人狼姉妹の物語   作:耀輝

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序章
序章(一)


ライブハウス CiRCLEのスタジオ

スタジオではRoseliaが練習の真っ最中であった。その時······

 

友希那 「もうこんな時間ね。みんな、今日の練習はここまでにしましょう。」

あこ 「はい!」

リサ 「みんな、今日もお疲れ~」

友希那 「じゃあ、私とリサは次の予約してくるね。紗夜とあこと燐子はその間に片付けをお願いね。」

あこ 「はい! わかりました!」

燐子 「では······氷川さん、あこちゃん······始めようね。」

 

スタジオ ロビー

友希那とリサが練習を終えて、次の予約をしていた。

 

友希那 「Bスタジオ、空きました。」

まりな 「あ、友希那ちゃんとリサちゃんね。お疲れ~」

リサ 「ありがとうございます!それで、次の予約なんですけど······」

 

しばらくして、リサと友希那の予約が終わり、あこたちの片付けも終わっていた······

 

友希那 「あ、ちょうどみんな片付けたようだね。」

リサ 「そうね、じゃあ片付け終わったし、ファミレス行く?」

あこ 「うんうん! 行こうリサ姉!」

燐子 「それなら私も······!」

紗夜 「······」

リサ 「······? 紗夜は行かないの?」

紗夜 「······」

リサ 「紗夜?」

紗夜 「はい?」

リサ 「はい?じゃなくて、ファミレスだよ、ファミレス! 紗夜は行かないの?」

紗夜 「あ、そうですか。ごめんなさい、今日は用事があって······失礼しますね」

リサ 「あ、うん。分かった。」

友希那 「じゃあ私たちは行くから、紗夜も気をつけて帰って。」

あこ 「じゃあ紗夜さん、また後で!」

燐子 「では、氷川さん······」

 

紗夜 Side

 

今日の練習が終わった。何とか夜になる前で終わったのだ。今は5時、夜になる前に帰らないと······

 

紗夜 「日菜はどうしているのかしら······」

 

私はRoseliaでギターを務めている氷川紗夜、見た目は普通の人間と変わりないが、夜が訪れると別の人格が目を覚ます。それは私の妹である日菜も同じだ。今は5時を過ぎている、早く帰ろう。

 

Roseliaの練習が終わるといつもこの時間。ファミレスにいくとしたら、用事があると言って誤魔化す。それが最も安全なことだ、夜の私は別人だから······

 

リサ、友希那 Side

ファミリーレストラン

 

あこ 「そういえばりんりん、あの噂知ってる?」

燐子 「噂······?あ、今広がってる噂だね······」

友希那 「噂?」

あこ 「はい、狼の噂ですよ!お姉ちゃんから聞いたんですけど、夜になると狼の鳴き声がするっていう事です!」

リサ 「ええ!?なにそれ!?」

あこ 「あこもよくわからないけど、夜に狼の鳴き声がして、町に狼が彷徨いてるって······」

リサ 「うわぁぁ······マジで怖い噂だね······一体なんだろう······」

友希那 「その噂が本当かどうかはわからないけれど、皆も夜になる前に帰った方が良いわ。」

リサ 「そうね···襲われるかもしれないし······」

友希那 「······みんな食べ終わったようね。それじゃ会計済ませて帰るわよ。」

 

しばらくして······

 

リサ 「それじゃ、あこと燐子も気をつけて帰ってね~」

あこ 「友希那さん、リサ姉、またね~」

 

リサ 「ねえ、友希那······今日は一緒に帰ろう。今日はバイト無いし······」

友希那 「そうね、早く帰ろう。」

 

帰り道

 

リサ 「ねえ、友希那······」

友希那 「何?あの噂の事?私は別に信じないけれど、リサは?」

リサ 「ア、アタシ?アタシもべ、別に······」

友希那 「そう。もう夜だから、早く帰――」

 

帰ろうと言おうとしたその時に鳴き声がした。

 

リサ 「な、鳴き声?ど、どこから?ま、まさか例の噂が······?」

友希那 「リサ、落ち着いて。まだ鳴き声は遠くから聞こえるわ。早く行こう。」

リサ 「う、うん······」

 

確かにあこの言う通り、狼の鳴き声が聞こえた。でも、一体どこからか······でも、この時聞こえた狼の鳴き声はひとつではなかった。一体誰が······

 

それから家に帰るまでは必死だった。あこが言った夜に狼の鳴き声がするという噂、その噂の真相を知るまでに、そんなに時間はかからなかった。

 

続く······

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