赤い通り魔が仮想世界に参戦!?   作:心優しい赤い通り魔

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モンスターを狩る赤い悪魔

  迷宮区、それは各層にあるダンジョンで最奥部にボスが潜む所だが貴重なアイテムが入手できる場所だ。ダンジョン内には隠し部屋があり、そこにある宝箱から前述したアイテムが手に入るが時にそれが罠になる事もある

 とある迷宮区の隠し部屋に入り込んだ男は宝箱を開けるが警告音が部屋中に響くと同時に多数の魔物が出現、出入り口の扉が鉄格子で閉じられた。

 鉄格子が降りた時に隠し部屋の出入り口近くに数人のプレイヤーがやって来たが鉄格子により助けに行けないがその男は手出し無用と謂わんばかりに構える。

 

「レッドファイッ!」

 

 罠に閉じ込められた男……レッドマンは威勢よく叫ぶと同時に目の前にいる鉈を持った小人のモンスターに飛びかかった。跳んだ勢いでドロップキックを顔面にお見舞い、怯ませた所で彼は小人を持ち上げて魔物が集まっている所に投げ付ける。投げ飛ばされた小人は魔物の大群を薙ぎ倒しつつ地面に激突。レッドマンは間髪いれずに槍を取り出して叫ぶ。

 

「レッドアロォーー!!」

 

 彼は槍を勢いよく投げ付けると小人の頭を貫き後ろにドミノ倒しになっていた魔物の身体に槍が突き刺った。レッドマンの後ろから石人形型のモンスターが不意討ちを仕掛けるも顔面にナイフが刺さっていた。

 レッドマンは後ろから近づく魔物の気配に気付いており予めナイフを取り出して投げ付けていたのだ。そこから右手にナイフを装備、投げナイフの様にそれを投げた。その先に立っていたゴブリンの額に刺さり、一撃で倒れた。更に態勢を崩したモンスターにタックルをかまして粉砕。前方から迫るゴブリンを勢いを利用して持ち上げ、猛烈な勢いで地面に叩き付ける投げ技『レッド・スラム』で返り討ちにした。

 

「ダァッ!」

 

 レッドマンは尚も襲いかかってくる魔物に怯むことなく拳を振り下ろして蹴散らす。ある時は怯ませた魔物を盾代わりにして防いで押し退け、ナイフで盾にしたモンスターごと倒す。またある時は対面から近づく二体のモンスターの攻撃を利用して同士討ちを誘導するといった数を減らす事を平然とやってのける。その光景を目の当たりにした彼等はドン引きするがお構いなしに彼は戦う。

 レッドマンはラリアットでモンスターを薙ぎ倒してから持ち上げて集団に向かって投げ落として魔物の数を減らすと同時に態勢を崩す。

 

「レッドウィップ!」

 

 彼は右手に赤いトゲ付きの鞭を取り出して無造作に思い切り振って固まっているモンスター達にダメージを与えつつ数を減らしていく。後ろから近づく魔物に対しては鞭を武器を持った腕に絡ませて防ぎつつダメージを与えて引き寄せる。

 

「イャッ!」

 

 レッドマンは壁際に追い込んだ魔物の顔面を掴んで何度も硬い石壁に叩き付けて倒す。背中にダメージを受けても怯むことなく振り向き、モンスターと取っ組み合って地面に薙ぎ倒し槍を突き刺して息の根を止めた。更に赤い通り魔は残ったモンスターの群れに向かって疾走、すれ違う瞬間に左手に持ったナイフで次々と魔物を切り裂く。

 レッドマンが足を止めた瞬間、切られた魔物の首が全て落下して光の粒子となり全て消滅すると鉄格子が消えた。

 彼は勝利の雄叫びを上げて隠し部屋から出ると小さなギルド(月夜の黒猫団)に遭遇するが彼等を無視してダンジョンの奥へ消える。その奥でモンスターの悲鳴が鮮明に彼等の耳に届いた。

 

 

 

 

「あれが赤い悪魔の戦い……」

「……」

 

 ギルドのメンバーのササマルが呟き、同じメンバーのサチが無言で震え、他のメンバーとキリトが沈黙する。キリトはレッドマンの戦いを第一層からボス戦までずっと見ていたので慣れているが月夜の黒猫団にとっては余りにも刺激が強すぎた。

 圧倒的な力だけでなく周囲のモンスターを使い捨てる等といった手段を選ばずに排除する彼の戦いに拒絶するプレイヤー達は少なくない。最悪、攻略組から離脱するケースもある。しかしレッドマンがこの戦闘スタイルを止める事はない。

 その後、月夜の黒猫団はダンジョンから離脱してギルドリーダーのテツオに一連の出来事を報告、相談した末に攻略組を目指す事を諦めた。それを機にキリトはこのギルドから脱退してソロプレイヤーとして戦う事を決意する。

 こうしてレッドマンの戦いは図らずとも月夜の黒猫団の壊滅を阻止するが彼はそれを知ることなく今日も戦う。

 戦え、我らのレッドマン!!




レッドマンの戦いは改めて見るとえげつないですね。

原作:月夜の黒猫団、壊滅
今作:月夜の黒猫団、生存するも攻略組を目指す目標を断念
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