人狼姉妹の物語   作:耀輝

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第七話 美竹蘭と青葉モカの遭遇

蘭 Side

 

練習の休憩時間、みんなでライブハウスのカフェで学校の事を話していた。

 

蘭 「最近学校がもっと騒がしくなったね」

ひまり 「そうだよ。やっぱり最近の噂が多いんだよね」

モカ 「噂でみんな大変ですからなー」

つぐみ 「そうだよ、モカちゃん。最近狼を見たと言う生徒が多いからな~」

ひまり 「夜道大丈夫かな。夜道は暗くて危ないから…」

巴 「しかも夜に彷徨く人もいるからもっと気をつけないとな」

蘭 「生徒会では何か苦情とか来てないの?」

つぐみ 「それがね、生徒会にも狼関係の苦情は来るけど、狼関係の苦情はみんな難色があってね…」

ひまり 「難色ね…何かいい方法はないかな…」

巴 「今はみんな夜になる前にちゃんと気をつけて帰る方法しかないな。アタシも日課終わったらなるべく早く帰ろうと思ってるからさ」

蘭 「そういえば、あこはちゃんと帰るの?」

巴 「あこはちゃんと帰るんだ。燐子さんも一緒に帰るから大丈夫だろう」

モカ 「おおー、それは良かったですなー。」

つぐみ 「モカちゃんやひまりちゃんも夜には気をつけて。夜に何が起きるかわからないから」

ひまり 「夜はあぶないことだらけだからね。みんな気をしっかり引き締めていけばきっと大丈夫だよ!」

モカ 「夜は気をつけましょうねー」

ひまり 「さて、そろそろ休憩時間も終わったところで、練習再開しましょうね!」

モカ 「ますますツグりましょうー」

 

その後、練習が再開された。

 

蘭 「(次のライブが近いのでもっと練習しないと…)」

 

最近は狼が夜に出るという噂でみんな不安がっている。それでみんなお昼に集まって狼の噂について相談することになった。つぐみは狼の噂について生徒たちの色んな話を聞き、生徒会へ報告するという。

 

つぐみの話だと対策を講じてはいるけど、こう言った対策が簡単に取れないと言った。生徒たちは夜になる前に帰るべきだと言うだけ。家でもなるべく早く帰るようにと言われる。みんな大丈夫だと言うけど、みんな心配だ。ひまりや巴やモカはバイト、つぐみは生徒会の仕事があるから…

 

ひまり 「蘭?蘭?」

つぐみ 「蘭ちゃん、蘭ちゃん?」

蘭 「……?あ、ゴメン」

巴 「なんかボーッとしてたな」

蘭 「あたしが?」

モカ 「まるで像みたいだったなー、ボーッとしててー。らしくないよー」

蘭 「もう、モカ…」

つぐみ 「ま、まぁまぁ。そろそろ時間終わっちゃうから」

ひまり 「じゃぁ、そろそろ練習終えようね!今日はみんなでファミレス行こう!」

蘭 「全く、ひまりったら…」

つぐみ 「あ、あははは……」

 

もうすぐスタジオの時間切れだったので今日の練習を終えた。それからひまりの提案でみんなでファミレスに行くこととなった

 

モカ Side

 

ひーちゃんの提案で行ったファミレス、みんなの話が続く中――

 

ひまり 「今日は皆で帰らない?今日はバイトも無いから、みんなで帰るのはどうかなと思ってさ!」

つぐみ 「うん!一緒に帰ろ、ひまりちゃん!」

モカ 「おおーそれは良いですなー。みんなで一緒に帰れば大丈夫だしー」

蘭 「まぁ、あたしもいいけど」

巴 「それが良いな。それじゃ、食い終わったらみんなで帰ろう!」

 

みんなでファミレスで時間を過ごしたら、もう日が暮れて夕方だった。ひーちゃんの提案でみんなで帰るということになったけど…

 

つぐみ 「やっぱり不安だね…」

蘭 「確かに夜はちょっと……」

モカ 「まぁー、狼に遭わなければ大丈夫だよー」

ひまり 「うっ…ますます不安だよ…」

蘭 「明日は月曜日だっけ?明日の日程はどうなの?」

ひまり 「明日は私や巴はバイト無いよ。モカはどう?」

モカ 「あたしー?あたしは学校終わったらのんびり予定ー」

つぐみ 「明日バイトないんだね…私も明日は学校の後何もないけど…あ、そろそろ私は家に着くね。それじゃ、次は明日にね!」

蘭 「おつかれ、つぐみ」

ひまり 「つぐ、お疲れ!それじゃ、明日ね!」

 

つぐはそのまま珈琲店に着いて帰った。そのままひーちゃんとトモちんとも別れて、帰り道は蘭と一緒だった。

 

蘭 「日が沈んだね」

モカ 「もう夜になりますなー。蘭は狼とか大丈夫?」

蘭 「モカ、うるさい」

モカ 「え~、蘭怖くないの~?」

蘭 「ほら、早く来て。後に」

モカ 「りょうかい~~。蘭は狼怖くないんだね~」

蘭 「もう、モカったら…もう空暗いから早く行こう」

 

アウウウウウウーーーー

 

蘭 「――?」

モカ 「蘭、どうしたのー?」

蘭 「狼が出たな。モカ、速く来てよ」

モカ 「はーい、分かってまーす」

 

それから何歩歩いただろうか…蘭はなんだか焦っていた

 

モカ 「蘭、大丈夫ー?」

蘭 「モカ、今は話しかけないで」

モカ 「蘭は後ろ大丈夫ー?」

蘭 「分かってるよ!誰かが後ろにいるってことぐらい!」

 

確かに、あたしたちの後ろに誰かがいるのは蘭も感じているけど、敢えて言わないようだ。それから何歩か歩いて交差点に着いたところ…

 

蘭 「はぁ…誰かは知らないけど、いい加減姿見せたら?」

モカ 「蘭?」

蘭 「もう出たら?」

 

蘭の言葉を聞いたのか、あたしたちの後ろの『何か』が足を止めた。

 

『…………』

 

蘭 「はぁ…… で、いったい誰?ひまりや巴やつぐみじゃないし――――」

 

蘭は後ろの『何か』に振り向く

 

蘭 「いったい――――――っ!?」

モカ 「蘭、どうしたの?(蘭が……怯えてる?)」

蘭 「も、モカ、お、狼が…」

モカ 「え!?」

 

『Grrrrrrrr……』

 

蘭 「モカ、今は振り向かないで速く走って…!速く!」

モカ 「……っ!」

 

蘭 Side

この世にあり得ないことがあるとすればあたしたちの後を追いかけた『何か』なんだろう。確かに狼が出るという噂だけど、今考えるとこの噂はただの噂じゃない。

 

蘭 「モカ、今は振り向かないで速く走って…!速く!」

モカ 「……っ!」ガシッ

 

『Grrrrrahhh!!!!』

 

ダッ

 

蘭 「モカ!?」

モカ 「蘭、蘭も走って!」

蘭 「うん、でもこれはあり得ないよ!」

 

確かにあり得ない。ただの狼だと思ったら、まさか人狼だなんて、思いもしなかったのに……そうやってあたしたちは走って走って家まで走った…なんとか家に着いて人狼を振り切り、それからモカと別れたんだけど、今夜は多分良く眠れそうにない。

 

予想外の出来事とともに、日曜日の夜が終わっていく…

 

人狼姉妹の物語 「第一章: 遭遇」 七話 美竹蘭と青葉モカの遭遇 終わり

続く…

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