wonderlandwars 妄想置き場   作:Guilty EX

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ミクサ恋心、灯す…2

〜街から少し離れた森〜

 

「こっちからたくさん気配がする…」

 

創造主に生み出されしキャストは闇の力を感じ取る力があった。

ミクサはその気配を感じ、森までやって来ていた。 

 

「少し…雪が少なくなってきた…」 

 

森の雪の積り具合が減ってきた、即ち闇の力の影響か他の物語とつながる境が近いという事である。

 

(ちょっと深く来すぎちゃったかな…?)

 

ミクサがそう思った時であった。

 

「グォォォン…」

 

正面の木陰から黒き影が飛び出した。

 

「!」

 

その影は、かつて会った東の国の御伽人【侍】の風貌を象っていた。

 

闇はかつて、ミクサ自身やリンなど…対峙したり襲った物語の人物の形になり襲いかかってきた。

どういう理由でそうなるのかは、生み出されしキャストであるミクサ達にはわからない…

でも、形を模した闇は手強いという事だ。

 

ミクサは魔法の媒体を宿した燭台を構える。

 

「人型が…1つ…他は見当たらない…」

 

ミクサは目の前の人型の闇に意識を向けた刹那であった。

 

「ゲキャキャキャ!ドドメヲォ?!?」

 

背後からもう一体闇が突然現れた。

 

「!」

 

その影はキャスト【スカーレット】を模していた。

キャストを模した影通常の比にならない程強敵である。

ミクサが正面に意識を集中させてしまった刹那を狙われていた。

 

(ま、間に合わない…)

 

ミクサが諦めかけたその時であった。

 

???

「針穴さえ、射通してみせる!」

 

木々の合間を通り抜け飛来した一撃がミクサに迫る【スカーレット】を模した闇を撃ち抜いた。

 

「!…広がれ、炎の道!」

 

ミクサは瞬時の判断でラインフレアにて正面の侍形の闇を退けた。

「ゲキャ…Cw?p」

飛来した一撃に貫かれた闇は存在が崩壊しかけていた。

 

「あっちに行ってて…」

 

ミクサはヒートインパクトを発動し、闇を消した。

 

「危な…かったよ…。ッ!」

 

どうやら攻撃が掠っていたようで、左腕を抑え座り込むミクサ。

 

(リンちゃんと一緒に来なかったの…間違えたよ…)

 

己1人で街の皆を守るつもりで、闇の気配を感じ1人で駆け出した。

いつも声をかけてくれて、もう一人の物語の守り手であるリンに声をかけずに…

 

(うまく…いかないね…)

 

怪我の痛みか、己の未熟さを嘆いてか…ミクサの目には涙が溢れていた。

 

「あれ…?おかしいな…?グスッ…」

 

自覚し涙を止めようとするが、涙は止まらない…

そしてこんな時に限り【アグニ】との想い出が蘇り、涙を加速させる…

 

「グスッ…グスッ…(だめだよ…泣いちゃ…私…街のみんなを…守…)」

 

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