こんな分岐は嫌だ ~ BALDR SKY短編集~ 作:水城悠理
ジルベルト、ノイ、桐島レイン、水無月真、六条クリス、サブキャラクター原作登場組の橘聖良、桐島勲、久利原直樹、モホーク、ノインツェーンを追加。
主要人物
●ジルベール・ジルベルト(佐藤弘光)
ネット小説でよくありがちなテンプレ的な死亡で第二の生を受けた主人公。前世は普通の会社員で、狭く濃い友人関係を構築。重度とまでは言わないがゲーマーで、面白ければ何でもやるといったタイプ。
大学時代から一人暮らしかつ、食堂でのバイト経験から料理は得意というか当時付き合っていた彼女が嫉妬するレベル。自分は努力すれば彼女ができる事は理解しているが面倒な性格なので維持するのが難しいということも理解している。
ジルベール・ジルベルトとして生を受けた後は、浦島太郎もビックリな世界に戸惑いを覚え、選ばれし者とか自認するような集団の中に放り込まれて人生が嫌になるが、変人もといちんちくりんな自称医者に会うことで、人間であることに変化はないと安堵して家を出て生活をはじめる。以降は本編にて。
金がね、使いたくても使えないんですよねこの人。結局食事関係以外は投資するんですけど、その投資先が自分が関わる事業関連なのでさらに金が集まるんですよね。使う暇がないの。
作者評:バタフライ効果だけを期待したキャラ。というかジルベルトって普通にファッション整えて普通にしてれば普通にモテるんじゃねと思った訳ですが、好評な結果ダラダラと続き、他の作品にリソースが振れなくなってとても困った。早く区切れないかなとは思いつつ、やろうと思えばできちゃう遣い勝手の良さが。作品名の元ネタは国際的にネームバリューのあるあの作品のタイトルから。原作知識があるようにみえて実際は全然知らなかったらごく普通に自由に振り回すだろうという設定で動かしました。チートキャラだけどチート(ネット関係に於いて無意識に乱数を調整する。可能性がひとかけらでもあればたぐり寄せる能力)であることを理解したのは最終局面に入ってから、かつ結局対話で済ませる辺りが彼らしいというか何というか。当時一発で考えていたから転生トラックを作者がやったらこうなった的な話をやりたかっただけだと思う。まじめに死因を考えるなら冬に氷で滑って打ち所が悪くて死亡か。
●ノイ
本編のメインヒロイン。生い立ちは原作ゲームを参照のこと。快楽主義者だが、それは生まれ、成長し、子を成して、育て、老い、死んでいくという生き物としてごくごく普通の生き方ができないことへの反動。エロいが男性経験はごにょごにょだと思う。
彼女はジルベルトを救い、また彼女もジルベルトといることで代わり映えの無い灰色の日々が色づいたというだけの話。結局どちらか片方では飛べない鳥がたまたま出会い、一緒に飛んでみたら空を飛べただけのこと。
作者評:実を言うと原作的にはキャラ的にはおいしいなと思うものの、攻略したいかといえば……なキャラでした。まあ原作でアレな絡みはあるのですけど、どうしても精神年齢が大人な佐藤さんというキャラに対して世の中を穿った見方ができるキャラが必要だったから登場した。レインの成長を(駄目な方向で)促したりしてますが、結果として踏んだ人生の場数で勝ち取った形に。成長が抑制されていたかもしれないが、成長した彼女はすごい。余談ですが、今世紀のナノ分野の三大発明の一つ(ふと二つはアセンブラと、ナノマシンチャイルド)にノイ印の調理用ナノがあり、結構な富豪レベルです。まあそれでも旦那の方が金持ちですけど。もっとも二人とも必要以上の金は宇宙開発への投資だったりに回しています。
●桐島レイン
本編のヒロイン。世界が変わっても同級生に絡まれるかわいそうな子。
朱に交われば赤くなると言うべきか、濃い面々に影響を受けて自身を肯定し、父親のことも認められるようになった。
結局卒業時にはデザイナーズチャイルドの巣窟である鳳翔の主席になるのだから感心なもの。最近の悩みは自分より若い実母の存在と、年が離れすぎている双子の弟と妹に母親と間違われること。
作者評:原作で一番人気ですが、作者的には3番目。素材的な優秀すぎて話を作りづらく、案の定ENDを迎えられず。というか桐島勲との接点であることの方が重要になった結果、頑張るけど空回りとまではいかないものの上手くいかない。料理は壊滅的というのは原作の設定通りですが、お菓子は人並みというのは本作のこじつけ。料理も真という師匠のおかげで普通より上のレベルに。具体的には嫁さんの料理を楽しみに旦那が早く帰りたいなと思うレベル。というかレインは尽くすというかお世話できる人に依存したいタイプだからジルベルトより生活能力低そうな甲の方がいいよねと思う。そこ、ダメンズ好きなできる女とか言わない。
●水無月真
本編のヒロイン。多分一番作り込まれた人。
