wonderlandwars 妄想置き場 作:Guilty EX
ガサガサッ…
茂みをかき分ける音がし、ミクサは目を擦りながら振り返る。
「ミクサさん、お久しぶりですね。先程は大丈夫……泣いているのですか?」
茂みから現れたのは【ロビン・シャーウッド】であった。
先程の一撃は彼のジャスト・ショットだったらしい。
御伽の世界の間は幾重にも変化する…
どうやら街の外の森はロビンの物語の世界に繋がっていたようだ。
「んん…大丈夫…ちょっと、悲しかっただけ…」
「……」
スッ…
ミクサの言葉に沈黙するロビンであったが、ミクサに近づいて腕の怪我の手当てをする。
「何があったのかは、聞いてはいけないのでしょう…ですが、悩みなどがある時は1人で悩んではいけません。貴方にもリンさんがついているでしょう?まずは彼女にも相談を…貴方は1人ではありませんよ。」
そう言うと手当てを終えたロビンはミクサの頭を撫で、微笑むのであった。
トクン…
「…???…∥」
小さく跳ねる鼓動の後、少し頬が暖かくなる感情が湧き上がる。
ミクサは感じたことのない感情に戸惑っていた。
すると…
「おや?どうやら涙は止まったようですね。貴方が泣いている姿はとても辛いですからね…今度は笑顔r」
「ロビン!森の東から闇がやってくるよ!今はリトル・ジョン達がみんなを避難させてるから、早く行くよ!」
ロビンの言葉を遮り叫ぶのは【メイド・マリアン】ロビンと同じ物語のキャストだ。
「承知しました。マリアン!ミクサさんをお願いします!負傷しているので、リンさんが来るまでついていて上げてください。」
そう言うとロビンは森の奥へ駆け出した。
「あ、ちょっ…はぁ…まったく、仕方ないねアイツは…」
言うなり駆け出したロビンを止める声をかける間もなく立ち去る彼に馴れてるといわんため息を吐くマリアン。
「大丈夫かい?ミクサ。」
古の闇との大戦時共に創造主達と戦った仲であるマリアンがミクサに声をかける。
「んん…大丈夫だよ…」
先程までの自身に対する悲しみや、ロビンといた時の未知の感情はおさまり、平常心を取り戻したミクサはマリアンの問に淡々と答える。
「…ま、マリアン…あ、ありがとう…」
自分のそばにいてくれるマリアンに感謝を伝える。
「どういたしまして。…あんた、大丈夫かい?ここ最近だいぶ思いつめてるみたいだってリンからきいたよ?」
突然リンの名前が出たことに驚きつつ、ミクサは思った。
(ロビンさんも…知ってて黙っててくれたのかな…?)
ロビンとのやり取りを思い出した時、ミクサはまた鼓動が跳ねた気がした…