TS悪役令嬢はエンジョイしたい 作:北の倶利伽羅
神は言っている、此処で死ぬ定めではなかったと
「本日もファッ急をご利用頂き誠に有難うございます。この列車は士根線各駅停車の…」
こんな放送を聞いてたら唐突に意識が途絶え、気がつくと真っ白な部屋に立っていた。
「いや床と壁と天井全てに木工用ボンド塗ってあるとかどんな部屋だよ……やった奴正気か?」
「えへへ〜僕だよ〜!」
「うっわ無邪気なフリして人間で遊んでるタイプのショタ邪神やんけ……」
「割と的確な形容してくるね……」
「そりゃかつて南南東中のバルフォア宣言と呼ばれてた男なんで」
「逆になんでそんなあだ名ついたの?というかそれ今の話と関係ある?」
「あるわけねーだろ脳味噌見た目相応か?」
「神に対して不遜すぎない?」
「うちの家訓で神とかいうのに会ったらレスバして勝ってこいって言われてるんで」
「どんな家系してるの?」
「家系ラーメン」
「えぇ…まぁとりあえず君は電車に落ちてきた隕石に当たって死んだけど寿命があと80年くらい残ってたから異世界に転生してもらうよ!君の生き様が僕のことを楽しませてくれると嬉しいな!」
「マジか……まさか本当なら190歳まで生きられると思わんかった……」
「本当110歳のメンタルしてないよね君」
「青年の心を忘れてないと言って欲しい」
「なんか言ったら負けな気がする……まぁ話を戻すけど異世界に行く君には一つだけチートスキルを渡すから頑張って欲しいな!」
「スキル好きに選んでいいタイプ?だったら宇宙全体の粒子を思うがままに操る力とか欲しいんだけど……」
「いや流石にスケールデカすぎでしょ……というかスキルはそこのスロットから出てきた物になるよ」
「おっスロットか?それだったら余裕だわ!俺が死んだのもスロット行く途中だったからな〜」
「110歳にもなって年金スロットに注ぎ込んで1ヶ月間断食する生活してて死なない時点でかなりヤバいよ……」
「そういやイスラム教の断食って突然太陽が出たまんまになったらどうするんだろうな」
「微妙に関連性ありそうでないこと話すのやめろ」
そんな事を話しながらスロットを回すと、『掲示板』と書かれた紙が出てきた。
「それは掲示板スキルだね!君が元いた世界の掲示板に書き込むことができるよ!」
「マ?異世界から掲示板荒らして特定されるかやってみるか?いやでもIPアドレスどうなってんだ……」
「……まぁとりあえずその話は置いておくとして次は君が転生する世界を決めるよ!スロットを回してね!」
さっきのスロットの横にあったスロットを回すと、『Destiny Kapsel Magic Lovers〜運命のコイビト〜」と書かれた紙が出てきた。
「おっしゃデカマラ運コやんけ!一応全ルート攻略したし余裕だわ!」
「略称もう少しなんとかならなかったの?」
「ほんとそれな」
そんな事を話していたら急に眠気が襲ってきた。ボンド塗れの部屋で寝るのは癪だが仕方ない。目を閉じると、最後にあの神に声をかけられた。
「君の異世界生活に幸いあれ!そしてそれを超える絶望あれ!そして最後にそれを乗り越える勇気があらん事を!」
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