色のせいで見えないんだろうな。

 

「いいや、俺はそっちに適性がなくてな。努力したところで浮かぶのがやっと、とか言われたからすっぱり諦めた。飛行魔法の術式すら知らねぇよ」

 

「ならどうやって……」

 

 いちいち説明する義務はないと思うがな。

 

楽しくお喋りもしていたが、一応は敵対してるんだから。

 

だがこの技術を思いついたのは、アルフがこれでもかというほどに、限界まで俺を追い詰めてくれたおかげだ。

 

俺には説明する義務はないが、アルフには説明してもらう権利くらいあるだろう。

 

「今日の夕方にさ、フェイトと一戦交えた時に違和感を感じていたんだ。攻撃をかわすためにフェイトの『障壁を蹴って』、後方宙返りした時に。その時は戦うのに必死で、深く考えなかったが……閃いたぜ。『障壁は足場に出来る』ってな」

 

「ばっ、馬鹿なこと考えるねあんたはっ! ははっ、それで実行して成功してるんだから無茶苦茶だ。フェイトが言ってた意味がやっとわかったよ」

 

 馬鹿とは失礼だな。

 

才能のない人間が、血眼になって、目を皿にして、必死でみつけた『希望』だってのに。

 

「普通は、飛行魔法の適性がないってわかれば空はすぐに諦めて、違う才能を探すだろうってのに……徹は諦めが悪すぎるね」

 

「はっはっはっ、褒め言葉だな! ただの発想の転換だ。飛翔()べないのなら跳躍()べばいいってな。更新しとけよ? 俺がとべねぇっていう情報(データ)はもう古いぜ!」

 

 言い終わると同時にアルフへ肉薄する。

 

これでもう、空は俺の弱点たりえない。

 

 

 

 

 

*******

 

 

 

 

 

 空を克服した俺だが、戦闘再開から五分ほど経過したとき、問題点があらわになった。

 

「っはぁ……っく、はぁ……っ」

 

 バテた。

 

夕方にフェイトと戦い、今こうしてアルフと戦って魔力が底をついてきた。

 

よくよく考えれば、魔法を知ってまだ二日しか経ってない俺が、今日一日で二戦もしてればそりゃ体力も限界だ。

 

 格闘戦自体は、武道にすこし触れた程度の俺でもなんとかなっているが……魔法が絡む戦闘となると明らかに実力が追いつかない。

 

経験が不足していて、魔力付与も防御魔法も魔力が垂れ流し、かなり効率が悪い。

 

 思考を高速で回し続けているせいで、頭も痛む。

 

ここまで集中することなど今までなかったので、明らかに脳みそがこの思考速度に慣れていない。

 

 そしてなにより、新しく考えたこの技術が、予想を大幅に超える勢いで魔力を食う。

 

「動きが鈍くなってきたよ、徹!」

 

「うるっせぇ……っ、はぁっ、わか、ってんだよっ……」

 

 俺の足元へ障壁を展開し、それを足場に移動・攻撃を行うのだが……移動のたびに障壁を展開するせいで、戦闘が長引くほどに魔力を消耗する。

 

体力はまだ問題ないはずなのに、魔力が枯渇するだけでどうしてここまで苦しいんだっ。

 

「辛そうだね徹、そろそろ楽にさせてあげるよっ!」

 

 アルフの周囲に浮かぶ発射体から、オレンジ色の弾丸が飛んでくる。

 

くそっ、ここで足にガタがきた、動かねぇ……っ。

 

 動けないので魔力弾を流し反らそうと、角度変更型障壁を張る。

 

だが、リンカーコアから供給される魔力が足りないせいで、構築された魔法は明らかに不完全だ。

 

術式に魔力が満たされないまま発動したから、展開された障壁が不透明になっている。

 

当然強度も落ちていて、何発か魔力弾を受けただけでもう罅が入った。

 

 魔力弾を撃ちながらアルフが接近してくる。

 

魔力弾で動きを止めて、肉弾戦に持ってきたか。

 

「ぉ、おおぉぉっらぁっ!」

 

 自分に活を入れて、足に力を込める。

 

角度変更型障壁を少し上にずらして魔力弾を防ぎながら、足元に展開した足場用障壁を蹴り、垂直に上へ避難するが……もう魔力付与すら、十分に身体にめぐっていないようだ。

 

高さが……足りないっ!