ジルベルトの作った文字チャットの常連「sin」で毒舌キャラ。姉のことを面白おかしく語るが本人ばれした際に、どうかばらさないでと行脚したのはいい黒歴史。
料理は本編を通じて一番上で、最終的にはそっち方面に向かう。ジルベルトに対しては頼りになる兄という認識で好きではあり、告白されれば吝かではないと考えているが、自分から告白したいかというとそうでもない。
電脳症から解放された後は被ってた猫もさよならして同級生から「誰これ?」と言われる始末。
ENDを迎えない場合は、おいしくご飯を食べてくれる人と付き合うみたいな感じに。
ジルベルトとノインツェーンというバグを除けば、一番強いというかネットに対する親和制が高い電脳症の方がすばやく動けるはずなのに完治してからの方が強い。具体的には大学時代に団体部門3連覇(1年目はクリス、レイン。2・3年目はジルベルト・レイン、4年目は同レベルの人がいないので不参加)個人部門で四連覇とかしちゃうくらい。まあ本人曰くシュミクラムは趣味なので軍とかには興味がないとのこと。
作者評:作者が一番好きだからこそバランスに苦慮したキャラ。まあ要素的には「貧乳」「妹キャラ」「電脳症」「料理上手」「黒い」などという要素を絡めつつ、上手く暴走できればなという役どころに。お兄ちゃんと一緒に料理、まこちゃん無双、ヒロインの座から遠ざけられる姉に対するモノローグ役、本編後ではいい狂言回しと個人的には八面六臂の活躍してくれたと思います。レインは完璧過ぎて対応に困る。まこちゃんは好きすぎて対応に困る。あと彼女のMP(むねポイント)の成長率が1%(本編後のノイは120%)なのは仕様ですので、セーブ&リロードをして乱数調整してあげて下さい。
ヒロインルート鋭意制作中 朝霧アサギが主人公のゲームよりは早く出ます
●六条クリス
遅れてやってきた女。
原作知識持ちの憑依者。鳳翔学園生徒会長、成績優秀、スポーツ万能、お嬢様と三点揃った鳳翔の姫。……というのは表向きの話で、性格的には面倒で、佐藤曰く、姉に似ているということで苦手意識を持っている。
前世の名前は白鳥友梨。制作会社のイラストレーターでBL好きでいわゆる腐女子。鳳翔を卒業した後は星修系の大学に進学し、後から入学したジルベルトを同じ研究室に引き込む。基本的に策士だが予定外のことが起きると混乱を来すタイプ(もっとも復活も早いが)。
根源世界のとある学園の美術科で、救世主扱いされている。
なお、本人は純然たる異性愛者であり、それはそれ、これはこれでいけるタイプ。
実質的にジルベルトの秘書的ポジションで婚期が多少遅れる予定。なおその時水無月の姉はまだ独身だった。
作者評:初登場時は名前とビジュアル、鳳翔学園の生徒会長というデータしかなかったので、もうオリキャラ扱いでいいやと「お嬢様」、「成績優秀」、「だけど性格は悪い」などのある種テンプレを抽出してどちらかというと(無意識に)弄ることが多いジルベルトを弄るキャラとして登場して貰いました。まあ蓋を開けてみればアフターで大してキャラを弄らずに済んだのは幸いでした。彼女は原作知識があって自分の身がやばいことも理解しているけど、密かに主要キャラを観察してみるとどうも流れが違う。かといって自分が無理矢理修正して破綻したら目も当てられない。彼女の視点で本作語らせると混乱の連続でアフターで爆発したという感じです。なお彼女ENDは想定してません。
サブキャラクター(原作登場組)
●橘聖良
ジルベルトの作った文字チャットの常連「
たまたま彷徨っていたら変なサイトを見つけて解読しようとしても何故かできない。そうして居座っていると意外と居心地が良かった。
水無月姉妹の後見役で、ノイとはノインツェーン関係で知り合い。
姉は勘でやっちゃう人で、彼女は検証を積み重ねて行動する人。ジルベルトに佐藤の匂いを見つけて紆余曲折を経て巻き込む。
本編終了後は彼をアーク社に引き込みたいと思うが、軍の横やりが入り、妥協点として学園都市に作った研究所の出資者の一人という形に落ち着く
作者評:技術的な話とかは基本的に彼女一人いればいいという使い勝手の良さ。橘って聞くとどうしても前作の悪人を思い出すところだけどまあいいや。
●桐島勲
統合軍の高級将校。というか年頃の娘と上手く接することができないかわいそうな中年。娘を変えるきっかけとなったジルベルトに興味を持ち、異なる視点で物事を考える能力を高く評価して、あわよくば娘と結婚させて軍に入れようと画策しているが、多方面からの横やりが入って(以下略。結果として宇宙開発計画参事という肩書きが増えた。
作者評:レインとの和解、宇宙開発計画の責任者(少将)、妻の復活とどう考えても本作で一番得をした人です。まあ娘とほぼ同じくらいの肉体を持つ若い妻から夜な夜な……MOGERO。責任感のある大人というのは貴重ですよ?
