憑依沖田さんの行く!イナズマイレブン1・2・3!! 作:音佳霰里
みんなが雷門ルートを書かせようとしてくるので書きます。めっちゃ長くなるけど気にしないで…
あとこのままだと一部のタグ詐欺になる可能性があるので、沖田さんにはDE堕ちしてもらいます(ぐう畜)
あとTwitterもやってるから見に来て。あとフォローして。
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宣伝もしたところで、第三話、どうぞ!
サッカーやろうぜ!
「私の夢のために……一緒に来てくれますか?」
そういって、お父さんが私に手を差し出してくる。でも、
「ごめんなさい……私にはそんなことはできません。私の……いえ、私たちの大好きなサッカーを汚すのならば……その野望、この手で打ち砕いて見せます!!!」
そう私が啖呵を切って見せると、お父さんは悲しげな表情に変わり、
「そうですか……残念です、あなたならばわかってくれると思っていましたが……」
「いいえ。確かに、私はお父さんのことを理解し、一緒に歩んでいこうと思いました。でも、こんなことは間違っている。世界中で愛されているサッカーは、そんな野望のために使うものではないんです」
そうだ。原作でもあったが、この人の願いは、元はといえば間違ったものじゃなかったんだ。でも、エイリア石のせいで人格がゆがんでしまい、こんな計画を立てるようになってしまったんだ。そして、お父さんが私に、とてもつらそうに命令する。
「………………出て行きなさい。家とお金は用意してあります。もう二度と、
「父さん!?」
脈絡もなく、意味の分からない父親の命令に驚き、思わず声を上げるヒロト君。確かに、第三者からしたら意味の分からないものかもしれない。でも、私にはわかる。
___私の計画を、あなたが止めてくれることを願っています。
「……分かりました。…………さようなら、そしてごめん」
「総司…………っ!」
ごめんヒロト君、そしてありがとう。
__________そしてその日、運命に出会った。
そんなこんなでとあるエロゲっぽい一文をはさみながらも、私が勘当(仮)されてから一週間。ようやくやってきました雷門町!!!
いやー、かなり面倒だったなー、この旅。一応瞳子姉さんと同じ拠点を使わせてもらってる(本人は打倒お父さんのメンバーを探しに行っているため、なかなかいない)けど……
「よぉ、姉ちゃん。俺たちとイイ事しない?」
「一応言っとくけど……断ったらどうなるか分かってるよな?」
えー、ただいま例の円堂守と豪炎寺修也を引き合わせたと話題の(なってない)ヤンキー二人組に絡まれております。これマジ? 家から出て十分でこれやぞ……(困惑)今時こんな誘い方する人なんて見たこともないぞ……ここはやんわりとお引き取りしてもらわねば……そうと決まれば早速……
「あn……」
「おい! やめろよお前ら! その子が怖がってるだろ!」
無表情です(即答)
「ハァ? お前、目腐ってんのか? どっからどーみても嬉しがってるだろ?」
「流石っす! 兄貴!」
無表情です(断固拒否)
「と、とにかく、やめてあげろよ!」
「部外者は引っ込んでろ!!!」
「そーだそーだ!!!」
なんか勝手に割り込んできた挙句、勝手に私のことを助けようとする教祖様、もとい円堂守。ジャージ姿だね……部活終わりかな? いい加減、被害者の私が介入しないと終わらなさそうなので、助けに入ってあげようと思う(謎の上から目線)。
「あのー……」
「少しだけ……お兄ちゃんを許してくれないか、夕香……」
なんなの!? さっきからエンカウント率何なのアイツら!?
