鬼の少女のヒーローアカデミア   作:不知火 秋

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雄英体育祭、最終種目のトーナメントでございます。なんか長くなりそうなので2つに分けることにしました。ご了承ください。
途中オリキャラが出ます、ご注意ください。

それではどうぞ!


最終種目、ガチバトルトーナメント その①

 私と鉄哲くんが2人の後押しを受けてトーナメントに出場することが決定し、レクリエーションの時間。出場する種目が後の方にある借り物競争な私は一佳ちゃんや出久くん達と共に観戦席に移動していた。だが、あと少しで観戦席に到着するというタイミングで私はとある人物に姿を認識され頭を抱えることになった。それは1人の警備員である。

 

 

 

「姐さん!」

 

 私に向けて姐さん呼ばわりしてきたどう見ても年上のカタギじゃない厳つい兄ちゃんな警備員に対し周りの友達は『えっ?』となっていた。

 うん、やっぱり来てたか!クソっ!忘れずに電話して留守番させとくんだった!

 

 

 

「誰が姐さんだ、バカ!ていうか2年前に警備会社設立してたのは知ってるけどまさかみんなここに警備に来てないでしょうね!?」

 

「うす!本部にいる奴らの半分は来てます!」

 

「半分も来てるの.....」

 

「メンバーもあれから増えて、ついでに会社も大きくなり、保須にも新しく支部ができやした!みんな姐さんの武勇伝を聞いてまして留守番の奴らも姐さんのことを応援してやす!」

 

「バカヤロウ!なんで私のこと語ってんの!」

 

 私は流れるような動きで彼にボディブローを叩き込むがなにか固いものに阻まれた。チッ、周りにバレないようにさりげなく個性で防いだか。拳が痛い。

 

 

「あ、朱音ちゃん?この厳つい人...知り合い?」

 

「あ!自己紹介が遅れやした!姐さんの1番の舎弟の守屋(もりや)護堂(ごどう)といいやす!」

 

 舎弟という言葉を聞き、躊躇いもなくハイキックをした私を見たみんなは、まさかと言わんばかりの目で私の方を見る。

 違う!違うんだ!私は不良だったり、族の頭領じゃないのに!ちなみにハイキックは守屋くんにガードされた。

 

 

「誤解を産む発言やめろォ!」

 

「はっはっはっ、何を言うんですか。姐さんが中学1年の頃に俺らを纏めあげてくれたんじゃないですか!」

 

「それは!アンタらが!周辺の皆さんにご迷惑をかけてたからでしょうが!」

 

「えっと、守屋さんだっけ?朱音が中学1年の頃、何してたの?」

 

「え?あぁ、族です」

 

 それを聞くとみんなは『えっ』という顔でこっちを向く。天丼じゃんか!何回やるのこの流れ!

 

 

「誤解しないでね!生徒会の活動の一環でパトロールしてたら守屋くん達が他の不良と暴れてるの見つけて鎮圧、ついでに守屋くんのところの人達を暴れないように鎮圧しただけなの...。そしたら守屋くんのところを鎮圧したっていう話を聞いた他のチームが私に勝負仕掛けてきたから全部返り討ちにすることになって....」

 

「「「「「えぇ......」」」」」

 

「おかげで最終的には住んでる市の全体の不良全員を相手したよ....。そしたらみんな私のことを姐さんって呼ぶようになって......」

 

「姐さんには色んなことを教えていただきやした...。俺らみてぇな周りに迷惑ばかりかけてバカやってた奴らを見捨てずに真正面から向き合って、腑抜けた精神を叩き直してくださったんだ!おかげで今では会社を作って、この雄英体育祭の警備も依頼される程になりやした!」

 

 そんな話をしていると、出久くんが違和感に気づいたのか、守屋くんに質問をする。

 

 

「あれ?会社を設立って言ってたけど、守屋さんって今おいくつですか...?」

 

「あぁ、すんません!自分は21っス!」

 

 その発言にみんなは驚く。守屋くんのそのガタイと見た目はどう見たって30代レベル。だが、21歳である。

 

 

「えっ、てことは鬼藤に鎮圧されたのが当時っ18てことか!?」

 

「そうなりやすね。中にはダブってたやつもいました。それに姐さんの武勇伝はそれだけじゃない!うちのグループで勉強が馬鹿なヤツは姐さんの授業受けたり、勉強法を伝授してもらって首席レベルの成績残して卒業できるまでになりやしたからね!」

 