 

「ここまで見えていれば、問題はないよ!」

 

 魔力弾により角度変更型障壁に亀裂が入り、アルフの左拳で破壊された。

 

阻むものがなにもない俺にアルフは接近し、俺の足をつかんで足元まで引きずりおとす。

 

「これでっ、終わりっ!」

 

 顔の正面で両腕を交差させガードするが、アルフは俺の腹部へと足を振り下ろした。

 

ドゴォという音を出し、蹴りから生み出される威力とは思えない衝撃が俺を襲う。

 

腹にアルフの足がめりこんだので、上半身と下半身がさようならしたかと本気で思った。

 

 地面へと急降下する。

 

五分前の攻防の再現、そしてその結末。

 

 結局のところ、俺の死に物狂いの努力は、五分程度の時間を引き延ばしただけ……だった、のか……。

 

四苦八苦して、勝つ道を探した。

 

骨身を削り、実力の差という溝を埋めようとした。

 

肝胆を砕いて、チャンスが、可能性がないか立ち回った。

 

その結果が、これだ。

 

 なにへこんでんだよ、俺……わかっていたはずだろう……。

 

 

 

 努力や覚悟だけで、運命は……変わらない。

 

 

 

 落下した時のダメージを少しでも減らすため、自分の身体の下になけなしの魔力で障壁を構築するが、墜落と同時にぱりんっと甲高い音をたてて割れる。

 

はは……ぱりんって、ガラスかよ……。

 

着地の衝撃だけで運動エネルギーが尽きるわけはなく、俺の身体は地面でがりがりと削られながら転がり、公園灯にぶつかってなお、三メートルほど地表をなめた。

 

「い、生きてる?」

 

 うつ伏せだった身体を、全身を使ってあお向けにして、手を振って返事をする。

 

正直、手を動かすだけでも辛いが、精一杯強がった。

 

 アルフは飛行魔法でゆっくりと降りてきて、すとっと静かに着地。

 

「だ、大丈夫かい? 仲間、呼ぼうか?」

 

「いい……、俺も男だ……こんなになっておいて、っ……言うのもなんだが、情けはいらねぇよ……」

 

 制服も身体もぼろぼろで、傷を数えだしたらきりがないだろうし、魔力も完全に底だ。

 

 でも、それでも虚勢を張る。

 

それくらいしか……俺にはもう、なにもないからだ。

 

 ズボンのポケットに手を突っ込み、ジュエルシードを取り出す。 

 

歩いて近づいてくるアルフへ、ぷるぷると情けなく震える手でジュエルシードを渡そうと、上半身だけでもいいから起き上がろうとして……できなかったので腕だけ上げる。

 

負けたら渡す、そういう約束だからな。

 

しかし上半身すら動かねぇとか、どんだけだよ……。

 

 差し出された手の上のジュエルシードを見て、アルフは青白く光る宝石ではなく俺の手をつかんだ。

 

なんで手を? と疑問符を浮かべる俺を放置して、アルフは手を引っ張って――引っ張り上げて――横抱きに抱き上げた。

 

つまりはお姫様抱っこ。

 

「なに、してんの……」

 

「ん? 徹が自分勝手に意地張ってるから、こっちも勝手にやってるだけ」

 

 最後の矜持すら、俺の薄っぺらい障壁と同じように砕く気かよ。

 

「下ろせっ……」

 

 この屈辱から逃れるように暴れるが、オレンジ色の鎖で縛られて動けなくなった。

 

なんだよこいつ、こんな魔法も使えたのかよ。

 

「悪いね、暴れられて落ちたら危ないからさ。ちょっとの間、我慢してもらうよ」

 

「なんなんだよ、本当に……そこまで、みじめな気持ちにっ……させてぇのかよ」

 

 情けなくて無様で無力で、そんな自分にいらついて、その怒りを助けようとしてくれているアルフにぶつけて……そんな自分の器の小ささに泣きたくなってくる。

 

