12/25
コロニー「マイウス・ワン」 バーダー設計局 専用工廠
「これが、”フェンリル”……」
「そうだ、スミレ君。これこそが、『戦車とMSの長所を併せ持たせること』を目的としたモビルタンク、そのテストベッドだよ」
メリーを介して行われたテストパイロットの申し出を受けたスミレは、バーダー設計局に与えられている専用工廠にやってきていた。ZAFTの設計局には、それぞれ専用の工廠が与えられている。各設計局は、そこで試作機の製造を行っているのだ。
遡れば1週間ほど前から、バーダー設計局の工廠はある一つの機体を製造することに注力していた。その機体こそがスミレの目の前に鎮座する巨躯、『ZMT-X1 ”フェンリル”』だ。
まったく新しい兵器ジャンルの開拓者として設計された”フェンリル”は、既にその巨躯の大半が出来上がっており、あと各パーツの組み立ての後に実戦への投入を待つばかりという様子であった。
その様子を眼前に据えながら、スミレは隣にいるアードルフに問いかける。
「本当に、こいつがMSと同等の性能を持っているんですか?」
「さあ?」
「さあ…って」
局長であり”フェンリル”の開発責任者でもあるアードルフの、なんとも煮え切らない答えに、さしものスミレも苦言を呈する。
MSを動かせない。そんな自分でも戦場で活躍出来ると聞いたからこそ、今回のテストパイロットの要請を受けたのだ。
「説明書は見てきただろう?こいつは、”フェンリル”はMSではない。だとすれば、”ジン”や”バクゥ”と張り合ってもしょうがない。それらとは明確に異なる役割をこなすための機体なのだからな」
「はあ…なんだかそう言われると、ますます責任重大な気がしてきますね」
「それはそうだとも」
アードルフは”フェンリル”に近づいて、その装甲をなでながらスミレにこう返す。
「これの実戦投入が決まれば、新型MSが投入されるよりもずっと大きく、前線の兵器運用マニュアルが更新されることになる。モビルタンクの操縦方法、整備マニュアル、MSとの連携プラン…言ってしまえば、ZAFT軍全体の動きを左右させることになるんだ。…怖じ気づいたかね?」
「まさか。私がそんな大役に抜擢されるとくれば、張り切らざるを得ません」
「それでこそだ。なに、こいつにはそこそこ金が掛けられている。君が不満を感じるようなことはないさ」
「へえ…どれくらいです?」
イタズラ小僧のような意地の悪い笑みを浮かべながら、アードルフはこう答える。
「こいつ一機で、“ジン”が2機と半分は造れる。失敗した試作パーツの分も含めれば、4機は造れるかもな?」
顔を引きつらせるスミレだが、その気概が薄れた気配はない。彼女は逆境を感じても、そこに少しでもチャンスがあれば燃え上がるタイプの人間だった。
それだけの金が掛けられている機体を、任せてもらえるのだ。ならば、精々その期待に応えてやるとしよう。
12/28
地球衛星軌道上 降下シャトル内
「いい、スミレ?今回の試験スケジュールは……」
「大丈夫よメリー、きちんと頭にたたき込んでる。まずは、資源基地周辺に降下するんでしょ?」
その言葉に、”フェンリル”コクピット内に取り付けられた復座に座ったメリーが満足そうにうなずく。
彼女たちはこれから、降下カプセルで大気圏に突入、北アフリカ地域に向かう事になる。この地域は、『砂漠の虎』アンドリュー・バルトフェルドが支配するZAFT勢力圏内だ。しかし、連合軍の一大基地であるビクトリア基地にほど近い、地上戦線の最前線でもある。
ほどほどに安全だが、少し移動すれば敵とご対面。実戦テストも考慮すれば”フェンリル”の性能を示すにはおあつらえ向きの地域だとして、アードルフが試験地域に選定したのだ。
まずはこの地域に存在する資源基地を拠点として、地球での実働テスト。その結果次第では、そのまま実戦に投入して実戦テスト。それが彼女らの大まかなスケジュールだった。
ちなみに、データ収集補助のために”フェンリル”に同乗するメリーの他にも、バーダー設計局の局員が何人かは降下シャトルに搭乗している。