そう私が心の中で嘆いていると、背後からものすごいスピードで飛んでくる炎。そのボールは、チンピラ(大)の顔に当たり、ボールをけった人の元へと戻ってゆく。
「…………なっ、なんだお前!?」
呆然とした様子のチンピラ(小)が、ハッと我に返ってそう叫ぶ。ボールを足で止めている、
「お、覚えてろー!」
とこれまた今時使わないようで使い古されたテンプレを吐き捨て、大きいほうを抱えて逃げ去っていった。
「あ、ありがとう……」
とぼうぜんとした様子でつぶやく私に、
「…………いや、無事なら良かった」
とだけつぶやくと、足元のボールを回収してこの場を去ろうとする。すると円堂君は、
「待ってくれ! 君もサッカーやるのか? ならさ、聞いてくれよ! 今度、帝国学園とサッカーするんだ! だからさ、サッカー部に入ってくれないか?」
と、先ほどまでとは一転して、目をキラキラとさせて勧誘に励んでいる。しかし、豪炎寺君のほうは苦虫を嚙み潰したような顔になると、小さく一言、
「……俺はもう、サッカーはやめたんだ」
とだけつぶやき、去っていった。これはナイスタイミング。カモがネギをしょってやってきたかのようだ。私は、ダメだったか……と肩を落としている円堂君に近づき、声をかける。
「ねぇ……あなた、雷門中ですよね?」
「えっ? ……うん、そうだけど?」
声をかけられるのが意外だとでもいうような顔をしている円堂君に、私は提案する。
「私も明日からそっちに転校するんです。それはそうと、さっきのことのお礼……と言ったらなんですが、その練習試合の話、詳しく聞かせてください。これでも私、サッカー選手なので!」
「ってことは……」
「えぇ! サッカー部に入れさせてください、ということです!」
「えぇぇぇっ!? 本当に!? ありがとう! すごくうれしいよ!」
そういうと、私の手を取って上下に激しく振り回す円堂君。めっちゃ痛いんですけど……
「と、取り合えず自己紹介でもしときませんか!? あと離してください(切実)」
「あ、そっか。悪い……」
そういうと、私の手を離し、ばつが悪そうに笑う円堂君。そしていったん場を仕切り直してから、自己紹介に移る。
「俺、円堂守! ポジションはGKだ! よろしくな! えっと……」
「沖田、沖田総司です。ポジションはFWです。こちらこそよろしくお願いしますね、円堂君」
「おうっ! よろしくな、沖田!」
彼はニッカリ、そういう擬音が似合いそうなほど笑って、私と握手する。私が何か言おうと口を開きかけると……
「それでですね……」
「円堂くーん? どこにいるのー?」
あ゛あ゛っ゛! ゛! ゛! ゛(鳴き声)
「あっ……秋のこと忘れてた……悪い沖田、また明日な!」
「えぇ、また明日……」
円堂君が走り去っていってから、私はしみじみと思う。
___あぁ、嵐のような奴だったな……、と。
どこかから、『お前が言うな』という声も、聞こえた気がした。
一日明けて次の日、俺は雷門中の職員室に来ていた。
「あなたの他に、もう一人転校生が来ますが、仲良くしてあげてくださいね」
そんな台詞を、くたびれたスーツを雑に着込んで、いかにも『面倒くさい』という顔で話しているのは、FF編ではおなじみ、冬海先生だ。
「着きました。もう一人はすでに中で待っています。あなたも早く入ってください」
と告げられ、顔を上げてみると、俺たちはいつの間にか教室の扉の前に立っていた。流石に同じクラスに二人も転校生はいないだろ…そう思いながら、渋々教室の中に入っていくと、(一方的に)見知った顔がちらほら。その中にはなぜか豪炎寺君や円堂君の顔もあり…
「あーっ!沖田まで!?」
といきなり尾刈斗戦並みので音量叫ばれる羽目になってしまった。耳が…
「さ、先ほどもご紹介がありましたが、沖田総司です。よろしくお願いします。」
耳の痛みに耐えながらも、何とか自己紹介をする。まともなものにはなったんじゃなかろうか。
「おや、これまた円堂君の知り合いでしたか。安心ですね。席は…豪炎寺君の後ろが空いてますね」
「分かりました」
冬海先生の言葉にそれだけ返すと、俺は豪炎寺の近くに寄って行って、小さい声で
「この間はどうも、豪炎寺君」
と伝えて自分の席に着く。
何故名前を…と驚いている豪炎寺君を視界に入れつつ、
___こうして、俺の物語は始まったのであった。
なんて感じにプロローグを締め切ってみたり…
「沖田さん?聞いていますか?」
「!?ひゃ、ひゃい!」
締め切ってみたり。
タイトルのわりにサッカー要素が中盤の原作崩壊してるとこしかない件。
あと書き終わったらの話だけど、他のルート(前回参照)もいる?アンケ取りますね。
他ルートの執筆について
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いる
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いらない