白騎士物語 覚醒する魂の物語   作:神無 龍希

11 / 33
今回で第二章終了だよ

第三章はまだ書いてないから次回投稿まで時間が開くことになります


グリード4(クライマックス3)

 

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

 レナード達は閻竜のいる広場の手前にたどり着いた

 

 (レナード)

 「霧のせいでこの先に閻竜がいるというのがよくわかるな」

 

 (レティシア)

 「まったくだの、さて閻竜と戦う前に作戦を決めた方が良かろう」

 

 (エルドア)

 「並大抵の攻撃では通用しないだろうし心臓を潰しても倒せなかったからな」

 

 (ユウリ)

 「それで何か方法は考えてるの?」

 

 (レティシア)

 「うむ、戦いとして面白くないであろうが妾の反則技を使ってすぐに終わらせるつもりよ」

 

 (レナード)

 「反則技ってまさかノルディア坑道で大蜘蛛を倒したあれか?」

 

 (レティシア)

 「そんなわけなかろう、ファングを使わねばならないほど切羽詰まっておるわけではないしの」

 

 (エルドア)

 「ならいったいどんな方法で?」

 

 (レティシア)

 「飛翔術をかけた上で妾の転移術でシーザーを連れて閻竜の背中に転移した後でくたばりやがれの気合を込めてグングニールを閻竜に突き刺すだけよ」

 

 (レナード)

 「ということは俺達の役割は」

 

 (エルドア)

 「閻竜がレティシアとシーザーに気づかないように白騎士で正面から閻竜に挑むことだな」

 

 (ユウリ)

 「私とエルドアはレナードがやられないように後ろで援護するといういつものパターンね」

 

 (シーザー)

 「なるほど、確かにこりゃ決まれば一瞬だな」

 

 (レティシア)

 「それが出来るかどうかは汝次第だ、頼むぞシーザー」

 

 (シーザー)

 「おう任せとけって」

 

 

 レナードが白騎士に変身する

 

 その間にエルドアとユウリが補助魔法で白騎士の防御力と素早さを上げる

 

 白騎士に補助魔法が届く程度に距離を開けることを忘れないようにしてレティシアがエルドアとユウリを白騎士の背後に転移させる

 

 レティシアは戦場全体をよく見て閻竜が白騎士に集中したのを確認してからシーザーを含めて閻竜の背中に転移した

 

 閻竜の背中に転移したシーザーは飛翔魔法の力で宙に浮きながら閻竜の背中を見回して狙うべき部位を探す

 

 

 (シーザー)

 「さーて、どこに突き刺してやろうかな、そういや竜の試練の時にレティシアが狙っていたのは逆鱗とかいうとこだったな」

 

 (レティシア)

 「うむ、竜種共通の急所だから竜の骸で作られておるあ奴にも逆鱗はあるはずよ」

 

 (シーザー)

 「なら狙うのはそこだな」

 

 (レティシア)

 「だが逆向きの鱗は一枚しかないから探すのは骨だぞ」

 

 (シーザー)

 「なーに、俺ならそう大変なことじゃないさ」

 

 シーザーには竜の眼があり尚且つマスタードラゴンの意思に協力してもらえるのだから確かに適任ではある

 

 その証拠と言わんばかりに逆鱗はすぐに見つかった

 

 (シーザー)

 「よーし、行くぜ」

 

 (レティシア)

 「いってこい」

 

 

 レティシアが風属性の魔法で逆鱗の位置に狙い定めてシーザーを吹き飛ばす

 

 シーザーは風の中で確りと体勢を制御して封印されているグングニールを構える

 

 

 (シーザー)

 「くたばりやがれ閻竜!」

 

 シーザーの閻竜を倒すという強い意思が確かにグングニールへと伝わりグングニールを封印していたお札まみれの布はお札と共にあっという間に燃え尽きてその姿を現しながら閻竜の逆鱗に突き刺さる

 

 それを確認したレティシアはシーザーと合流してすぐに転移魔法でエルドア達と合流する

 

 

 (エルドア)

 「レティシア」

 

 (ユウリ)

 「やったのね」

 

 (レティシア)

 「ああ、ここからが妾の本気の見せ所よ」

 

 レティシアはすぐに呪文を唱えて閻竜を囲むように耐熱結界を5重に張る

 