●久利原直樹
ジルベルトの作った文字チャットの常連「御大将」で学者バカ。
基本的には原作と変化は無いが、悩みとか色々チャットで吐いていた。手段と目的が入れかわってしまい、ジルベルトに論破されて落ち込む。
シュミクラムの腕は凄腕と言っても差し支え無いが、自分の領域で強制解除されるという超展開によって敗北。
社会的にはアセンブラを成功に導いた功績により宇宙開発計画環境構造部門の総責任者になるが実質は隔離であり、流刑扱い。端正な容姿(&CV子●)で角が取れた為競争率は高い。
作者評:ジルベルトが覚えた違和感は作者が覚えた違和感だから、原作やり直してもそこに言及ないし……。結果として善人が善意をもってなりふり構わず善を行った結果救うべき物事死ぬ羽目になっただけの話。彼とジルベルトのどっちかを主人公にしようかと悩んだが、愛すべきバカが主人公になった。ちなみに彼が主人公の場合、メイン人格(善意)、神父(悪意)、憑依主人公(暇つぶし)という三人の話になる。
●モホーク
ジルベルトの作った文字チャットの常連「火打ち石」で不思議系な人。
基本的に原作ともっとも差異が無かった人。とにかく勘が良く、本当に精霊とか何かで把握しているというか超能力者的な何かが働いているしか思えない。最終的に和解するもかなりいい一撃を食らわせた。
作者評:ある意味モブというか、数あわせの側面は否定できないけど、ネットの相手が見える近未来に文字チャットだけでかつての同志が和気あいあいと話す雰囲気って滑稽でありながら面白いよねという感じの為登場しました。arcadiaで掲載していた当時、火打ち石氏が誰なのかと当時は良く言われましたが、北アメリカの先住民であるモホーク族の別名「カニエンケハカ」が「火打ち石の人々」を意味し、だからモホーク=火打ち石とい言葉遊びです。
●ノインツェーン
諸悪の根源……と単純に言えればいいのだけど、彼は好きなように研究をしただけである。というより彼を理解できずに人間扱いした当時の上層部の問題のツケを後の世代が恩恵と共に払う羽目となり、とある異邦者の提案に同意することで解決した。
彼女が作った実験体の唯一の生き残りがノイであり、ジルベルトにとっては義理の父という扱いと言ってもいい。
翻訳MODをあててしてしまえば非常に話しやすく、かつての弟子も、久利原先生もあれはこういうことだったのかと目から鱗の状態。
人と異なるクオリアの持ち主は先に虚空の果てに飛び去った。さて百年先の人類は彼を友として扱うことができるのか、敵として対立するのかは未知数である。
作者評:ノイ先生ルートにおけるラスボス。未知との遭遇で、自分を理解してくれる相手が来たぞと、対話して解決することは設定していました。他人の電子体と融合できる特性は多分あるだろうから、神父戦の最中に制御権を奪った設定。
ちなみに真ルートなら、ネージュ・エールと真・グリモアによるラストバトルが発生するのだが、それ描く意味あるのかなとは個人的に疑っている。いや真ちゃん強くなるのは、その後なんですわ。
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