鬼の少女のヒーローアカデミア   作:不知火 秋

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7話目でございまする。
今回は短いッス、ご了承お願いします。


雄英体育祭 前日

 

 敵の襲撃があった翌日は臨時休校となった。まぁ、襲われた次の日も普段と変わらずに授業してたら流石に引くよ。

 

 

 臨時休校となり暇になった私は気分転換にランニングをしていた。

 

 え?昨日病院に担ぎ込まれたじゃないか、何を呑気にランニングしてんだよって?実は精密検査しても特に以上は見られなかったので即日退院でした。ですが酒が足りない感覚があったので調べるために専門機関に行くと機関の方の顔が『え、なに?キミまだ飲む量増えるの?どこの某ダイビング漫画の飲酒量なの?』と言いたげな顔をしてました。

 失敬な、まだあのレベルじゃないですよ。と言いたいところですが検査結果は一言も言い返せない結果でした。一日で業務用焼酎を何本かペロリといかないとダメなレベルでした。いや、マジで某漫画をネタに出来ないくらいには飲む量増えてて自分でもドン引きでしたよ。

 当然金銭面がやばいので買う際には格安で買えるような措置が取られることになりました。機関の人、マジでほんとすみません。

 

 ですが、いいこともありました。飲んでも不思議とお腹にたまらないのです。飲みすぎた際のたぷたぷお腹から解放されるの割とでかいですよ。まぁ、適応されるの酒だけなんですけどね!水の2Lを短時間で飲んで、お腹がたっぷたぷになったので間違いないです。二度と2Lの水なんて短時間で飲むか。

 話が逸れたけど酒が入ると個性の方も出力が高くなった感覚があるのです。鬼という酒好きに違わぬらしい個性ですよホント。

 まるでホントに私って鬼かもしれませんね。実はご先祖さまが鬼だったりしてね!あっはっは。

 

 

 

 

 

 そんなこんなで、翌日学校が再開しHRの時間。

 

 

「皆ーーーー!!!朝のHRが始まる席につけーー!」

 

「ついてるよ、ついてねーのおめーだけだ」

 

 

 そういえばあの後お茶子ちゃんからメールで相澤先生は、命に別状は無いとはいえ両腕粉砕骨折、顔面骨折、眼窩底骨が粉々と割と洒落にならない大怪我をしたらしい。

 誰か代わりの先生が来るのだろうか。そう思っているとドアが開き包帯グルグル巻きになって、もはや生きたミイラみたいになった相澤先生が現れた。

 

 

「「「「相澤先生復帰早ええええええ!!!!!」」」」

 

 相澤先生はヨロヨロと教卓につく。

 

 

「先生無事だったのですね!」

 

「無事言うんかなぁアレ...」

 

「いや、アレどう見ても病院に叩き込んだ方がいいやつだよ、お茶子ちゃん」

 

「そんな、俺の安否はどうでもいい。何より戦いはまだ終わってねぇ」

 

 戦いだって...?まだ敵が...?

 

 

 

「雄英体育祭が迫ってる!」

 

 いや、クソ学校っぽいの来たね!?

 みんなからは侵入されたのに大丈夫なのかという意見が出るが、相澤先生曰く逆に開催することで危機管理体制が磐石であると示すらしい。例年に比べ警備も5倍に増やすらしい。

 

 

「何より、雄英体育祭は最大のチャンス。敵ごときで中止していい催しじゃねぇ。全国のトップヒーローも見る日本のビックイベントの一つだ。プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年1回計3回だけのチャンス、ヒーローを志すならば絶対に外せないイベントだ」

 

 

 

 相澤先生のありがたいお言葉を受けてから時間は経ち、昼休み。話の話題は雄英体育祭のことで持ち切りだった。それはそうと。

 

 

「頑張ろうね、体育祭...!」

 

「麗日ちゃんや、顔が全然うららかじゃないよ。」

 

 般若が宿ってそうなくらい顔がうららかじゃなくなってるよ麗日ちゃん。とりあえずデリケートなところを言おうとした峰田くんには首トンして(物理的に)黙らせておいた。君は昼抜きで過ごしたまえ、それが麗日ちゃんへのセクハラ発言の罰じゃけぇ。

 

 

 業務用焼酎片手に食堂へ行く時に麗日ちゃんは自分がなんでヒーローになりたいかを話してくれた。

 麗日ちゃんは究極的にいえばお金が欲しいからヒーローになりたいという。理由を聞くと実家の建設会社が全然仕事が来なくてスカンピンらしい。それでヒーローになってお金を稼いでお父さんとお母さんに楽させてあげたいらしい。これだけは言わせて欲しい

 

 ええ子過ぎるやろ!!!!!!

 

 

 

「お茶子ちゃん!!!」

 

 私は思わず荷物を捨てて抱きついた。

 

 

「朱音ちゃん!?どったの!?」

 

「感極まってつい。それはそうとお茶子ちゃん抱きつき心地いいね....」

 

「ちょ、恥ずかしいよ...」

 

 恥ずかしがってる顔ご馳走様です。

 

 

 そんなこんなしてるとオールマイトがやってきて出久くんをご飯にお誘いしていた。

 乙女かな?

 

 

 

 

 さらに時が進み、放課後になった。

 ざわ...ざわ...ざわ...ざわ...と廊下が騒がしい。ごめん嘘ついた、こんな透明な牌を使った命懸かってる麻雀とかギャンブルやってる時に聞こえるような観衆の声じゃないです。普通にザワザワしてます。

 九分九厘敵情視察でしょう。

 そんな中、爆豪くんがドアに近づく。

 

 

「どけ、モブども」

 

 言っちゃったよ!とりあえず知らない人をモブって言うのやめよう!?

 

 爆豪くんの発言を聞き普通科の人が前に出て、体育祭のリザルトによってはヒーローの編入も有り得るらしく、その逆もあるそうだ。また、彼は敵情視察ではなく宣戦布告をしに来たらしい。

 ここまで大胆にやるんだ、相当の自信があるのだろう。私も負けてられない。

 

 

 

「オイオイ!隣のB組のモンだけどよぅ!敵と戦ったっつうから話聞こうと思ったんだがよぅ!エラく調子づいちゃってんなオイ!!

 あんま調子にのってると本番で恥ずかしい事んなっぞ!!」

 

 いや、さっきの普通科の人もだけどこの人も大胆不敵な人来たな....。

 

 

「上に上がりゃ、関係ねぇだろ」

 

 爆豪くんはそう言い放つ。そうだ、その通りだ。上に上がればなんの問題もない。これはプロヒーローに近づくためのチャンス、絶対に上に上がってものにするんだ。

 

 

 

 2週間後に控えた雄英体育祭。家族で母方の実家がある京都に行ったりして、衝撃の事実を知るなど色々あったが、体育祭までの2週間はあっという間に過ぎていった。

 

 

 そして、雄英体育祭本番当日。私たちの新たな戦いが始まる。

 

 

 





はい、前話と比べて3分の1くらい短いですが7話でした。

なんか若干ネタに走りすぎた気もしないでもないが、気のせいでしょう。

次回も気長に待っていただけると嬉しいです



ふ/さん、誤字報告ありがとうございます!

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