赤い通り魔が仮想世界に参戦!?   作:心優しい赤い通り魔

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筆が進んで連続投稿です。


レッドファイッ!

  レッドプレイヤー……それはゲーム内でプレイヤーを殺した者に付けられるタグで所謂不名誉な称号で後述のオレンジタグの上位互換と言える。

 この世界で犯罪行為をするとそのプレイヤー名にオレンジのタグが付く。このタグが付いたプレイヤーが街に入ろうとするとNPCの門番により強制的に退去されて周囲からは犯罪者として扱われる。

 因みにグリーンプレイヤーが犯罪者を攻撃した場合、グリーンプレイヤーのタグは変化しない。これは犯罪目的でプレイヤーを襲って正当防衛でダメージを受けたとシステムが判断するからだ。

 ここ最近、犯罪者によって構成されたオレンジギルドが次々と謎の男によって壊滅している。動機は不明だが少なくとも一般のプレイヤーからすれば問題は無いと言えるが犯罪者は自分が何時狙われるか分からない。

 

「ここまで逃げれば……」

 

 短髪と銀の胸当てが特徴の青年『ラグル』は草原にある大きな岩陰に身を潜める。彼はレアアイテムを持ったプレイヤーに襲いかかって傷を付けてオレンジプレイヤーとなりタグの色が変化していた。

 あと一歩の所でプレイヤーを殺せる所まで追い込んだ瞬間、赤い仮面を着けた青年の襲撃を受けた。その襲撃の最中にレアアイテムを持ったプレイヤーは逃走、やむ無く撤退して今に至る。

 

「まさか奴がここにいるとは……しかし俺の逃げ足に掛かればチョロいものさ。次こそはレアアイテムを……」

「レッドファイッ!!」

 

 次の計画を考えていた彼の背後から謎の掛け声が聞こえた。ラグルは恐る恐る背後を振り向くと赤い仮面を着けた青年(レッドマン)が立っていた。

 

「あ……赤い通り魔!?」

 

 ラグルは彼の異名を叫ぶと同時にレッドマンは先制攻撃の右ラリアットを顔面に叩き込む。

 

「ぐぇっ!?」

「レッドキック!」

 

 レッドマンは怯んだラグルの隙を見逃すことなく左後ろ蹴りを背中に刺してダメージを与える。ラグルのHPはかなり削られており半分以下だがこの程度でレッドマンの攻撃の勢いは止まらない。

 

「レッドナイフ!」

 

 彼は右手に大振りのナイフを取り出して彼の頭に投げ付けた。投げられたナイフはラグルの眉間に突き刺さる。

 

「ぎゃっーー!?」

 

 悲鳴を上げるラグルのHPは残り僅かでレッドマンは止めの一撃を放つ態勢に入る。彼は右手に槍(レッドアロー)を取り出して疾走。その勢いにのせてラグルの心臓に槍を突き刺して貫通、身体にトンネルを開通させた。

 

「うっ……」

 

 心臓を貫かれたラグルは絶命、粒子となってこの世界から消え去った。彼の死を見届けたレッドマンは右腕を上に突き上げて敬礼、その場を無言で立ち去った。

 その後、街中でレッドマンの噂が広がった。オレンジギルドを壊滅させた張本人でその所業を見た者は畏怖の念を込めてレッドキラーと呼んでいる。

 レッドマンが狙うプレイヤーは何れも犯罪者のみだが当事者からすれば溜まったものでは無い。犯罪者からは彼の事を赤い通り魔と呼ばれ忌むべき存在となっている。

 レッドマンは今日もモンスターと戦う傍らで蔓延る犯罪者を討伐する……進め、レッドマン! 




次回は原作のあの事件に介入します。
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