”フェンリル”はモビルタンクの有用性を示すために、様々な試験的機構を搭載している。そのために構造が複雑化した機体を整備するには、マニュアルとメリー1人では対応出来ないとして、何人かのスタッフが同行することになったのだ。その中には、メリーが慕うハルミ研究員の姿も見られる。
「しかし、初の地球降下がこれとはね…流石にコロニーとじゃ勝手が違うだろうし、ちょっと緊張してきたかも」
「スミレにしては珍しいね。いつもは、いけいけどんどんって感じだけど」
「あんたねぇ…普段私をどんな目で見てんの?」
「内緒」
「あんた、バーダー設計局で働いてる内に図太くなったわね……」
親友同士の会話に、スミレが抱いていた緊張は拭い去られたようだ。肩から力が抜けていくのを、スミレは感じた。
ふと、疑問に感じていたことをメリーに問うてみる。
「ねえ、メリー」
「なに?」
「なんで、私を”フェンリル”のテストパイロットに推薦してくれたの?私よりも車両を動かすのが上手な人なら、他にもいたでしょ」
少しの沈黙の後、メリーは話し始める。
「うーん…潜在的素質とか、アカデミーでの成績とか、他の候補者の都合とか、色々あるけども……」
「けども?」
「かっこいいスミレに、戻って欲しかった。昔みたいに私の手を取って、色々な所に連れていってくれたり、教えてくれるスミレに」
「そんな時期もあったわね…あんた、お父さん譲りで機械いじりは得意だったけど、それ以外は微妙だったし、加えて人見知りだったし。もう、料理中に爆発させたりしない?」
「しないよぉ…スミレはやっぱり意地悪だ」
「あっはは……」
遠い日々に、思いをはせる二人。彼女達の絆の強さがうかがい知れる場面と言えるだろう。
しかし和やかな時間は、シャトル操縦席からの通信によって遮断される。どうやら、ハルミが通信してきているようだ。
<仲がいいのは何よりだけど、そろそろ降下予定時刻よ。準備をして>
「あ、はーい」
あと10分ほどで、彼女らが乗るこのシャトルは降下する。メリーは、念のために機体の固定状況に不具合はないかを内部モニターでチェックし始めた。手持ち無沙汰になったスミレも、この10日間、何度も読み込んだ”フェンリル”のカタログを、読み始める。
<降下、1分前。カウントダウン、スタート>
そして、降下まで残り1分を切る。
コクピット内部のモニターには、シャトルの外が映し出されている。蒼い星、大きな星。そして、人間が生まれた星。地球が、すぐ目の前に来ていた。
「すっご…資料とかじゃ見たことあるけど、実際に見ると圧巻ね」
「うん……」
スミレのつぶやきに答えるメリーだが、その声からは、少しの悲嘆を感じられた。
「どうしたの、メリー?」
「…あんなに、綺麗な星で。私達は戦争しているんだね……」
「…ええ。でも、しょうがないわよ。もう、始まっちゃったんだから」
「早く、終わればいいのにね。戦争……」
「終わらせるのよ、私達が。…ねえ、メリー?戦争が終わったら、二人で地球を旅行しようよ。オーブあたりをさ。アメリカ大陸やユーラシア大陸は難しいけど、あそこは中立だし、いけると思うのよね」
「そうだね。一緒に…一緒に行こう」
そして、カウントダウンが終わる。
<5…4…3…降下、開始!>
<降下開始、了解。貴官らに、星の加護があらんことを>
そして彼女達は、大気圏内に足を踏み入れた。
北アフリカ地域 ZAFT地上方面軍 第28資源基地
「本日も、異常無しっと……」
ZAFTが支配地域の各所に設置した、資源基地。
まともな建物などプレハブ小屋が精々の、この小さな資源基地に努める若年パイロットは、自らの愛機である”ジン・オーカー”のコクピットでそう呟く。
地球は最悪だ。ナチュラル共の温床だし、この地域では昼と夜で大きな寒暖差がある。加えてこの『退屈』。少し移動すれば敵の勢力圏内だというのに、ここに勤務してから一度も愛機が銃を撃ったことは無い。
せっかく地球に降りてきたのだから、もっと前線で、愛機を戦わせてやりたいものだ。こんな基地で自分が退屈している内に戦争が終わってしまった等ということがあったらと思うと、気が気でない。
そこまで考えて、思い出す。