「ホントにあの子達に高校の教科書を3年分借りて徹夜で授業内容考えたりしたあの日が懐かしいよほんとに.....中一で高校生を100人近くに相手にして授業したからね.....」

 

 みんなは苦労してんだなぁ...と言いたげな目で私を見ていた。うん、大変だった。そもそも小学校の掛け算が出来ずに16×55=28と自信満々に答えたのがいた時はマジで頭を抱えたからね....。どうやってお前高校入ったんだと。まぁ、入ってたの私立高校らしいが。

 ちなみにその彼は現在、守屋くんの会社の幹部をやってるらしい。大出世したね、ホント。

 

 

「授業やってたおかげで雄英の筆記は苦労はしなかった事に関しては良かったと思ってる、うん」

 

「その節はホントにお世話になりやした....!今は警備だけに力を入れずにグループのヤツらの特技や個性、人脈とかを活かして塾や探偵、道場もやってるんすよ!あ、もちろん個性使用の許可は国から貰ってるんで安心してくだせぇ!」

 

「いや、事業拡大しすぎじゃない!?それ人数大丈夫なの!?」

 

「はっはっはっ、不良グループのネットワークって結構広いんすよ?グループの身内の人も働いてたりしますから意外と人数には困らないし、なんなら匙を投げられた不良達の更生施設みたいなこともやってるんでそっからうちに入りたい、アルバイトがしたいっていう奴らもいるんでホントに人材は豊富っす!」

 

 いや、ホントにめちゃくちゃ規模がデカくなってるな....。

 

 

「不良ネットワーク恐るべし....」

 

「それにしても探偵か。なんかカッコイイっすね!」

 

「ははっ、やることは割と地味だったりするけどな!最近入った依頼で軽く教えられるのだと確か、アメリカのアーカムってところに所有してる家がおかしいから調査してくれだったり、ある人物に取材してから体がなんだかおかしくて腹が減ってなくても異常に食い物を食べるようになったから原因の調査がしたいとか、廃線になった地下鉄にいたホームレスが失踪してるから調査してくれって依頼があったな」

 

「なんか一部、探偵とか関係ない気が....」

 

「ま、うちの探偵部署は探偵とは名ばかりの何でも屋みたいな扱いだからな。気にしたら負けだ」

 

「てか、仕事でアメリカまで行くんですか!?」

 

「応とも、依頼遂行のためなら経費は惜しまないのがうちの探偵部署のモットーだからな。それに数ある探偵の中からウチを選んでくれたんだ、依頼人の願いに全力で応えるってのが筋ってもんだ」

 

「カッケェ...!男らしいぜ!!」

 

「はっはっはっ、そんなに褒めんな褒めんな!おっと、そろそろ警備の仕事に戻らねぇとな。姐さん、俺ら社員一同全力で応援してやす!姐さんのご友人方も試合頑張れよ応援してるぜ!」

 

「は、はい!頑張ります!!!」

 

 

 後で守屋くん以外の知り合いから道場で八極拳とかの本格的な指導をしてるという話を聞き、一佳ちゃんが食いついていた。今度、私も一緒にお邪魔させてもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして知り合いに会ったり、レクリエーションを終えるとようやくガチバトルトーナメントの時間である。

 1試合目は出久くんが場外に投げて勝ち、2試合目は轟くんが大氷壁を作り出し瞬殺。ステージを乾かしてすぐに私の出番がやってきた。

 

 

 

 通路から会場へ入るとそこだけ空気が違うような、そんな感覚があった。

 

 

『さぁ!ステージを乾かして次の対決だ!とんでもねぇ鬼パワーガール!鬼藤朱音!!(バーサス)スパーキングキリングボーイ!上鳴電気!!』

 

 

 客席からは『がんばれー!』『応援してるぞー!』『姐さんファイトー!』などの声援が飛んでくる。やめろバカ!少ない人数なのはともかくここで姐さん呼びはやめろ!私が守屋くんとこの社員に内心頭を抱えていると上鳴くんが声をかけてくる。

 

 

「なぁ、鬼藤。体育祭終わったら飯とか行こうぜ?俺でよけりゃ慰めるからよ」

 

 おっと、その発言は見過ごせないなぁ。

 

 

「何?もう勝った宣言?」

 

「おう、多分この勝負一瞬で終わっから!」

 

 上鳴くんは宣言すると同時に大放電を起こす。それにより私は思いっきり電流を浴びることになった。

 

『おおっと!騎馬戦の時よりもすげぇ大放電だ!これには動けてた鬼藤も動けずにやられるか!?』

 

 

 