見上げるようにしてアルフの顔を睨みつける。

 

何考えてんだよお前は。

 

そのまま放っておけよ、本来ならジュエルシードじゃなくて命を賭けた殺し合いなんだぞ。

 

「ははは、意外と繊細だね、徹は。細かいことは、今は横に置いておこうじゃないか。徹は何かに、見えない何かに縛られてるように見えるよ。闘ってるときは楽しそうだったけど、どこか不自由に見えた。もっとさ、気楽に考えたらいいんじゃないか? あたしたちの関係もそうさ。最初は敵同士だったけどさ、言葉を交わして、拳を交わして、本気で戦ったんだ。ならもう、ほらあれじゃないか」

 

 途中で言葉を区切ってしまった。

 

俺がなにかに縛られてる? 実際にオレンジ色の鎖に縛られてるぜ。

 

それに不自由なつもりもねぇよ、今現在は不自由だが、俺は基本的に自由気ままに動いてると自負している。

 

最初は敵同士って、今も十分、十二分に敵同士だと思うんだが。

 

つうか俺まだ、手にジュエルシード握ったままなんだけど……これどうしたらいいんだよ。

 

文句も反論もいっぱい出てくるが、話を黙って聞いておく。

 

 アルフは言いよどみながらも言葉をつづけた。

 

「友達って……言うんじゃないのか? こういうの」 

 

 結界を解除し、元の状態に戻った公園灯がアルフの顔を照らす。

 

頬をほのかに赤らめ、照れ臭そうに笑う彼女はとても綺麗で、可愛くて、格好良くて、惚れてしまいそうだった。

 

きっとこの状態のせいだな、お姫様抱っこっていう今のこの状態が、何かの作用を引き起こしたんだ。

 

「はっ、殴り合って友情とか……少年漫画かよ」

 

「し、仕方ないじゃないかっ。今まで……そ、そういう相手がいなかったんだからっ」

 

 俺の軽口に、顔を真っ赤にして反論するアルフを見て、少し笑ってしまう。

 

馬鹿にするように笑っても、アルフは腕の力をゆるめることなく、俺の身体をしっかりと抱いている。

 

 いつの間にか……鎖は消えていた。

 

「くっははっ、はぁ……そっか……。友達相手なら、甘えちまっても、いいか……」

 

「あぁそうだね。甘えてもいいんだ。友達だからね」

 

 なんかな、もう……いいか。

 

いつの間にか俺は、気を張っていたのかもしれない。

 

 いきなり黒い化け物に襲われたかと思えば、魔法とかよくわからない話をされて。

 

ロストロギアとかジュエルシードとか、ちゃんとどういうものか理解もできてないのに、危険なものとか言われて、暴走したら街どころか今のこの世界がなくなるとか言われて。

 

内心すごい不安なのに、なのはやユーノには兄貴面しちゃって、いまさら弱味なんて見せられなくなっちゃって。

 

危険なことに巻き込んだりできないから、たった一人の家族にも、恭也や忍といった親友にも、桃子さんや士郎さんといった親も同然の人にも、相談とかできなくて。

 

そんな危険物からなのはを、みんなを守らないと、とか考えたりするけど俺が一番弱くて。

 

必死に強くあろうとして……虚勢を張って、強がって、意固地になって。

 

 あぁ……なるほど。

 

アルフの言っていた『不自由』ってのは、こういう意味か。

 

さっき初めて会って、数分戦っただけの相手に気付かされるなんてな。

 

 闘ってぼろ負けした挙句、男が女にお姫様抱っこされるという、この上なく情けない格好のはずなのに……妙に安心してしまうのはなんでだろうか。

 

「アルフ、俺なんか眠ぃから……後、頼むわ」

 

「ふふっ、ゆっくり寝てな。頼まれた」

 

 アルフは俺を抱きながら、飛び上がり民家やビルの上を走って、跳んで。

 

恐らくアルフやフェイトたちの基地、住処へ移動しているのだろう。

 

 睡魔に襲われ、意識をもうろうとさせながらもアルフの顔を見る。

 

凛とした顔で月明かりの下を駆ける彼女は、とても美しかった。

 


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