そういえば、本国で開発されたという新兵器が、今日この基地の付近に降下してきて、そのままここを拠点にしてテストされるのだった。その新兵器とやらが到着すれば、少しはこの退屈も紛れるだろうか?そして、新兵器の存在を知ったナチュラル共がこの基地に攻めてきて、自分はそこで華々しく戦果を挙げる。
流石に都合が良すぎるというものだが、もしそうなれば。こんな所とはおさらば、前線に配置転換してもらえるかもしれない。そこまで考えたところで、通信が入る。
<こちら、第13MS小隊。応答せよ。繰り返す、こちらは第13MS小隊。早々の補給求む>
通信を聞いてレーダーに目を落とすと、MSが4機ほど、こちらに向かってくるのが確認出来る。
はて、こんなところに補給に来るような部隊がいるという話は、聞いただろうか?まあ、最近は朝礼での報告もいい加減に聞くようになっていたのだ。聞き漏らしの一つや二つはあるだろう。
IFFも、
「こちら第28資源基地、ドルト・マデリン。補給だな?ちょっと待ってくれ、司令に確認する」
<ああ、わかった。だが、早めに頼む。こっちも色々、立て込んでいるんだ>
「はは、そりゃ司令に言ってくれ…ん?」
キラリ、と。空の彼方に何か光るモノが見える。
ああ、あちらもご到着か。
<あれは、何だ?降下してきているようだが…降下シャトルか?>
「ああ、なんでも、本国で開発されたっていう新兵器を乗せてるらしい。しばらくこの基地で、テストするんだと」
<ほう、それはそれは。遠いところから、わざわざご苦労なことだ>
「まったくだよ。まあ、ナチュラル共を倒すためさ。張り切っているだろうさ」
<そうか…ところで一つ、いいかな?>
こちらに近づいてきた、隊長機と思われる左腕に盾を付けた”ジン”からの質問に、気軽に返答する。
「何か、聞きたいことでもあ……!?」
だが、それ以上彼が口を開くことはできなかった。彼の座っていたコクピットは、”ジン・オーカー”の胴体に振り下ろされた重斬刀の一撃により、叩き潰されたのだから。
彼の意識はそこで永遠に途絶えた。
「…聞かせて欲しかったんだがな。この基地は、
”ジン・オーカー”のコクピットを叩き潰したパイロット、レグナ・ミンストムは独りごちる。目の前のモニターには、僚機が資源基地に対して銃を連射している姿が見えていた。
彼らは、ZAFTのMS部隊ではない。紛れもなく、地球連合軍の兵士だ。
乗っているMSは、全てZAFTとの戦闘で鹵獲した物。もっとも、他のMS部隊とは違う点が一つだけある。
それは、パイロット。この部隊のMSパイロットは、レグナを含めた
<隊長、敵基地の抵抗がなくなりました。もはや、戦力は残っていないようです>
「索敵警戒を怠るな。戦場で何が起きるかは、誰にもわからない。やつらの小細工のせいで命を落とすような事は、避けたいだろう?」
<了解…しかし、何度見ても爽快ですね!ZAFTの連中が逃げ惑っているのは!>
「彼らも必死だ、笑ってやるな」
<隊長は、面白くありませんか?やつらのせいで、我々は戦わされているというのに>
「…奴らと同じ事をしている、そう思えばな」
<…すいません>
彼らはコーディネイターだ。しかし、プラントの出身ではない。この地球で生まれ育った、コーディネイター。それが彼らの正体だった。
彼らが戦いに望んでいるのには、それぞれの理由がある。
戦わなければ、ZAFTの構成員と判断されてしまうから。
連合軍によって、家族を人質に取られたから。
あるいは、ZAFTへの復讐心からか。
そして、レグナは三つ目の理由から戦いに望んでいた。
ZAFTが地球に落としたNジャマーのせいで、原子力発電に頼り切りだった地球のエネルギー事情は悪化した。多数の餓死者が世界中で発生し、その数は10億人にもなるという。
それらの怒りは、ZAFTに向かう…はずだった。日々の生活で精一杯になった人々は、もっと身近な存在に対しての八つ当たりを始めた。つまり、地球に住んでいたコーディネイターに対する迫害が始まったのだ。
冷静になれば、地球在住のコーディネイター、彼らもまた被害者なのだということは誰でもわかる。しかし、それ以外に怒りを収める方法を持たなかったのだ。結果として、迫害を原因とする死人も出る。レグナの家族も、その一部だった。