 閻竜に突き刺さった槍が眩い光を放つと閻竜と共に転移してその場から姿を消す

 

 姿を消した閻竜はグングニールの力で位相のずれた亜空間に飛ばされた

 

 

 グングニールから赤色と青色の光の玉が飛び出して引かれあうようにぶつかるとバチィと音と熱エネルギーを生み出して弾け飛ぶ

 

 弾け飛んだ赤色と青色の玉は二つずつに増えて同じ色は遠ざけるように違う色は引かれあうように動いて再びぶつかる

 

 二つずつだった光の玉は四つずつ八つずつとぶつかる度に倍々に増えていきその度に発生する熱エネルギーは膨大なものになっていく

 

 

 これが神槍グングニールに込められた禁術中性子核爆(ニュークリアエクスプロージョン)である

 

 

 光の玉が生み出す熱エネルギーばやがて閻竜の限界をこえて恐ろしい程硬い鱗も肉体も少しずつ、だがだんだんと勢いづいて溶けていく

 

 そして熱エネルギーで溶かされた閻竜は更なる高熱で気化して蒸発していき閻竜の存在を示す物質は欠片も残さずに消滅した

 

 

 グングニールは光の玉が飛び出してから10秒で元の世界へと転移した、膨大な核熱と共に(ちなみに閻竜は7秒で蒸発した)

 

 

 閻竜が消えた広場ではレティシアが閻竜のいた場所を中心に中に三重の耐熱結界を張り外ら二重の冷却結界を張ってレナード達はその後ろでエーテルポーションを持って待機していた

 

 レティシアの指示で必要になればレティシアにエーテルをぶっかけるためである

 

 

 ちなみにポーションもエーテルポーションも回復効果を出すためには飲んでもいいしぶっかけても十分に効果が出るようになっている

 

 そうでないと戦闘中に使うことなんて出来ない

 

 

 レティシアはグングニールを前もって解析していたためにグングニールの力で閻竜を倒した後で何が起こるかを理解していた

 

 

 (レティシア)

 (出来ることであれば閻竜を無人地帯へ転移してから決着をつけたかったが竜種でしかもあの大きさの意思体を同意もなく転移させることは出来ぬからの)

 

 (レティシア)

 (無人地帯ならばともかくこバンカーロードで核熱が解放されればバンカーロードそものが潰れかねぬしの)

 

 (レティシア)

 (妾に出来るのはグングニールの禁術が(もたら)核熱被災(ヒートハザード)を防ぐことのみよ)

 

 

 レティシアは展開している結界に集中して閻竜が消えた場所を余裕を持って囲める大きさで展開して強化する

 

 本来であれば炎気遮断陣(フレア・アウト)で完全に熱を遮断してしまえばすむことだが炎気遮断陣は一枚しか張ることが出来ない上に閻竜を囲む大きさで完全に展開出来るだけの自信がなかったので、万が一にも綻びが出来ないように重ね掛けなど色々と応用の効く基本的な結界を展開することにしたのである

 

 

 閻竜が消えてから10秒立った時に閻竜が消えた場所を中心に空中に穴が開いた

 

 その穴が開いた瞬間から膨大な熱エネルギーが穴から噴き出して結界の内側の地面が解け始める

 

 空中に開いた穴からグングニールがカランと乾いた音を立てて地面に落ちそれを見届けたかのように穴が塞いでいって何事もなかったかのようにきれいさっぱりと消えるまでほんの数秒しかかからなかった

 

 

 だがその数秒でレティシアの張った結界は一番外側の冷却結界まで熱でオレンジ色に染まり内側の耐熱結界は膨大な熱エネルギーに耐えきれずに常時結界が壊れるのと壊れた結界を再構築する作業が繰り返し続いていた

 

 

 レティシアは結界の全体的な強化に加えて常時壊れ続ける耐熱結界を張り直し続けたために凄い勢いで魔力が減っていってレナード達がいくらエーテルポーションをぶっ掛けても全然回復が追いつかない有様だった

 

 耐熱結界を三重に張っていたために壊れながら張り直すということをしても熱が漏れなかったのはさすがだと言える

 

 

 円筒形の結界でもって上へ上へと熱を逃がし続けてようやく熱エネルギーが収まってきた所で突然結界が消えてレティシアが倒れた

 

 