 こりゃ、騎馬戦の時よりも強い電流だなぁ。でも、私を足を止めるにはこの程度(・・・・)の電力じゃ全然足りない。確かに騎馬戦の時に痺れていたけど全然動けないというレベルではなかった。避けたあと動かなかったのは痺れてたからじゃない。みんなが痺れから回復するのを待ってただけだ。ただの痺れなんぞ私が止まる理由にはならない。

 

 私を大放電を浴びながら、電気放出し続けて1歩も動かない上鳴くんに向けて歩き出す。

 

「足りないねぇ.....全然足りない。私の足を止めたきゃ、もっと強い電気でもぶつけることだね。それでも私は止まらないだろう」

 

「うぇ、ウェイ?」

 

 なんか変になってる上鳴くんの目の前で拳を握り

 

 

「あまり鬼を舐めるな」

 

 そう吐き捨てるとみぞおちに容赦なくボディブローをぶち込む。みぞおちにボディブローを打ち込まれた上鳴くんは声を出す間もなく沈んだ。

 

 

 

『試合終了!!!瞬殺!そこに何の障害もないかのように目の前まで歩きボディブローで決めたァ!!!!』

 

「鬼藤朱音!2回戦進出!」

 

 試合が終わると会場は歓声に包まれ、少し気分がいい。だが、まだこの戦いは始まったばかりだ。最後まで気を引き締めねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の試合が始まるまでの間に何があったかといえば、飯田くんが騎馬戦で出久くんと組んでいたらしきサポート科の子に騙され勝手に場外に出て2回戦進出、お茶子ちゃんが爆豪くんと対戦し健闘したものの敗北、切島くんと鉄哲くんが引き分けて最終的に腕相撲で決着を決め切島くんが勝利、出久くんが自らの指のほとんどを破壊し轟くんと戦い、敗北。私の中で大きな出来事といえばこれくらいだろう。

 

 

 

 

 そして今、ステージには私と飯田くんが向かい合っていた。飯田くんの顔は闘志がみなぎっていてとても良い顔をしている。

 

「試合開始ィ!」

 

 試合開始のゴングがなると、飯田くんは開幕から出久くんから聞いていたレシプロバーストという超加速を繰り出してきた。確かにこりゃ早い。

 

 飯田くんは凄まじい速度で私に近づき蹴りを入れるが私はしゃがんで回避をする。だが読んでいたのか続けざまに頭に蹴りをくらい地面に叩きつられた。飯田くんはその隙に私の体操着を掴もうとするが逆にその手を掴む。もう片方の手をステージに突き刺し固定することでレシプロ状態の飯田くんを捕まえることに成功した。

 

 

「つぅかまえたぁ.....」

 

 一瞬にして顔を青ざめさせ振り払い逃げようとした飯田くんの腕を力任せに引っ張ると飯田くんの肩から鈍い音が響くが無視して地面に叩きつける。その直後、飯田くんの足にあるマフラーがレシプロバーストの時間切れを告げた。

 その後私は個性の使えなくなった飯田くんを投げ飛ばすと、飯田くんは場外まで飛んでいった。

 

「飯田くん場外!よって鬼藤朱音!3回戦進出!」

 

 

 それにしてもなんであんなに顔が青ざめていたのだろう?ま、気にしても仕方ないか。

 

 




なんか主人公ちゃんの過去の知り合いとのお話を書いてたら2000字くらい知り合いのことを書いてしまった。反省もしてなければ後悔もしてない。
だけど戦闘シーン入るのが遅くて短くてすみません...

ちなみにオリキャラの守屋さんですが、彼の個性は盾。クラストとは違って八百万みたいに体から様々な形状、材質の盾(例を出すとバビロニアで活躍した某スパルタさんの手に持ってる盾みたいなのとか)を生成できるという個性になります。それを生かしケンカで個性でガードもしくは受け流した後にカウンターをする戦い方を作り上げ、彼は族の頭まで上り詰めます。ですが力でのゴリ押しでガードを貫通してきた朱音に鎮圧、後に舎弟(自称)となりました。その後、今のような気のいい兄ちゃんに変化していきました。
会社に関しては今まで身内として迷惑をかけ続けたことを親戚に全力で謝り、親戚からノウハウを教えて貰いそこからはグループの仲間と力を合わせて会社を立ち上げたらしい。

守屋くんのイメージ図は特にありません。読者様の思うどう見たって30とかいってるだろと思う厳つくてカタギに見えない兄ちゃんを思い浮かべてください。


ここまで読んでいただきありがとうございます!
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