彼の娘は、まだ10歳ほどだった。しかし、殺されてしまった。かばおうとした近所の住民も、同じナチュラルであったにも関わらず殺された。「コーディネイターに加担するナチュラルも、等しく敵である」という理屈で。
パトリックらが、「これは、コーディネイターという優れた種族である我らが、劣等種であるナチュラル共から真の自由と平和を勝ち取るための聖戦である」といった報道を実行したことも、大きな原因だ。コーディネイターの一部でしかない彼らの行いが、コーディネイター全体への憎しみを誘発したのだ。
そうしてレグナは、ZAFTへの復讐を誓った。家族を奪ったパトリックらを苦しめて殺す時を夢見て。
「物資は集まったか?」
<はい、上々です。しかし、こうも簡単にやれてしまうなんて……>
「やつらからすれば、確かに味方と表示されているのだからな。奇襲を成功させた方が有利なのは、明らかだろう?」
レグナ達のMS小隊は、IFF、つまり敵味方識別を偽装した機体だった。この方法を利用して、レグナ達は奇襲を何度も成功させている。
戦時国際法であるコルシカ条約で、禁止すると明記しているにも関わらずだ。
<だまし討ちしてるわけですから、複雑です>
「こうでもしなければ、我々は切り捨てられる。既に、連合独自のMSが投入されているのは見ただろう?かの『煌めく凶星』のように成果を出さなければ、あれらのMSは支給されない。もっと強力なMSが手に入るまでの我慢だ、お偉いさんも、ZAFTにバレなければ多少は目をつむってくれてるしな」
<はい…そういえば、先ほど降下してきてたシャトルは、どうなったのでしょうか?>
「ああ、あれは少し先の場所に降下したようだ。ここの後始末が済んだら、そっちに向かう。弾薬の補充はしておけ」
<りょうか…!?>
レグナは、一瞬目を疑った。
「ジランドっ…!全機、散開!2時の方向からだ、機体を隠せ!」
すぐさま、全機で2時の方向への防備を固める。続いての砲撃は、なんとか誰も被弾することはなかった。しかし、外れた弾が地面に弾着したときの衝撃は、明らかにMSのそれではない。
「近くに、敵の戦艦でも来ているのか!?いや、まさか…敵の新兵器からの攻撃か!?」
「っち、行動が早い。もう一機くらい、殺りたかったんだけど」
「あ、当たっちゃった…スミレ、本当に大丈夫なの!?」
「自分達の基地に向かってマシンガンぶっ放す”ジン”なんて、敵に決まってるでしょ。先手必勝、見敵必殺!アカデミーでそう学んだわ」
「いいのかなぁ……」
もちろん、先ほどレグナの僚機を吹き飛ばしたのは”フェンリル”の砲撃によるものだ。
”フェンリル”に搭載された実弾主砲の口径は、なんと脅威の40㎝。これは”レセップス”級陸上戦艦に搭載されているものと同じ口径である。
それもそのはず、これは“レセップス”の主砲を、”フェンリル”に合わせて調整してこそいるものの、そのまま搭載したものなのだから。戦艦の主砲が直撃したのだから、並のMSに耐えられるはずも無い。
彼女達は今、第28資源基地に向けて”フェンリル”を爆走させていた。望遠システムが映した基地の異変を調査するためにそうしているのだが、乗ってきたシャトルはそのまま、基地から少し離れた方向に向かってもらった。万が一戦闘に巻き込まれてはいけない、そう考えたスミレは、文字通り途中下車してきたのである。
空中を飛ぶシャトルから、どのように降下したのか?単純な話である。
”フェンリル”の車体下部には、強力なスラスターが内蔵されている。普段はシャッターで隠されているが、今回のように空中から降下する時に使用する事で、その負担を大幅に少なくする事ができる。
”フェンリル”には、モビルタンクに求められる『だろう』あらゆる機能が備えられていた。この降下用スラスターもそれらの試みの一つ。敵基地の近くに降下させて、そのまま砲撃を行うことすらも想定しているのだ。
「それより、データ収集ちゃんとやっててよ。私そういうの苦手だから」
「やってるよぉ…」