 (シーザー)

 「おっおい、レティシア」

 

 (ユウリ)

 「レティシア、ねえレティシア、大丈夫なの、しっかりして!」

 

 皆が慌てる中でエルドアは顔色に焦りを浮かべながら魔法を使ってレティシアの状態を確りと確認する

 

 (エルドア)

 「むぅ…これは、魔力枯渇による疲労で深い眠りに入っているな」

 

 (レナード)

 「それでレティシアは大丈夫なのか」

 

 (エルドア)

 「大丈夫だ、完全に魔力が回復すれば目を覚ます」

 

 (ユウリ)

 「よかったぁ」

 

 

 その時レティシアの瞼が動きゆっくりと目を覚ました

 

 

 (エルドア)

 「目が覚めたか、とりあえずこれでも飲んでおけ」

 

 

 膨大な熱エネルギーの余波で脱水症状になる可能性があると懸念してレティシア…否レティラに水を飲ませる

 

 

 (レティラ)

 「うん、ありがとエルドア」

 

 (エルドア)

 「レティシアが魔力枯渇で深い眠りについているのはわかるな」

 

 (レティラ)

 「うん、レティちゃん全然反応ないもん、でもその内目を覚ますんだよね」

 

 (エルドア)

 「ああ、自然と魔力が回復すれば目を覚ますはずだ」

 

 (レティラ)

 「今まで随分とレティちゃんには助けられたよね」

 

 (エルドア)

 「ああそうだな」

 

 (レティラ)

 「でもレティちゃんがいないと何も出来ないほど弱くはない、レティちゃんと一緒に頑張ってきたから」

 

 (レナード)

 「そうだよな」

 

 (レティラ)

 「だからさ、レティちゃんが目を覚ます前にイシュレニアなんかやっつけちゃってレティちゃんをびっくりさせちゃおうよ」

 

 (ユウリ)

 「うふふ、それはいいね」

 

 (シーザー)

 「なら当然、俺も行くぜ」

 

 (レティラ)

 「ならシーザーこれ」

 

 レティラは竜山の王の証を出現させてシーザーに渡す

 

 (シーザー)

 「これって竜山の王の証じゃねえか、こんなものどうやって?」

 

 (レティラ)

 「レティちゃんが回帰の書のマスタードラゴンから渡してもらってたんだ」

 

 (シーザー)

 「ほんっとつくづくレティシアには敵わねえな」

 

 (エルドア)

 「レティシアをびっくりさせるなんてことは並大抵のことではないな」

 

 (ユウリ)

 「ほんとにねえ」

 

 グリードへ戻ったレナード達は既にむ閻竜を倒したことを知っているグリードの住民達に英雄と称えられて領主の館へ入るのも一苦労なほど熱烈な歓迎を受けた

 

 

 その歓迎の最中にグリードの自警団の青年が急いでやってきてアルバナがイシュレニアの手に落ちたことを伝えた

 

 

 シーザーはその報告を聞いてイシュレニアを何とかするのが何より大事だと説いてレナード達に同行することを伝えて信頼できる人達にグリードの政治を任せた

 

 

 そして翌日レナード達はアルバナに向かって出発した

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

・パーティーメンバー

 

 レナード

 

 ユウリ

 

 シーザー

 

 エルドア

 

 レティラINレティシア→レティラ

 

・拾得アイテム

 

 神槍グングニール

 

 竜山の王の証




(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」

(レティラ)
「今回からレティちゃんお休みになっちゃったね」

(作者)
「まあ、無理したからねしばらくは出てこれないよ」

(レティラ)
「そうなんだ」

(作者)
「それで今回説明するのは中性子核爆だね」

(作者)
「中性子核爆は禁術指定されている超広域型無差別攻撃魔法で魔法を使って中性子爆弾を疑似的に再現したものだよ」

(レティラ)
「今回はグングニールという槍に一回だけ使えるように魔法が込められていたけど発動する時は亜空間に転移するからやられる側にとってはたまったものじゃないよね」

(作者)
「ちなみに神槍グングニールは中性子核爆を込めることが出来る理不尽に頑丈な槍なので龍騎士適応型の装備としてシーザーの武器として使用することになりました」

(レティラ)
「ということは蒼紅槍はさようならだね」

(作者)
「確かに出番はなくなるね」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。