もう一人の幼馴染に襲撃された次の日、歩夢がご飯を作ってくれるという事で、歩夢の家にいる。
もちろんだが、襲撃してきた侑もいる。歩夢の家を挟んだ隣の部屋が侑の家だから、当たり前なんだが
「蒼君、料理できたよ」
と僕と侑にしか見せないであろう笑顔でそう言ってくる歩夢。
手に持っている鍋は見た目からも分かるようにとてもおいしそうな匂いも漂ってくる。
「歩夢~その笑顔素敵だよ~」
鍋に気を取られている僕とは違って、隣では侑が歩夢に対してそんな事を言ってる。
「も~侑ちゃんもだけど~私は蒼君にしたの~!」
「ふふふ、こんなに思われてる蒼は、鍋に夢中だけど?」
と侑がそう言った途端、歩夢の視線が僕にくる。
「やっぱり、歩夢の作る料理はおいしい」
歩夢の視線を感じながらも、歩夢の作ってくれた鍋をひたすらに食べる。
「これは聞いてないね…私も食べよっと」
「そうだね。でも、蒼君が美味しいって言ってくれてとても嬉しい」
と歩夢と侑の会話が聞こえてきて、2人も僕と同じように鍋に手を付け始めるのだった。
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そして、鍋を食べ終えて、しばらくしてから、侑は、ピアノの練習がしたいからと言って先に帰っていった。
「蒼君…ちょっと聞きたいことがあるんだけど…いいかな?」
「うん、いいけど?」
歩夢に聞かれるような事はしてないと思った僕は、何の話だろうと軽い感じで返事を返した。
「昨日…侑ちゃんと
歩夢から思っていなかった言葉が飛び出してきて…思わず吹いてしまう。
そして、心を落ち着かせてから口を開く。
「歩夢…それ、どこから聞いた?」
「聞いたというか…聞いてしまったというか…でも、お楽しみだったことは否定しないんだ…」
この時点で、表面上に出てきてないと思うが…内心、汗で一杯だ…。
「歩夢…ちょっと話し合いを…」
「蒼君と話すことなんてないよ!話し合いがしたいなら、こうするだけだよ!」
と歩夢は、僕を押してきた。
そして、押された事に反応出来なったことで、床に打ち付けれた。
その上に、歩夢が乗っかってきて…そのまま、歩夢は段々と顔を近づけてきて、そのまま唇に触れてきた。
そんな時間は、どれだけの時間が過ぎたんだろうか…かなりの時間が過ぎたような気がする。
「ふふふ…私たち、キスしちゃったね…」
歩夢のその言葉とさっきの行動によって僕の思考が完全に止まってしまっている。
「キスだけで足らないの?」
「そんな事はないけど…」
「もう…蒼君にしかしないんだからね…」
と気づけば歩夢の胸の中にいた。
一体…何があったらこんなことになるって言うんだよ…