「なに、心配?大丈夫よ、私が全部ぶっ飛ばしてやるから。それに、そろそろ敵さんも近づいてきてるわね。あっはは、走ってれば当たらないって?事実だけどさぁ、その後の行動が手に取るように見えるわよぉ!?」
「ダメだよ、これ……。ひょっとして、コンバット・ハイ?」
流石に普段よりも血の気の多いスミレの様子に、兵士が戦場で陥りやすい現象がスミレに起きているのではないかと勘ぐる。
アドレナリンなどの神経伝達物質が過剰に分泌されることで興奮状態となるコンバット・ハイ。事実、スミレはその状態に陥っていた。
”フェンリル”の主砲の威力、それを受けて敵MSが吹き飛ぶ様、そして、事実上スミレの初戦闘。そうなるのも無理は無い状態だった。しかし、そんな中でもスミレの思考はクリアなままだった。興奮していてもなお、自分が何をすべきかがわかっていた。
走りながら近づいてきた”ジン”の内2機が、背部スラスターを吹かしてジャンプする。戦場において基本有利なのは、上方。そのままマシンガンを装備した2機で、手持ちの火器を眼下の”フェンリル”に浴びせようという腹だろう。そして動きが止まったところを、キャットゥスを装備した機体がとどめを刺す。本来ならそれが正しい。
”フェンリル”の厚い装甲は、”ジン”のマシンガンなど意にも介さない。そして、うかつに飛び上がった”ジン”を見て、スミレは歯を剥き出しにした凶悪な笑みを浮かべる。
「素直に飛び上がってくれてありがとお~。お礼に…喰らえ!」
”フェンリル”はシャトルからここまで、コンテナのような何かを牽引していた。
このコンテナもまた、モビルタンク用の試作装備の一つ。その機体内部に収められなかった武装などを外付けするための装備であり、下部には移動用の車輪が付いている。状況によってコンテナに内蔵される武装は違うが、今内蔵されている武器はおあつらえ向きのものだった。
今回コンテナに搭載されていたのは、『対空装備』。コンテナの上部が開き、5×6列、30連装の地対空マイクロミサイルが、空中に飛び上がった”ジン”に襲いかかった。
すまんの、思いの他長くなって、全部で3編に分けることになってしまったんじゃよ……。
後編も、できるだけ早く挙げます。
フェンリル
移動:7
索敵:B
限界:160%
耐久:200
運動:10
変形可能
武装
主砲:180 命中 50 超間接攻撃可能(射程4)
マイクロミサイル:40 命中 55
機体コード、ZMT-X1。
ZAFTのバーダー設計局が開発した、モビルタンク。開発者曰く、『戦車とMSのいいとこ取り、新たな兵器ジャンルの開拓者』。主砲はレセップス級のものを流用した、脅威の40㎝砲。MSの中でも重厚な”ザウート”にすら扱える物では無い、本機最大の特徴。この装備のために、車体全長を38メートルにまで大きくしてしまった。しかし、まずはモビルタンクの利点をアピールするためとして、与えられた予算を使い切ってこれ以外にも多くの実験的機構を搭載した。結果、量産にはまったく向かない機体となってしまった。
アードルフ曰く、「まずはド派手な戦果で、モビルタンクへの好印象をもってもらう。量産化措置、つまりコストダウンはその後」とのこと。
正直に言うと、SEED版ヒルドルブ。なんか、出したくなってもうた……。
でも、ヒルドルブとは違いますよ?あちらはそもそも、「強力な戦車を造ろうとしたら、コスト爆上げ、高性能ではあるがゲテモノ戦車になってしまった。よって、量産見送り」的な機体だとしたら、こっちは「モビルタンクの道を切り開くための試金石、使える限りの予算を使って高性能にする。その成果を持って、より安価でシンプルな量産型の製造を試みる」というものです。
結果的にor当初から。単にその違いです。たどり着いた場所は、似通っていますけど。
とりあえず、今回はここまで。
ヒルドルブと明確に違う点として、今回と次回で合わせて3つは描写するつもりです。
①機体下部に、降下用スラスターを内蔵。普段はシャッターで隠れている。
②走行機能を備えた、武装コンテナを牽引。コンテナの中身はケースバイケース。
③ ?
誤字・記述ミス指摘は随時受け付けております。